【童話風小説】星になった "こんぺいとう"
むかーし昔の 大昔
雲の上の さらに上
神さま 住んでおりました
神さま 覗いて見てみたよ
双眼鏡で 見たんだよ
可愛いあの子 食べていた
お星さま を食べていた
甘い! 美味い! と食べていた
神さまは 思ったよ
食べてみたいと思ったよ
雲の上で さがしたよ
食べれる星を さがしたよ
ところが やっぱり ありゃしない…
神さま ボロボロ 泣き出した
ボロボロ ポロン
ポロン ポロン
あらあら不思議 あら不思議
神さまの目から 星 おちた
小さな小さな なみだ星
神さま 星を食べてみた
びっくり仰天 あら不思議
なみだ星は 甘かった
可愛い あの子が食べていた
あの星の名は "こんぺいとう"
神さまの涙も "こんぺいとう"
神さまニッコリ喜んで
ポーンっと夜空に放り投げた
あらあら不思議 あら不思議
"こんぺいとう" は輝(かがや)いた
夜空に輝く "こんぺいとう"
夜空に輝く 星になる
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