殻を突き破る
小さな頃の記憶がその人の人格形成に大きく影響を与える。
自分自身が経験してきた。
褒められたことなんてなかった
我慢するのが当たり前だった
夢を全部否定された
理由は
お姉ちゃんだから。
女だから。
スポーツでめちゃくちゃいい活躍したとき
『そんなのできて当たり前』
周りの大人が褒めてくれて、MVPに指名してくれても
『うちの子はいいから他の子に』
行きたい高校があった。普通科だった。
『女に大学は行かせない』
大学に行きたかった。夜間の大学も調べた。
奨学金制度も調べた。
『そんな許可しない』『印鑑は押さない。』
諦めた。
自分の意見は言わなくなった、というか言えなくなった。言っても仕方ないから。
我慢していればいいだけのこと。
周りに、いくらすごいって言われても『自分なんて』って思ってた。
他人の目を気にして、気を張って生きてきたんだ。
でもね。気付いたの。
あれから何十年も経った今。
人生は自分のもの。
自分で選んだ道なら、その先何があっても後悔はしない。いや、するかもしれないけど、納得はできるって。
だから。
わたしは決めたんだ。
やってみようと思ったことをやる。
気になったことには挑戦する。って。
他人にどう思われようと、自分の気持ちに正直にならないと変わらない。
失敗したって別にいい。
やらないで後悔するよりやって後悔したい。
わたしを覆う厚くて固い黒い殻を突き破って、『自分らしく』を見つけるって。
幸いにも、今は、理解ある旦那と息子がいて、昔とは考えられないくらい恵まれた環境に身を置いている。
まさに『変わる』タイミング。
立ち止まることも勿論ある。
でもね、どこかに転がってる幸せや楽しみを見つけながら歩きだしたら、少しずつだけど変われてきてるよ。
人格は変えられなくても感覚は変えられる。自分が楽しい方を選択しながら、40歳からの再スタート。
体調も感情も不安定な年齢だけど、言葉で表現しながら一歩一歩進んでいこう。
そしていつか『わたしはわたしが大好き』って言うんだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?