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概念

概念って必要な時と不必要な時と。
概念について考えてみた。
考えれば考えるほどおもしろい。

ダラダラと書いてみましたー

写真は香川で行ったケイタさんのBARです。


バイアスと概念は少し違うのかな。
横文字が苦手なのであまり使わないけど、横文字でダーッと喋られると萎えてきませんか?w

ビジネスマンとか、なんだかビジネスビジネスしてる人って横文字だらけで、何を喋ってるのかわからないので、話を聞いてても飽きてきます。
僕がバカなだけなんですけどw

概念っておもしろくて、住宅なら例えばリビングって名前をつけちゃうと、TVがあって、ソファーやテーブルがあって、家族みんながくつろぐ場所みたいな。
最近ではTVがない家もありますが、そんなイメージですよね。

例えば寝室って部屋に名前をつけちゃうと、寝室になっちゃう。
夜寝る場所ですよね。
寝るだけの部屋みたいな?

寝るだけなら、2階に間仕切りなんてしなくて、大きな空間だけ作ってベッド置いたりテーブル置いたり、子供がいるなら子供のベットも配置して、自由に使えるようにすれば、狭いとか暗いとかの問題は解決するしいいじゃん!みたいな。

じゃぁ部屋に名前がなかったらどうだろう?

お店もだけど、先日香川県のBARに行った時にそんな話になって。
と。のイベントで音楽を提供してくれたケイタさんのBARです。

BARって、BARと書いちゃうとお酒を飲むところってイメージがありますけど、ノンアルもあります。
でもBARって聞いちゃうとBARですよね。

じゃぁ同じ空間でBARって名前からコーヒースタンドって名前に変えちゃうとどうだろう。
コーヒースタンドになっちゃう。
お酒のボトルが置いててもコーヒースタンドって書いてれば、コーヒーのカクテルもしてくれるのかな?って思うくらいでコーヒースタンドです。
カフェでもいいんですけど。

伝わりますでしょうかw

BARに行き慣れてない人はBARに入りにくいって言いますが、BARの名前を変えてカフェって変えちゃうと入りやすくなる。
カフェじゃなく喫茶店って名前を変えると年齢層が高くなる??

名前によって、同じ空間なのに違う意味を持ち出します。
それっておもしろくないですか??
先入観って、勝手にイメージを作っちゃうんですよね。


有名な話で、辛子明太子の話。
もうご存知の方はピンときてるでしょう。
うる覚えなので、ググってくれた方がいいかもですが、辛子明太子をアメリカに売りに行った会社があったようです。

その時の辛子明太子の名前が「Cod roe(タラの卵)」という、どストレートな名前で売り出したところ、気持ち悪いと酷評で全く売れなかったらしい。

どうやったら売れるのか考え、名前を変えてみようって事で「spicy caviar(スパイシーキャビア)」
に変更したらバカ売れ。

キャビアって高級食材でもあるし、卵です。
辛い卵。視点を変えただけ。
名前を変えただけで、商品は変わっていない。
おもしろくないですか?w

名前で決まるんです。

浅煎りコーヒーもそうです。


ウチは浅煎り専門のコーヒー屋さんもやってます。
ここ田辺の地域では、浅煎りは絶対に売れないからやめた方がいいって言われました。

性格上、そんな事を言われたら絶対に売りたくなるんですw

確かに普通に、ただ注文を受けて浅煎りコーヒーを提供した時は「酸っぱい」「美味しくない」とか言われました。
浅煎りは酸味があるし酸っぱいというイメージが強いようで、コーヒー=苦い、香ばしいというイメージが定着し過ぎてた。
喫茶店の苦〜いコーヒーのイメージ。
あれはあれで好きですがw

そもそも浅煎り中煎り深煎りとか知らない人も多い。
そりゃそうです。僕もコーヒーを知らなかった時は、缶コーヒーで十分だし、コーヒー屋さんのコーヒーは美味しいだろうなってくらいで興味もなかった。
そんな人に浅煎りを出しても、いつもと違う味がして、美味しくないって思われてしまう。

とりあえずよく言われたには酸味。酸っぱい。

なのでフルーツ(果実)のようなコーヒーって説明したりインスタ投稿したりで、飲む前に予備知識を入れてもらってから飲んでもらうと「美味しい」に変わる。
その人のコーヒーに対する概念を少し変えるだけ。

実際にコーヒーは果実です。
嘘はついていません。
コーヒーチェリーって言うでしょ。

苦いコーヒーという概念があるから、飲む前から、このコーヒーは苦いと認識して飲んで、飲んだら「あれ?なにこれ酸っぱい」からの「苦くないから美味しくない」になるイメージを予備知識で「コーヒーは果実、レモンやオレンジ、ブドウやパッションフルーツのような」って予備知識を伝えることによって、コーヒーという脳に記憶されてる概念を上書き保存する。

コーヒーには苦いものもあれば、果物のようなものもあるって、お客さんの脳に上書き保存する。

すると、「なんだこのコーヒー」から「美味しいコーヒー」に変わる。

概念を変えてあげると、見え方、視点が変わるので、絶対に売れないって言われたけど売れるようになる。

実際美味しいんですけどねw
というか、ドイツにいるヤスさんから仕入れてるコーヒー豆がホント美味しい。


概念。バイアス。
思い込むことや、概念に囚われすぎると視野が狭くなる。
それって損じゃないですか?
苦くないコーヒーはコーヒーじゃないって否定してもいいですが、そこに固執してしまうと、新しい世界が来ても否定してしまうのは、もったいない。

コーヒーでもキャビアでも、住宅でも店舗でもなんでも、概念に囚われずに自由に思考できる事ってより知識の幅も広がるし、楽しいと思うんです。


そうそう。
知り合いの家なんですけど、すごいオシャレな家があって(ウチで建築はしていないw)間取りがおもしろいんです。

一般的には玄関ってあるじゃないですか。
玄関ドアを開けて靴を脱いで家に上がる玄関。
玄関の概念ってそんな感じ。
でもこの家は違った。。。

玄関開けたら、即旦那さんの部屋w
玄関が部屋。趣味の部屋。
カメラやお酒がズラリと並んだ部屋。
もちろん土足。
しかも吹き抜け。

それはもう玄関じゃないし、書斎でもないし、BARでもない。
これぞ名前が必要ない空間w
素晴らしい!って感じました。

お客さんが来て、お酒を楽しめばホームバーに。
旦那さんがカメラで楽しんでるなら趣味の空間。
帰ってきれば玄関。
なんだかそういう使い方って無駄もなく楽しく使えて素敵だなぁって。

ウチのお店も、知らない人からは「美容室」と思われ、コーヒー屋でもあり、お酒もカクテルも出せば、建築の打ち合わせスペースとしても使う。
たまにソファで寝てるけどw

キッチンもあるので、料理もできるし、友人を呼んでワイワイできる。
貸切でコーヒーのフルコースもやったり、ゲストバリスタを呼んでイベント空間にもなる。

前に教授さんを呼んで有料セミナーをした事もあった。

僕も想う理想の空間の使い方。
だから名前なんてどうでもいいって思うことがある。

名前がないと使い方がわからないっていう前回の自由と不自由の話じゃないけど、それも言える。

でも、もっと自由でいいんじゃないかな?
そんな建築をしていきたいな。
っと、だらだら書いてしまいました。
オチもないので、終わりますw

大晦日だね!

はちむら
2022.12.31

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