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卵鞘酒 -Good Old Koji Idea-を楽しむ

haccoba LAB_ × ANTCICADA
近年、食糧危機や環境問題の観点などからも注目されている昆虫食。
栄養価も高いということから、大手のメーカーさんも商品開発されていますが、まだちょっと抵抗があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私も、虫が苦手で、幼い頃に一度だけ食べたイナゴの佃煮の印象がどうにも拭えませんでした。
しかし、日本橋にある昆虫食レストランANTCICADAさんのコオロギラーメンを初めて食べた時、純粋にその美味しさに感動しました。
コクがありつつも上品なスープの味わいは、私の固定観念をゆっくりと溶かしてくれました。

今回は、そのANTCICADAさんと一緒に、ゴキブリの卵鞘(らんしょう)をつかったお酒にチャレンジいています。
「え?ゴキブリ?!」と、ちょっとびっくりされたかもしれません。しかし、このゴキブリの卵鞘を使ったお酒は、農業大学が舞台の漫画『もやしもん』や、医学博士が様々な虫を食したレポート『虫の味』にも登場します。また、ゴキブリは、昔は食用や薬用として世界各地で用いられていたとのこと。

いままでの固定観念を捨てて、新たな食の世界を一緒に冒険してみませんか!

このお酒の特徴
- 酒は作業ではない、冒険だ。 -

世界のお酒の多くは植物を用いて発酵させるが、動物を用いて発酵させると微生物やお酒の味わいは、どのような変化を見せるのか。そんな好奇心に駆り立てられ、ゴキブリ(トルキスタンローチ)の卵鞘を使用したお酒をつくりました。
卵が数十個入ったカプセルである卵鞘は、キチン質というエビの殻と同様の多糖類で出来ています。キチン質は非常に分解されづらい物質ですが、味わいを活かすため、今回は卵鞘を加熱処理した上で麹にしました。
卵鞘のとろみや甘み、旨みが活かせたのではないかと思います。

また、卵鞘の味わいにマッチした骨格のお酒をつくるため、一部の米麹を焙煎しました。米麹をロースターで3パターンの煎り具合に焙煎し、カラメル感や香ばしい甘さをバランスよく仕上げています。
お酒の色味は赤みがかったブラウン。焙煎香と酵母由来の少しバナナのような香りが特徴です。口に含むと、最初にとろみのある甘さと旨みが膨らみ、次に味を引き締める酸味が続く、最後に焙煎からくるビター感のある余韻が広がります。

お米とゴキブリの卵からなる、世界でここにしかない唯一無二の味わいを、体感してみてください。

原料について

使用したのは、トルキスタンローチの卵鞘。 トルキスタンローチは、アジアやアフリカなどに広く生息し、飼育/繁殖が容易なことから、爬虫類や魚の餌として古くから活用されてきた種類です。 赤い体が印象的な本種は、独特なフェロモン香と、甲殻類を思わせる香ばしさが特徴。甘みや苦みなどの要素は控えめなので、比較的プレーンな味わいの昆虫です。
今回は、トルキスタンローチの養殖を手がけるブリーダーさんから、徹底管理された環境で育てられた個体の卵鞘を送っていただきました。

おすすめのお料理

麻婆豆腐、手羽元の甘辛煮、ジンギスカンなど、味や風味の濃いお料理とよくあいます。また、焼いた枝豆や燻製料理とは香りとの相性が抜群です。ANTCICADAさんのコオロギラーメンをはじめとする昆虫のお料理とも、ぜひご一緒にお楽しみください。

おすすめの飲み方

冷蔵庫で冷やして保存してください。飲み頃は13℃付近。ぬるめの燗もオススメです。

※酵母の活性により、中身が吹き出る可能性があります。よく冷やし、ゆっくりと中のガスを抜くように開栓してください。
※瓶の底にオリ(お酒の成分) が沈殿している場合があります。開栓後、注ぐ前にゆっくりと瓶を逆さにし、中身をまぜるとより美味しくいただけます。

開栓後の保存

簡易的に再栓できる王冠栓を使用しておりますので、一度開けた王冠を再度蓋としてご利用可能です。
もし、ワインやシャンパン用のストッパーをお持ちの場合は、そちらで栓をしていただくことをおすすめします。
「ストッパーを持っていないけど、王冠を捨ててしまった!」という場合は、サランラップという裏技でも対応出来ますよ。瓶の口をサランラップをぴったりと被せ、首の部分を輪ゴムで止めるだけ。お試しください。

他にも素敵なアイディアがあれば、ぜひ、 #haccobaの楽しみ方 で、インスタグラムやTwitterに投稿して教えてください!

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そのほかのお酒の楽しみ方は、はこちらからご覧ください。

余談ですが

今回のお酒のタグデザイン。全体的に黒でまとめて、いままでのhaccoba のタグにはなかったスタイリッシュなテイストにしています。
一見シンプルな真っ黒なタグ、と思いきや….
よく見るとウロコのような模様が見えますよね。
実は、このお酒の共同タンク責任者でもある後藤くんが描いたイラストから、一部分を使わせていただきました。ボールペンで描かれた本当に緻密なイラストを初めて見た時に、今回のお酒のモチーフに合うのではと思って、お願いしました。
お酒もつくって、イラストも描き、タコスも作る多才な彼です。

「自由の女神」のトーチ部分だそうです。


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