食事とハラルのお話②
今回は前回の続きですが、お肉以外のお酒や日本食、私の仕事をしていて思うことについて書きたいと思います。
イスラム教では豚肉以外にも、お酒も飲むべきではないとされています。
理由は色々あるそうですが、
いくつか例を挙げると、
お酒には中毒性があること(彼によると、体内の状態が大きく変わってしまうこと)と、
酔っ払ってしまうと神様のことを忘れてしまうから、
というような理由があるようです。
中毒性の観点で言うと、お酒だけでなく、ギャンブルやタバコ、ドラッグもハラムということで、するべきではないこととされています。
とにかく、我を忘れてしまうようなことはしちゃいけませんよ、ということなのでしょうね。(ドラッグは宗教とかの問題じゃない気がするけど😂)
私自身は、普段から一人でお酒を飲むタイプではないので、お酒を飲まないということに関しては苦ではありません。
それよりも彼がお酒を今まで一滴も飲んだことがない(これからも飲むことはない)ことが1番びっくりです。
彼からしたら当たり前ですけど笑
私なんて今まで何度飲みすぎて後悔したことやら、、。もう懺悔したい笑
もちろん彼にも正直に以前はたくさん飲んでたよと伝えています。
お酒を飲むことに関しては、なんとなく大丈夫かな〜とも思うのですが、
実は飲むお酒だけでなく、日本食でよく使う、調理酒やみりんも使うことができないんです。
酔っ払わないから大丈夫だよ〜と言いたいところですが、しょうがないですね😂
醤油や味噌などの、発酵過程でアルコールが作られるものに関してはあまり気にしない人も少なくないようです。
実際彼も醤油や味噌は気にせず使っていました。
なので、お家で日本食を作るときは、調理酒やみりんの代わりになるものをネットで調べながら作っていました😊
そして、食事のことと一緒にいつも考えているのは、もし、私がムスリムになったら、今のお仕事(学校)にどんな影響があるかということについてです。
やはり1番心配なのが給食です。
私の校種の給食実施率は全国調査でも89.9%(2018)となっており、どこに行ってもだいたい給食ということですね。
ものすごく前向きに考えると、「世の中には豚肉を食べない、お酒を飲まないようにしている人がいるんだよ」と子供たちに教えることができたり、
宗教や、アレルギー、ベジタリアン、ビーガンも含めて多様性を考えることができたりするいいきっかけになれるかも!とも思うのですが、、。
楽観的すぎかな💦
自治体によってはハラル給食の提供を始めているセンターもあるようですが、今のところは彼が日本で働いていた時と同じように、お弁当持参が1番現実的ですね。
また、年に1回、約1ヶ月の間行われるラマダン(断食)の際には、お昼は食べないということになりますね。
エネルギー不足で倒れちゃいそう笑(ラマダンについてはまた別の記事でまとめようと思います。)
今、自分のことばかり書いていますが、これから先、外国人労働者が日本でもどんどん増えていくと思います。
その時には、言語のことや、異文化における生活習慣、宗教の多様性も考慮していく必要が出てくると思います。
私が働いている学校現場もです。
「郷に入れば郷に従え」という言葉にあるように、日本に住んでるなら日本の習慣に従った方が暮らしやすいのは事実だと思います。
そして、より様々なバッググラウンドを持った人が集まる社会になっても、全ての人が暮らしやすい環境や制度を整えるのはとても難しいことだと思います。
私は、日本の社会が、「多文化にまだまだ対応してない!大きく変わるべきだ!!」と思っているわけではありません。
日本には日本のいいところがあって、そこで生活できている大勢の人がいます。もちろん私もそうです。
ただ、周りの人が宗教や異文化について少し知ってくれているだけで、より多くの人(子供たちも含めて)が過ごしやすい社会になるのではないかと思います。
制度が変わらなくても、理解があれば全然違うと思うので。
そうなってくれたら嬉しいな〜と思いながら、また色々なことを書いていこうと思います。
以前も書きましたが、彼にこのようなことを考えたり、知ったりする機会を与えてもらえただけでも本当に私はラッキーだな〜と思います。
本当に感謝感謝〜ありがとね。
今回はこの辺で〜!
話題もぐちゃぐちゃですが、ここまで読んでくださって、ありがとうございます😊💗
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