【詩小説】アナタを消すための旅
アナタと待ち合わせした
へんなカタチの銅像
アナタと手繋ぎ歩いた並木道
アナタが美味しいと言った
オムライスの店
アナタが可愛いと言った
ちっちゃい公園の ぞうさん滑り台
アナタと…アナタと…
アナタと思い出の町を旅行してるみたいで
苦しい…
私の中からアナタを消す為の旅行のはずなのに
辛い…
アナタも ここに居るかもしれない
と僅(わず)かな期待をした私がバカだった…
幸せな思い出しかない この街に
背を向け 足早に
私は駅へと引き返したのだった
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