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先生たちが苦労する、コロナ禍での授業構想

ちょうど昨日、教員時代の英語科の同期の子から、授業についての相談があるというメッセージをもらった。

その子とは定期的に連絡をとっているが、授業についての話をよくしているわけではない。だからこそ、今回メッセージをもらったということは、その子が本当に困っているんだろうなと思った。

そんな困っているときに、助けを求めてくれるのはとても嬉しかった。

私はすでに教員を辞めている立場であるけど、それでもなお、私を頼り助言を求めれくれるのは嬉しい。

特にその同期の子は、いつも一生懸命に頑張っている子だから、何よりも私はいつに応援をしている。と同時に、いつも、頑張りすぎていないか心配している。

メッセージのやりとりよりも電話の方が早いので、電話で話すことになった。

どうやら来週、偉い人たちが参観する授業があり、もちろん学校内の先生たちも参観する授業で、授業をやらないといけないという。

こんなコロナの時期で、感染者数も増えてきている県内。そういった参観も中止になると思いきや、実施するのだと。それはそれで大丈夫なのか?とも思った。

同期から一通り話を聞き、先生方は本当に大変だなと思ったこと。

それは、「関わり合いができない」状況であるということ。

コロナによって、授業スタイルは大きく変わった。

私はコロナ前に退職しているので経験はしていないが、「関わり合いができない授業」がどれだけ、教員たちにとって大変かはわかる。

私の中では、英語の授業は「ペア活動」があって成り立ち、「グループ活動」があって学びが深まる。

活動があってこその英語の授業だ。

それが、今このコロナ状況下では、「極力、人と関わらない授業」

それは頭を抱えるわけだ。

同期の子は、今回の単元はこれまでも何度もやってきているし、見せる授業だってやってきている。

しかし、「ペア活動」や「グループ活動」などの関わり合いがない授業は、今回の単元でやってきていない。

だからこそ、たくさん悩んでいた。

元々、一方的に教師が教え込み、子どもたちが聞くだけの受動的な授業をやってきた先生にとっては、大した変化ではないが、

これまで、子どもをいかに主体的に学ばせるのか、たくさん勉強して、工夫して授業を組み立てきた先生たちほど、今回のコロナ禍での授業スタイルの変化に戸惑っていることだと思う。

ICTは便利だし、タブレットも便利だけど、直接子どもたちが関わり合い、話し合い、一緒に学びを深めていく授業はいつになったら戻るのだろうか。

私は教員に戻る気がないが、もしコロナ禍で戻っても、ちゃんと「関わり合いが一切ない」授業ができる自信はない。

今回の私の話が、その同期にとってどれだけ役に立ったかはわからないが、その子が楽しく授業をし、子どもたちの学びになるように応援をしている。

そういった先生方の授業の悩みをシェアする機会も作れるといいなと考えている。

最後に、先生たちがそんな風に授業に悩み、「関わり合い」なしの授業を考え、コロナ蔓延を防ごうとしているのに、大勢の先生方が集まって授業参観をすることはなくならないことに、疑問を感じた1日だった。

先生方、本当にお疲れさまです!


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