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秋の野の花ー台風と花盛りの「ヘクソカズラ」

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。台風が上陸している鹿児島県です。外はすごい雨と突風がもうかれこれ4時間以上続いています。
明日の朝の外の景色がどうなっているのか不安です。
そして、台風上陸を前に、風雨で散ってしまうだろうなと思いお散歩のついでに撮っておいたのがこの可愛らしい花。
今日は、このお花のお話です。

可愛らしい花でしょ

ヘクソカズラとは

ヘクソカズラ アカネ科 ヘクソカズラ属
蔓性多年草 日本在来種

名前を見て「ん!?」と思ったでしょう。
私も初めて名前を知った時に「ん!?」と思ったのです。そう、この植物は葉っぱを潰すと強い悪臭がするのです。そのため「屁糞葛(ヘクソカズラ)」という名が付いてしまいました。

もちろん臭ったことがあるか!?と聞かれれば、答えはNoです。
だって、名前で既に「臭いですよ!」と表示されているのです。わざわざ匂う必要はないでしょう(笑)

海外でもその匂いが特徴の名で付いています。中国では「鶏屎藤(けいしとう)」そう鶏の糞尿のような匂いの藤。英名では「スカンクヴァイン」スカンクの匂いのする蔓。と呼ばれているんですから世界中でその匂いはお墨付きのようです。

悪臭を放つのはなぜ

花々が「良い香り」がするのは、虫たちを呼び寄せて受粉を促し、種を残すことを目的としています。
しかしヘクソカズラは悪臭がするのです。その理由も種を残すことにありました。
世界中から認められた悪臭ですから、もちろん動物たちも虫たちもそんな匂いのする植物は避けたいと思うようで、どれだけお腹が空いていても食べようとしないそうです。
そうやって、食害から身を守ることで生き残ってきた植物なんですね。

その悪臭を味方につけている虫がいます。
それはアブラムシの仲間、その名も「ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ」です。なんとヘクソカズラの悪臭成分を取り込むそうでうす。だから、このアブラムシはとっても臭いんだとか。

可憐な花には別の名もある

こんなに可愛らしい花が咲くのに、どうしてこんな名が付いたのかの理由がお分かりになったかと思いますが、触りさえしなければ気づかない方も多いはず。
実際にサオトメカズラ(早乙女葛)という名で呼ばれる地域もあるようです。

実際に私も、一人でこの花の名を呼ぶときは「サオトメカズラ」と呼んであげることにしています(笑)
そして、今日、台風の風雨によって散ったその足元は、とても綺麗な薄い紫色に染まっていました。
美しい秋の野の景色です。

そして、同じようにこの花を可愛いと思ってみていた歌人がいます。

名をへくそ かづらとぞいふ 花盛り 高浜虚子

まさに今が、花盛り。そして、この風雨できっと随分と花は散ってしまうでしょうね。花でなくて葉っぱが匂うのですから、散った薄紫はただただ美しいです。

まとめー眠れない夜、台風14号

暴風域に入ってかれこれ4時間以上。
時々、短時間の停電が起こります。復旧が早いのでさほど不便はありませんが、こういう時に本当に電気のありがたみを感じます。

電気がつくからテレビも見れるし、電気があるから携帯もPCも充電できるし、Wi-Fiも繋がるし、掃除機も洗濯機も、電気があればこそです。
そうそう、我が家は4G は中継機で室内で使えるような状況になっているため、電気がこなくなると、携帯がつながるなくなるのです^^;

そうそう、家で篭っているのも久しぶりだったので、思い切って掃除を始めたんですよね。手始めにお風呂場から。それからルンルン気分で掃除をしていたら突然の停電。もう少しで洗濯機を動かすところでした。
洗濯途中で、もしも停電してしまっていたらずぶ濡れの洗濯物をどうしたもんだと途方に暮れていたのだと思うとギリギリセーフ。

ありがたさを改めて感じる

深刻な状況、避難をされている方もいらっしゃる一方で、暴風域の中、本当に呑気に家の中で過ごしています。ニュースを見れば不安になります。もちろん最悪の場合の避難も想定しています。
それから、心配してくださる方もたくさんいらっしゃって、本当に幸せです。
電気のあるありがたみ。台風を理由に家でゆっくりできる幸せ。
全部全部を、深刻に捉えて過ごすより、最悪は想定しつつも正確な情報を取りつつも、少しでも快適に過ごせるような心持ちでいる方が、性に合っているようです。

とはいえ、まだまだ暴風域は抜けそうにありません。
相変わらず、ボー!っと大きな音を立てて風が通り過ぎていきます。
どうぞ、大きな被害がありませんように。

皆様も、どうぞお気をつけて。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。



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