始まりは高架下、新川モールから
こんにちは。株式会社HACKのnoteをご覧いただきありがとうございます。社名に込められた想いやこれからの私たちの展望について前回のnoteに書いてみました。
まだまだ出来立ての会社ではありますが、”何をやるかではなく誰とやるのか”を大事にしたいと思い、運命の出会いを果たした(?)私たちメンバー3人の街づくりへの熱量は、日を追うごとに強くなっています。
地元である静岡県浜松市を拠点に、既存の都市空間や枠組みを“新しい使い方”によってハックし活性化させるイメージを大切にして、人が心地よく集まれる場所をじっくり一つずつ形にしていきたい。
といっても、単に場づくりや空間づくりで終わりではなく、私たちの本当にやりたいことはその先にあります。この街に住み働く人たちと協力しながら、新たなコトが生まれる場所を育てたいと思っています。
私たちの想いが書かれた前回のnoteはコチラ↓
今回のnoteでは私たちが最初に取り組む拠点となる《新川モール》について詳しくお伝えしたいと思います。
なぜ新川モールなのか?
私たちは、”地方のまちづくりに活路を見出すには、ハブとなるような新しい拠点、人の集まる場所が必要である”と感じていました。街の人々が集う場所でもあり、街歩きの中継地点でもあるような気軽に行ける場所。
浜松は車社会の街です。街なかでさえ歩いて移動することは少ない。車は確かに便利ですが、目的地に直接乗りつけ帰るライフスタイルでは、街そのものの魅力に気づきづらいことも確かです。
一方で、10年ほど前からマンションが増えており、街なかで暮らす人が増えてきています。また衰退しつつはありますが、まだまだ街なかにはオフィスや教育機関の集積があり、公共交通を使って毎日通勤する人も数多くいます。
そのような、街で住み働く人たちの普段の暮らしの中に、もっと当たり前に街なかが必要とされること。地道にそれに取り組むことが必要で、そのためには街なかが歩きたくなる街へと変わっていくことが求められています。
そんな時、今回の新川モール指定管理の公募があることを、メンバーが参加した浜松市のリノベーションスクール企業版にて、市役所担当の佐々木さんからご紹介いただきました。
これからの展開を思い描くメンバーにとって、この新川モールとの出会いはまさに絶妙ともいえるタイミングだったのです。
そもそも新川モールってどんな場所?
新川モールは、JR浜松駅と遠州鉄道第一通り駅の間に位置し、歓楽街である有楽街やタワーマンションが建ち並ぶエリアとも隣接しています。もともと遊歩道ではありましたが、高架下でやや薄暗いイメージもあり、それほど人通りが多い場所ではありませんでした。
有楽街に目を向けると、店舗の多くは居酒屋に偏っています。平日は人影少なく、金土の夜は盛り上がる、街のイメージはそういう方も多いのではないでしょうか。このような用途特化型の街は、コロナ禍によって大きなダメージを受けています。
新川モールが担える役割
街が多様な人が集まる場所になることを目指すのであれば、もっと幅広い人が足を運びたくなる店舗も増えていかなければなりません。
ショッピングできる場所や表現ができる場所も増え、今以上に親子連れの方なども利用しやすい街になっていくのがいいと思っています。
そうですね”歩いて善し、住んで善し”みたいな街のイメージですかね。
また、現在の街なかには浜松城公園ぐらいしか憩いの場所がありません。そういった場所を増やす必要性もあると感じています。それに、浜松城公園まであまり駅から歩いて行く人もいませんから。
多くの人が街を歩くきっかけに新川モールがなればいいなと思っています。
私たちが仲間や街の人と話す中で新川モールに求められていると感じたことはこんな感じです。
・座って休憩できるような憩いの場所
・様々なイベントが開催される場所
・カフェや移動販売車等がある場所
・きれいな歩行空間としての場所
・SNSにアップしたくなるようなスポット
・高架を明るいイメージに
・そこだけ何とかしようという発想でなく、街全体を考えた検討が必要
・子供が遊べるキッズエリア
・子供連れで行ける、天候に左右されないような飲食店 等
やはり、これだけ立地のよい場所なのだからもっと活用できるはず。年代別に見ても求められるものは違いがあり、憩いの場としても、アクティブな活用の場としても対応できる方が多くの人に喜んでもらうことが実現できると考え、私たちは新川モールに秘められた可能性を探ってみることにしました。
この空間の良いところはまず《野外であること》。
コロナ禍によるライフスタイルの変化によって、事業者は建物内に店舗や拠点を持つばかりではなく、臨機応変に屋外に活路を見出すことが定着しつつあります。そうした新しい活動の受け皿を街なかにも作る必要性があると感じたのです。日中だけでなく、夜も人の集う拠点になれば理想的です。
多様な活動が、誰もが見ることのできる公共空間で展開されることで、予想もしなかった刺激や出会いが起こります。郊外ではできない本質的な街の魅力はそうした部分にあると思います。
今後イメージする方向性とは?
私たちHACKの事業は、新川モールの指定管理に終始するつもりはなく、あくまでの始まりの場所として捉えていますが、最初のプロジェクトだからこそ、繊細かつ大胆に取り組むつもりです。新川モールでチャレンジしたいことは本当にたくさんあるのですが、私たちだけでは実現できませんし、多くの人に街づくりに参加して楽しみを分かち合いたいと思っています。
例えば、農業を通じたエリア循環型コミュニティであるエディブルガーデン(構想中)に関しては、周辺地域とも関わりながらまさに街の憩いの場づくりを表現出来ると思っています。街のど真ん中に果樹や野菜を育てる仕組みを整備することで見て楽しく、食べて美味しい、人の手が加わった空間を生み出せるのではないかなと考えています。
画像はイメージです
また、若い世代の視点で、心地よい魅力てな街を考える一環として、大学とコラボレートしたストリートファニチャーの企画・設営プロジェクトや、子育て世代への「木育・家族時間」の提供をテーマに、日々の暮らしに木材を取り入れ、木のある暮らしを通じて環境貢献を図るイベントなどの開催も構想しています。
さまざまなプロジェクトは、それぞれ固有の目的を持ちながらも、共通のベクトルを持って実践することを考えています。
"GREEN HACK"
自然と人が集まる、居心地の良い空間にしていくため、グリーンを意識した整備やイベント作りを考えています。この辺りの詳しい話は、また別の機会に話をしたいと思います。(環境デザイン 岡田宰/2id Architects)
株式会社HACKが新川モールで目指すのは、この場を地域の小さな信頼が集まる拠点《Local Trust Hub》に育てることです。人と人がつながり、新しいコトに挑戦する人が増え、周りの人がそれをごく普通のこととして応援する。そうして浜松を好きな人が増えていく。このようになったら最高だと本気で思っています。
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