今の時代に生まれたこと

自分は今でこそ、毎回たくさんの人が試合を応援に来てくれるようになりました。

この前だって5連敗してても100人以上の人たちが自分からチケットを買って応援に来てくれました。

ですがプロで試合をし始めた頃はわずかに支給されるチケットを全て買ってもらうことすら苦労していました。

格闘技では試合の対価としてもらえるファイトマネーを試合のチケットでもらうことも多く、それを買ってもらうことで現金化しなくてはならないのです。

当時僕は友達付き合いも少なく、バイト先でも連絡先を交換することすらほぼ皆無でした。

そもそもが

「人間関係が苦手過ぎる…!こんなんじゃ絶対に就職して社会に出ることなんてできない…!」

というのがプロでキックボクシングをやろうと志した理由のひとつでした。もちろん格闘技自体への憧れというのが一番大きかったですが。

真面目に練習してれば、そんなに人間関係で悩むことはないだろうと考えていたわけですが、そこでこのチケットを売らなければいけない問題に直面したのです。

自分の性格を急に変えて社交的になって付き合いを増やすなんてことはできないわけです。

しかし当時からブログなんかで文章を書くのが好きで、割と変わった生態を持つ自分のことを書いていたら興味を持ってくれる人が少し出てきました。

そしてSNSの影響は大きいですね。

Twitterなどでも発信し始め、また少し応援してくださる方が増えました。

また、好き過ぎて好き過ぎて仕方ない音楽プロデューサー梶浦由記さんへの愛などを書きまくっていった結果、同じ梶浦さんファン(通称カジウラー)の方々がカジウラーのキックボクサーがいるらしいと興味を持ってくれ、そこでもまた応援してくださる人が増えました。

ちょうどタイミングが合ったのか、はたまた応援してくれる人が増えていったからなのか、選手としても上り調子になっていき、ありがたいことにチケットを売ることに苦労することはなくなっていきました。

SNSに関して、ネガティブなイメージも無くはないと思われますが、自分はSNS・インターネットがあるこの時代だからこそできた繋がりがたくさんあるのでこの時代に生まれて本当に良かったなと思います。

そしてこのnote。

本を読むのも好きで、文章を書くのも好きで、でもそれでお金を1円でも稼ぐなんて一昔前であればかなりハードルの高いことだっただろうしなかなか考えられなかったと思います。

でも今はこういうものがあることで僕でもコストもかからずに文章を売ることができて、少なからずお金を出して読んでくださる方がいるわけです。良い時代。

これから生きている間に世界はどう変わっていくのでしょうか?きっと良くなっていくんじゃないの。

ただ完全にSNS中毒なので正直脱したい。

to be continued…

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