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プラごみ減らしたい?の

(海洋プラスチックごみの問題が、レジ袋有料化となったが……)

死んだウミガメ、魚、海鳥の体内からプラスチックが出てくることが報道されて、だからレジ袋を減らそうということになっているけど、大量のプラスチックごみはレジ袋だけではないよね。

調べると「日本から毎年排出される廃プラスチックのうちレジ袋が占める割合は2%程度」だと、環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室 ちょうせい 第101号【令和2年5月】という資料に書かれています。

日本の環境省も真面目に大量のプラスチックごみを減らそうとは考えていないようにみえます。海にプラスチックが流れていくなら、そのごみがどこから出てどう流れていくか、それを止める方法と今までに海洋に出てしまったプラスチックの回収や、海岸や川などの周辺のごみの回収をする自治体活動や企業活動が必要なはずです(毎週火曜日午前中1時間は、国民皆がごみを拾う日みたいなことをしてもいい)。

だいたい、生産者がプラスチックを大量に使って市場に流していて、それが回収できていないということが原因だと思います。そういう意味で生産者にも責任があるから、プラスチック製品を製造する業者はプラごみの回収に協力するべきなのに、地方自治体にお任せ状態です。

そして、使う側もプラごみを減らす活動や住居近辺にあるごみを拾う活動が必要な気がします。政府が本気なら毎週国民全員でごみを拾う日があってもいいし、シンガポールのようにごみをむやみ捨てたら罰金ということもできるはずです。

とにかく、自治体まかせのごみ処理から国民全員と生産者も加わったプラごみ削減に動いていかないことには、ごみは増えていき、そのごみが海に流れていくことを止められません。

海洋のプラスチックのごみを減らすのにレジ袋有料化するというのは、かなり話が飛び過ぎているのではないでしょうか。なんでこの点をマスコミもメディアも扱わないのか、とても違和感を感じます。

プラスチックがないと困る、プラスチックの使用に制限がかかると経済が回らないとでも考えている?の

どう考えても、ごみ問題に自治体は必死だけど環境省を含めて政治家は真面目にごみ問題に取り組んでいません。ごみの問題は生産者も含めてみんなが取り組まなくてはならないはずなのに、レジ袋を減らせばいいようなイメージを植え付けていませんか?

廃プラスチックの2%だけがレジ袋なんだから、やっぱりマイバックとレジ袋有料化だけではプラスチックごみの削減にほとんど貢献していません。

加えて言いたいのが、プロ野球の大谷選手が球場でごみを拾うことを取り上げてスゴイというが、ごみ拾いをするのは当たり前の事のように思います(報道として、彼のような有名人の人柄を紹介しているということはわかります)。

メディアには、ごみの処分のされ方やごみ処理に関わる仕事をもっともっと報道したり、私たちがどれだけ多くのごみを出しているか、なぜ海にごみが流れてしまうのかということを調べてわかりやすく説明して欲しい(日々の暮らしを支えている人がいる事に、私たちは意外と気づいていないと思います)。

みんながごみについて考え、ごみを置いていかない、落ちているごみを拾う、多少の不便さを受け入れて資源を大事に使う、物を大事にして、物を共有すると、ごみの問題も好転していくのではないでしょうか?

レジ袋有料化でごみを減らすという試みは否定はしないけど、それだけでは不十分だし海洋に放出されるごみは今後も増えていくでしょう。

だから、ごみを拾いながら、ごみの行方を考え、できることをしていきませんか?

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