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【生きろ新卒】夜通し頑張った集計データを、先輩に翌朝5分で作り直されてボコボコにされない方法

結論としては、手作業で集計しない、目視確認でリストを作らない、です。
これを守らないと、こんな地獄あるあるに突入します。

「全国の市区町村の中で競合の中古車販売店『オリバー』が2店舗未満しかない市区町村のリストをクライアントが欲しがってるので明日までにリスト化よろしく」と言われて、一生懸命(サービス残業までして!)、『オリバー』公式サイトの店舗リストと、市区町村リストを見比べてエクセル / スプレッドシートにまとめたのに、結局翌日先輩に提出したらなんかあれやこれや細かい間違いを指摘されて、結局先輩がなんか手元で別の集計をササッと作り、自分の「魂の集計データ」は使われなかった…集計結果として出てた市区町村、私のレポートと先輩のレポートで変わらなかったよね?

手作業っていうだけでアウトプットがゴミ扱いされる理由

クライアントに成果物として提出するにあたり、その先輩はあなたが夜通し作り上げた、魂の「『オリバー』2店舗未満の市区町村リスト」に間違いがないということの証明・説明をできる状態でなければなりません。そしてクライアントはその説明を聞いて「確かに間違いがないな」と納得できなければなりません。

なぜなら間違ってたときの責任は、給料の変わらないあなたではなく、あなたの提出物を信じて使った上司やそのクライアントになるからです。万が一たった1/1000行を間違えただけのデータを信じてしまったが最後、クライアントは間違ったエリアに1,000万円かけて中古車販売店舗を作り始めてしまうかもしれません。途中で「例のリストに間違いがあった」と気づいてからは遅し。あなたはその失われた1,000万円を弁済することはできません(法律的にしちゃいけないし)。そのうちわずか数十万円は、「アウトプットが間違っていた」ということであなたの所属する会社からクライアントへ返金されるかもしれません。あなたはそのわずか数十万円すら、弁済できません(法律的にしちゃいけません)。

結局最後に痛い目を見るその人達(クライアント、上司・会社)は、そのリスクと天秤にかけて、「間違ったところで別に給料の下がらないあなたが、"夜通しトリプルチェックしたから間違いない"と主張する1000行以上のデータ」を、1行も間違った行がないと信じなければなりません。無理がありますね。

つまり、"間違っている可能性が否定できない" データには、たとえ結果的に正しかったとしても価値がないことになります。なぜなら正しいかどうかをもっと信頼される方法で確認しないと、怖くて誰も信じて使ってくれないからです。

その結果として、先輩は翌朝その豊富な業務経験を元にササッと関数でも組んで、"機械(※)に計算させ"間違いのない結果を確認することになり、悲しいかなあなたの「夜通し作った魂のリスト」は正しかろうが間違ってようがゴミ箱行きとなります。
※機械(コンピューター)は命令の実行をできた場合、結果を間違えることが絶対にない

手作業の誘惑を断ち切る

10行以上のデータをなんらか加工・集計するなら手作業はやめましょう。例え結果が正しかったとしてもそれを証明する方法がなく、他の信頼に足る方法(エクセルでいうところの関数のような手段は必ず存在します)で結果が算出されない限り信用されず使われません。

「ググったけどなんか関数組むのは難しそうだし期限も近いからとにかく間に合うように手作業で集計しよう」は、間に合ったように見えたとしても前述のように、受け手からすると価値がなく使えないデータなので、本質的には期日に仕事が間に合ってません

アメリカ西海岸のベテランデータサイエンティストがぶつかる壁ならまだしも、日本でこれから新卒1年目で頑張っていこうというあなたが、先輩から頼まれた集計を、機械的に行うための手段(関数等)がこの世に存在しないはずはないので、かならず手作業ではない方法で始めましょう。

やり方を質問しよう

あなたが頑張って回そうとしているエクセル / スプレッドシートの関数は、どーせ先輩がやり方しってます。どーーーーーせ知ってます。意地悪じゃなかったら教えてくれます。「こういう方法で間違いないように計算したいんですけど、このサイトのとおりやってもうまくできません、何が違ってますか?」と聞いて、一つひとつ覚えれば大丈夫です。ググる前に聞くとキレられる可能性があるのでググってわかるところまでは自分で調べてからきくとなめらかです。

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