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【はじめてのMBA】なぜ論文が必要か


Shwmae! UWTSD MBA日本事務局です。

今回は皆様からの質問の多い「卒業するための論文執筆」についてご案内します。

「論文を書いたことがない」「論文を書かなくても卒業できる学校ある」こう思う方もいらっしゃいます。そこを卒業生の体験話を含めて3つにまとめました。

①なぜ論文は必要?

これは英国MBAスクールならではの背景があります。経験主義をベースとした英国MBAでは物事を「深く学ぶ」という特徴があります。論文を必要としない米国MBAでは「広く学ぶ」という考えが多いです。(英国MBAと米国MBAの違いの記事はこちら)MBAでは経営の原理原則を学ぶのでご自身に合ったスタイルのスクールを選ぶといいと思います。

その中で、論文は深く考えた学びの成果をアウトプットする機会となります。1年半で6科目を学んで、その学びを具現化します。一つひとつの科目をしっかり学んだうえで論文のテーマを決めます。仕事でもアウトプットが一番大事ですよね。論文を書くのが大変と思う方も多いですが、実際に経験した方の声を聞くと「やってよかった」と声が多いです。

では、これから「メリット」や「書かないことによるリスクの回避」について説明します。

②書くとどうなる?

書いたことによる満足感のみが論文のメリットではないです。達成感があるのは自信にもなりますが、決して、そこだけに留めない様に意識をしてください。論文のテーマはご自身の仕事における興味関心をテーマに設定しますので書いた論文は自分の仕事にも活用できます。論文作成時に集めるデータ、過去論文の引用データなど実務でも役に立ちます。MBAはビジネスの実践で役に立たたせるための学びですので、MBA学生はそこまでを見込んで論文テーマを決めています。実際に「書いた論文を学会でも発表した」「ビジネスでのデータ資料として使った」など論文を活用しています。

論文メリット

③書かないとどうなる?

では、論文を書かないとどうなるのか。日本のMBA界隈の流れから説明します。

昨年、日本のMBA界に対してある提言がありました。令和2年9月、日本学術会議より出された「わが国の経営学大学院における教育研究の国際通用性のある質保証に向けて」という提言です。これはMBAという肩書を発行するスクールが増えて、その評価基準にバラツキがあるため、その品質保証のために日本のMBAスクールでも第三者評価機関設立をするべきという提言です。

その提言の中で、品質保証のため学位論文執筆を重視という方向性に触れています。

ビジネス教育の分野においては専門職大学院でも実務上の課題に根ざしたテーマの研究指導や学位論文執筆を重視するなどして、将来的には学術と実務の融合・統合を目指す方向で学術大学院と専門職大学院の垣根を取り払い、学術と実務の両面性を持つ一つの大学院に発展的に統合することを検討すべきである。  引用:(日本学術会議)提言「わが国の経営学大学院における教育研究の国際通用性のある質保証に向けて」のポイントより

この提言が具現化してくると日本のMBAの品質基準が確保されるという流れになりますが「論文を執筆してこそMBA」という状態になる可能性もでてきます。「MBAの学位を持っています」という発言に対して「論文のテーマは何にしましたか?」という質問が出てくる未来です。日本のMBAがどうあるべきか色々議論されていきますが現時点での日本学術会議からの提言をご紹介でした。

論文の流れ

最後に

MBAの学位を取るという事において、論文が必須ではないスクールもあります。しかし、「経営を体系的に学びたい」「経営判断できるスキルを求める」ことを目標にMBAを学ぶ方にとってはMBAでの学びのアウトプットとして論文に取り掛かってみてはいかがでしょうか。「大変そう、難しそう」というネガティブ要素より、得られるポジティブな要素の方が多いことは卒業生が証明してくれています。

まとめ

①論文は学んだ成果のアウトプット

②書いた論文は仕事で活用できる

③論文執筆を重視する流れが起きている

④「経営を体系的に学びたい」方は得られるモノの方が多い


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