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チームの共創で見つけた HackCampのビジョンとミッション

こんにちは。株式会社HackCampでカルチャーリードという役割を務めています菊井です。

この度、HackCampはウェブサイトを刷新しました。

この刷新にあたり、弊社のビジョンとミッションも改訂し、我々が大切にしている価値観を「共創スピリット」としてまとめました。

弊社で提供している「共創のプロセス」を自分たちで実践しながら、たくさんの対話とワークを重ねて作り上げた、私たちのビジョンとミッションとスピリット。

みなさんにご紹介しながら、そこに込めた私たちの思いもお伝えできればと思います。

*共創のプロセスについて、詳しくは新しいサービス紹介ページをどうぞ!
https://hackcamp.jp/service/

HackCampとは、をみんなで問い続けた2021年

HackCampは今年で8年目を迎えたメンバー8人の小さなチームです。
8年前にハッカソンを企画運営する会社としてスタートし、少しずつ業績は上がり、メンバーが増えました。
ここ数年は、オープンなイベントに止まらず、共創で行うアイディエーションのノウハウを、経営計画の合意形成、目標の設定と管理、新規サービスのアイデア創発など、企業におけるさまざまな共創のプロセスとして提供したり、またこうしたプロセスを内製化する支援にも活動を広げています。

コロナ禍において、リアルのイベントは一気に減りましたが、もともとリモート環境で仕事をしていた弊社では、そのノウハウをすぐにイベントに活用することで即座にオンライン化ができました。おかげさまでコロナ禍にあっても多くのお引き合いをいただき、現在ではオンラインで行う各種ワークショップは弊社のメインサービスとなっています。

このような変化の中で、ウェブサイトの刷新も控え、2021年は私たちにとってHackCampの価値を探究し、それを言語化してみなさまに伝えるためのまさに奮闘の年となりました。

飛行士であり作家のサン=テグジュペリは、「船を作りたいなら、男たちに材木を集めさせて、仕事を割り振り命令を下す必要はない。広く果てしない海への憧れを教えればよい」と言ったそうです。
これは、チームで何かを成すときに大切なのは、どうやるか(How)ではなく何を目指すか(Why)を示し、目指すべき北極星の素晴らしさを共有する、ということですよね。

半年以上を費やしてチームで固めた私たちの目指す世界=Whyを、新しいウェブサイトのこちらのページに描きました。
みなさんに私たちの北極星をご覧いただければ嬉しいです。
HackCampが目指す世界 https://hackcamp.jp/about/

大切な『Why』  私たちのビジョンは何か?

もともと私たちが会社のミッションとして掲げていたのは「イノベーションを民主化する」こと。でも、それって何のためにやるんだっけ、というところから議論はスタートしました。
私たちが提供する共創のプロセスで叶えたい未来は何か?
イノベーションの民主化とはどうあるべきなのか、私たちの組織はどうあるべきなのか、自分たちは何にワクワクするのか、問いを出して探究したり、対話の後に合意形成をしたり、たくさんのワークを組み合わせてたどり着いたビジョンをご紹介します。

HackCampのビジョン
「個が組織を、組織が個を、互いに高めあえる社会を作る」

私が入社した3年前、今より少し小さいチームだったころから、代表がいつも話していたのは「業績よりも社員の成長を大切にしたい」ということでした。みんなが成長するためにそれぞれベストを尽くす、それが会社の成長にもつながるようにしたい、ということでした。

HackCampの拡張イメージ(注:代表の描いたイラスト)

また、この数年間で特に私たちが心を砕いてきたことに「仕事をチームで進める」ことがありました。
どんなプロジェクトだってチームで進めるでしょ、と思われるかもしれませんが、一般的には完全リモート環境では誰か一人のリーダーが一つのプロジェクトをリードしその他メンバーに指示を出しながら進める、という構図でプロジェクトが進みがちです。
一方で、私たちは多様なメンバーがチームに所属し、フラットにチームで助言し合い、たくさんの対話を丁寧に繰り返しながら進める方がクオリティがずっと高くなると仮説を立てました。まさに共創のプロセスで仕事を進めるようにしたのです。
これを実践してきたところ、プロジェクトリーダーにもお客様にも予想できなかったようなハイレベルなアウトカムに辿り着けるプロジェクトが増え、個人の負荷は下がり、また、個人がプロジェクトを通して成長できる幅も広がることがわかってきました。

このような経験から、私たちは、個人が成長を続け、メンバーがしっかりと共創のプロセスの中で力を発揮できたとき、成果は向上し、更なる互いの成長が得られ、これが会社の成長にもつながることを確信していました。そして、そういう環境で自分の能力を発揮できることが、とてもワクワクして楽しいことであることも知っていました。

イベントやワークショップを上手にデザインして、それをしっかりデリバリーできたとき、その現場では、同じような好循環が生まれていることを感じます。初めて会った参加者同士がお互いの違いを享受し合い、刺激しあって新しいものが生まれるのです。

良い共創があらゆるレベルで起これば、チームは予想していなかったようなイノベイティブな成果を生むことができるようになり、個人は自分の価値の発揮と成長を繰り返せる、幸せなループが生まれるだろうと、私たちは夢想しています。

どうやってビジョンを成す? HackCampのミッション

3年前にサイトリニューアルをした際に掲げた私たちのミッションは「イノベーションを民主化する」でした。
通常ハッカソンイベントに期待されるのはイノベイティブなアイデアですし、HackCampは日本のハッカソン運営の先駆けとして、イノベイティブなアイデアを生むためのアイディエーションワークとアイデアを成果物に繋げるためのプロセスのノウハウを蓄積してきており、これがHackCampを特別なものにしていると考えたからです。

HackCampのミッション 「共創を民主化する」

今回、HackCampが実際に提供しているものは何か、ということを改めてみんなで探究しました。そして、私たちは、さまざまなステークホルダーが集まりお互いの知識や考えを共有しあい、刺激し合いながら、それまでになかった新しいものを生み出す、すなわち共創のための場やプロセスをデザインして提供しているのだ、という結論にいたりました。
我々のビジョンを実現するためには、あらゆるレベルで起こる共創が、前述した好循環を生むような良い共創である必要があります。

HackCampは、良い共創を提供するだけでなく、その場づくりやプロセスを再現性のある型にして、あらゆる現場で実践できるようにすることで、共創を民主化したいと考えています。

HackCampの共創スピリット

代表の関を始めとするHackCampのメンバーは、自由でフラットなメンバーシップの元で、「みんなで作ろう」「成長を作ろう」「ワクワクを作ろう」「信頼を作ろう」「オープンに作ろう」「仲間を作ろう」「未来の働き方を作ろう」というバリューを共有し、HackCampという共創を日々続けてきました。
これらの価値観は、良い共創を進めるためにも重要な姿勢につながると私たちは確信しています。
今回の改訂では、私たちが日々大事にしている考え方を皆さんとも共有できるよう、「共創スピリット」として、3つの項目にまとめました。

自分たちが体現するだけでなく、一緒にお仕事をさせていただく皆様にも理解していただき、一緒に良い共創を目指していきたいと考えています。

HackCampの共創スピリット

共創スピリット1
Find your own polaris
哲学を追求し、私達の北極星を目指そう

同じことを繰り返したり、事例にばかり気を取られていると、私たちは「Why なぜやるか」を忘れてしまいがちです。目指すべきありたい姿=北極星がわからないのにとりあえず何かをやろうとしていることも多い。常に個人とチームの哲学を追求し、良質な問いから目指すべき北極星を定め、いつも軌道修正しながら進みましょう。

共創スピリット2
All hands on deck
個を尊重して、みんなで作ろう

一人で思い描くことができないものが生まれるのが共創の醍醐味です。そのためにはみんなの一つ一つの意見を大事にする必要があります。対立を恐れず、誰もが意見を表出できる安心な環境を作り、みんなの知恵を集めて練磨し合い、新しいものを作りましょう。

共創スピリット3
Learn and get thrilled
わくわくしながら、成長を続けよう

個人の成長が組織に成長をもたらし、組織の成長がまた個人を刺激します。そして成長はみんなをワクワクさせます。失敗を歓迎し、積極的にアンラーニングを繰り返し、わくわくするような成長を続けましょう。

ビジョン・ミッション・スピリットを共創で決める

ウェブサイト改訂の作業は、HackCampにとって、自らをアンラーニングして問い直す、苦しくもワクワクするすばらしい機会となりました。

これまで、当然のように、共創って良い、みんなでつくるって良い、と思いながら仕事をしてきたチームでしたが、自分たちの本当の価値とは何か、それをどう提供していくべきなのか、どんなことを実現したいのか、を今回改めて、社員みんなで問い直す機会が持てました。

ビジョン・ミッション・スピリットを共創で決めることの良い効果

HackCampの提供するサービスでは、常にチームの共創で何かを作り上げることの価値を提案しています。
今回の私たちの取り組みでも、代表がビジョンを決めてトップダウンで戦略を立てる場合とは違う、以下のようなベネフィットが実感できました。

  • 改めてみんなで問うことで、これまで自分たちの組織のあり方や提供する価値についてわかっていたつもりになっていたけどまだまだ定義しきれていないことが明らかになった。

  • 意思決定のプロセスに参加することで、全員が腹落ちして大切に思えるビジョン・ミッション・スピリットができた。

  • 新たに定めるビジョンとミッションを自分ごととしてとらえることができ、社員のモチベーションと自律性が向上した。

何度も思考と共有を重ねてたどり着いたミッションとビジョンとスピリットは、社員全員が「自分が参加して決めたもの」として腹落ちできるものとなり、毎日の業務でこれらを追求することにとてもワクワクしています。

問いの旅は続く

四半期に一度はオフサイトで組織のあり方を考えます (2021年12月合宿の夕日)

私たちの問いの旅はこれからも続きますが、皆さんとその旅をご一緒できる機会があればなおさらに楽しい旅になるだろうと、メンバー一同、今とてもワクワクしています。

こんなふうにHackCampは、HackCamp自体を自分たちの共創の場として、毎日お客様に提供するプロセスを自分たちで実践しながら良い共創を重ねています。
気分を新たに動き出したHackCampを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

ウェブサイトリニューアル記念トークイベントを開催します!

ウェブサイトのリニューアルを記念してトークイベントを開催します。HackCampで8年間にわたってサポートしてきた共創を振り返りながら、代表の関治之と副代表の矢吹博和が「共創」を紐解きます。
是非ご視聴ください!





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