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2022年 注文住宅・リフォームでまれだった間取りについて語る

こんにちは、ハチノです。

前回は昨年よく見かけた間取りについて語りましたので、
今回は
「アレ、人気って言われているけど今年あんまり見なかったな」という
住宅の機能・間取りについて語ろうと思います。
よかったら前回の記事も読んでみてください。

玄関横手洗い

コロナウイルスの感染拡大が叫ばれて久しいですが、
直後に住宅業界では「帰宅後すぐに手が洗える間取りがバズるのでは」と
小型の手洗い器をこぞって推していました。
そしていまだに玄関横手洗いを「新しい住宅の機能!」などと
紹介されている住宅関係の記事も見かけます。

しかし、意外と増えなかったなあというのが私の感想です。

私が関わらせていただく物件は都市部も郊外もあるのですが、
面積が比較的大きく取れる物件でも
玄関横手洗いをメインの洗面台とわざわざ別にして
予定されている間取りはとても稀でした。

それよりも前回も記事にしたように
「洗面台を廊下に出す」などして、
手早く手洗いができるように工夫されている間取りが多かったように思います。

まあ、水場が増えるとお手入れ大変ですしね。

アイランドキッチン

アイランドキッチン、見なくなりました。

アイランドキッチンというのは、
キッチンの両側に通路を取るタイプのキッチンのことを言います。
アイランド=島 ということで、
壁から離れて独立しているということですね。
(ちなみによく間違って表現されるのですが、
片側が壁にくっついているタイプはペニンシュラ=半島といいます)

一時期、といってももう10年ぐらい前でしょうか。
新築でもリフォームでもアイランドの間取りはしょっちゅう
お見かけしたのですが、最近はめっきり見なくなりました。

インスタ等で発信されている方のおうちもほとんどが
ペニンシュラタイプですね。

土地の値段や建材の高騰も一因だと思いますが
無駄と思われる通路はどんどん削られるのでしょうか。

あとはリフォームの場合だと現場を見て
レンジフードからの排気も構造的に難しい・お金がかかると
言われる場合もあると思います。

小上がりの畳スペース

これも一時期しょっちゅう見かけた小上がりの畳スペース。
その畳の下を収納にしたり、掘りごたつを置いたり
リビング+αの空間として人気でしたが、
ここ1年はほとんど見かけませんでした。
畳スペースは計画しても
「ちょっと上げる」というのは希望されないケースが増えたように思います。
まあちょっと上げると小さい子が落ちて危なかったりしますからね。

ただ、「リビング+α」の空間は違ったかたちで間取りの中に
落としこまれるようになりました。

例えばリビング階段の踊り場をや
吹き抜けに面した2階のホール部分を広めにとって
ワークスペースやヌックや本棚スペースにしたりするような
「もう一部屋」まではいかなくてもちょっとしたスペースを
余分に作る間取りが増えているなと感じています。

住宅にも流行がある

前回も書いた通り、
他のジャンルと比べるとスピードは遅いものの
住宅にも流行があります。

流行というか、
時代によって人の暮らしが変わっていけば
当然家に求められる機能も合わせて変化するということですね。

日々住宅に関わる仕事をしていて
家というのは人の考えや行動が現れるもので
そこがすごくおもしろいなと思っています。



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