家族旅行にLeicaを持っていく
夏の家族旅行は白馬に行ってきました。家族旅行は目的地が決まっているので、移動や行動のテンポが早く、ライカのようなカメラでじっくり撮るのには向いていません。家族からはライカは敬遠されています。まぁ、今どき、マニュアルでピントを合わせるなんて普通の人はしないですよね。
結果として家族の旅の思い出はソニー機とiPhoneで、自分の思い出(?)はライカで撮った写真が残りました。
初日の行きの途中の道の駅にて。外にいても夕方は30度くらいの気温で湿度もそれほどでもなく、風が吹いたりして過ごしやすい。この時点ですでに最高の夏休みです。
道の駅にあった小さな郵便ポストとバス停。場所情報を写し込むならスマホで良かったのですが、ふだんは撮らないのに絵になりそうなものは一応撮っておくという旅先マジックです。撮らされた写真と呼んでいます。
夕食の後に行く温泉の下見に出発。浪人生の息子は自宅の警備の任についていたため、今年は奥さんと娘と3人の旅行です。
ここでぼーっとしているだけで目がよくなりそう。
のどかな道を歩いていたらあまりにも心地良すぎて、今日はもう写真を撮るのをやめて景色と空気を楽しもうという気持ちになって、初日のライカはここまで。
そして二日目。
泊まった翌朝、6時半過ぎに起きてから7時20分からの朝食までの間、なんとなくダラダラしながら過ごします。旅行に行った時のこの時間帯が好きです。現実に引き戻されるまでの猶予を楽しむ感じ。
灼熱の東京とはまた違う夏の日の朝の光が差し込みます。東京は毎日朝からカッ!ってという日差しなので、あと1週間くらいここにいたいと思いました。
昨夜感が残っているのも旅の面白さ。
懐かしい。最近はこういう照明を見かけないですよね。おばあちゃんの家がこんな感じでした。
もはやどこに行ったのかわからない写真。自分の記憶には残っています。アプリで位置情報をつけておくと良いのかな。
このあとは、訳あってM11は使いませんでした。
オリンピックで使用されたスキージャンプ台を見に行ったり、源流に行ったりと観光スポット中心なのでソニー機とOsmoPocket3で二日目を楽しみました。
こぼれ話
実は一日目の夜に、撮った写真を確認しようとM11の電源を入れたら液晶の様子がおかしくなっていました。画面上部1/3のところと下部1/3のところに薄い緑の帯が出ていて、ゆっくりと下から上へと動いています。シャッターを切ると帯は写らないのですが、緑がかったような色合いに。
液晶がやられたのか、それともセンサーがやられたのか…。
何度か初期化したものの解消せず、ネットを探しても同じような症状の情報もなく、1時間くらい設定を変えたり試行錯誤したものの解消しませんでした。結局、旅先だしもう無理だなと諦めて、銀座のライカストアの持ち込み予約をして不貞寝をしました。
翌朝起きて、まさかなと思いながらカメラを起動したところ、帯は消えていて、シャッターを切ると変な色味ものらずちゃんと撮れるじゃないですか。
関東と関西の周波数の違いなど、いろいろと調べてみたものの結局わからずじまいですが、とりあえず解消できたようなので胸を撫で下ろしました。下手をすると他のカメラが買えるくらいの修理費になるんじゃないかとビビっていたので、本当に良かった。
ただ、旅行での写真がちゃんと撮れていなかったなんてことになったら嫌なので、二日目はライカは使いませんでした。二日目の朝の写真はテストがてらに撮ったものです。
ライカはたまにこういうクリティカルな不具合が発生して、その度に手放すことを一瞬考えたりもするのですが、写りを見るたびにやっぱりこのカメラは特別だと思ってしまいます。