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快適な時短勤務は自分で選んだのか? はるさんの放送#1346 を聞いて

こんにちは、ハチノです。

今日は先日Voicyで尾石晴さんがお話しされていたことについて、私なりに考えたことを書いていきたいと思います。
時短アラフォーワーママのミクロな話としてお読みいただければと思います。


内容はプレミアム放送なので詳しくは省略しますが、Xの投稿のツリーでおおよそは掴めると思います。

ノーベル経済学賞を受賞された米ハーバード大学教授のクラウディア・ゴールディン氏の発言を受けての投稿です。
私は最近ニュースを拾う頭の隙間がないので、Voicyで話題にしていただけるとニュースが身近に感じられます。

女性の働き方は時々話題にされているのですが、そういった発信を聞くと就職活動をしていた頃の自分を思い出します。

21歳 就職活動中の私が考えていたこと

私が大学生活の終盤で就職活動をしていた時に考えていたこと、会社を選んだ理由はだいたいこんな感じです。

・建物や住宅に関わる仕事がしたい
→単純に好きだから。

・心と体を壊さずに長く働きたい
→当時建築業界はハードワークできて当たり前の風潮があった(今もだと思う)
→大学の先輩で設計業に就いて数年で体を壊して退職したという人をたくさん見た

・子どもを育てながら正社員として続けていきたい
→その時点で産後復帰していた社員がいた
→当時は制度が整っていなかったが、部署内で仕事が続けられるように出勤時間の調整などをしていた
→他の会社で子どもを産んで正社員として復帰していた人に巡り会えなかった
→リーマンショックや派遣切りなどの問題が重なった時代だったので、できるだけ安定して働きたいと考えていた

・子どもがいる女性リーダーがいる会社がいい
→私が巡り会えた会社の中で、唯一子どもを持ちながらリーダー業務を行なっている方がいた(後々退職されてしまいましたが)

我ながら守りに入った選択だったなと思います。

そこに「キャリアを積む」という視点はなかった

当時、就職先を探す時に出会った「女性」で「活躍」している人たちの働き方が男性のハードワーカーの人たちと同じだったことに尻込みしたことを覚えています。

つまり、性別が女性であるというだけで、昭和の男性たちのように、仕事だけに思いっきり時間と体力と思考を向けられること、それも実力の一つだという人たち。
そうでないと企業ではいわゆる「活躍」はできないのかと、現実に圧倒されてしまったのです。

仕事でも力を出したい気持ちと、子どもを持ちたい・自分の手で子どもを育てたいという気持ち、社会とも長く繋がっていきたいという気持ちを全部ひっくるめて、将来時短勤務ができる見込みのある今の会社に就職したいと最終的には思いました。
(幸いご縁があり採用いただけました。)

実際子どもを育てている今、この会社で働き続けたメリットは大きかったと感じています。
今の生活には満足しているし、子どもに必要とされている分目と手をかけ、信頼関係を築くための試行錯誤ができているのは時短で少し余裕が持てているからだと思います。

ただ、会社員としては当然かもしれませんが、自分の名前で何かを積み上げたり、自分の実績として誇れる結果が見える業務に関わっているわけではないため、長年働いてきて何か分かりやすく形にしてきたと言えるものはありません。

そこに自分の気持ちがざわつく時があるということは、自分は本当は、何かを積み上げたかったのかと思うことがあるのです。

時短勤務を受け入れることでフルタイムの方に皺寄せがいっているのも、この働き方とにジレンマを感じることがあります。
不妊治療の経験をしたことで子どもを持たなかった場合の私はどうしていただろうなと考えることもあります。

今Voicyを聞いていて感じていること

学生時代の私の周りでは、私が納得できる形で仕事と家庭を両立しているように見える人を見つけられませんでした。

自分の仕事と家庭をうまく回している人物イメージが全く湧かなかったなと思い返しています。

安心して働ける環境を確保しつつ、何かを積み上げたい。
これ、人からしてみたら、ないものねだりのわがままに聞こえるのかもしれません。
努力が足りなかったと思われたら、若い時に苦労しなかったからしかたないと思われたら、想像力が足りなかったと言われたらそれまでなのかもしれません。

でも21歳の私が夢見ていた建築や住宅の世界で、
なぜ先輩たちは好きな仕事をしていて体が壊れるような働き方になったのか?
なぜ私のリーダーは仕事を辞めることになったのか?
なぜ同業他社でチャレンジした友人は育休が取れなくて困らなくてはいけなかったのか?

こういうことを思い出して悔しくなることもあるのです。

今になってVoicyをはじめとするネット上で、私と同世代、または上の世代の同じ女性の方たちが家庭を持ちつつさまざまなご活躍をされていることを垣間見ることができるようになりました。

私から見えている以上に想像できない努力や苦労もあったのだと思いますが、そんな選択肢もあったのか、その中で仕事と家庭のギアチェンジをこなす方法を見つけられているのだなあと眩しく思っています。

その一端を見せて(聞かせて)いただけることは、当時納得できるイメージを持てなかった私にとって新しい世界を広げてくれています。

たとえ時代に選ばされたのかもしれなくても、21歳の私がその時良いと思っていた価値観に目を背けずに、自分の納得できる立ち位置を作っていくこともできるのかもしれないと思いながら、このnoteを書いています。

自分の娘が社会に出る時に、少しでも多様な選択をイメージできるように。
それが攻守のバランスをとりながら、大人になった私が今できる小さな行動だと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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