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死んで生き返る夢

車の助手席に乗っている。女の人が運転している。自分より年上で、少し抜けてそうな人。茶色くウェーブのかかった髪を、ポニーテールにまとめている。暖かい季節なのか、薄着。晴れて抜けるような青空。

車は高台を走る。遠くに背の高い木が林立して、防風林なのか、幾つかのまとまりがポツポツと続く。それ以外は芝生が広がるのみの長閑な高台。

緩やかなカーブを過ぎていく。左へ曲がるカーブは、背の高い木々の間を抜けていく。カーブの手前は開けているから、木々の中に吸い込まれていくようだ。カーブの右側はあっけないほどに崖になっている。

…また同じ道を走っている。芝生が広がり、木立が見える。隣に座る女の人も変わらずご機嫌に運転している。

「あ、あの木の先、何があるんだろうね」
運転しながら、右手の木立に目を取られる女の人。

さっきと同じカーブに差し掛かる。今から左へ曲がるカーブに入るのに、女の人はずっと右側に目をやっている。車のスピードに合わせて、視線が右後方に流れていく。

まずい、カーブだから。この先左へ曲がるはずだから。曲がらずまっすぐ抜けると崖なんだ。
私の心の声は外に出ていたのかいないのか、少し抜けてる運転手は構わずぼーっと車窓を眺めている。

道を外れた。カーブする車道を無視して、車は直進する。崖から飛び出す。

スカイダイビングはこんな感じなんだろうか。落ちて行く。崖は想像以上に高かった。街並みが広がる。目に映る建物はぼんやりしている。耳をすませばで雫がバロンと空を飛ぶシーン、街並みが小さく描かれてる、あの感じ。ゴッホのタッチ?細かく建物が敷き詰められてるけど、はっきりと見えない。でも雫ほど高いところは飛んでない、いやそもそも飛んでない、落ちてるんだ。

真っ暗になった。落ちた衝撃は感じなかった。「はっ」と気付いたら、真っ暗な空間にいた。立ってるけど浮いてる?地面の感覚はない。

目の前に絵が現れた。古代遺跡にありそうな、ヒトとはわかるけど下手くそな絵。黄ばんだ紙?に黒で人が2人描かれている。

1人は仰向けになり、両手を上に伸ばしている。足は曲げていて、仰向けになった赤ちゃんが親に向かって必死に手足をジタバタしているようだ。背中が妙にぺっちゃんこなのが気にかかる。

その人の下にもう1人、抱え込むような姿で下を向いている人が描かれていた。直感で、下の人が「自分」だと思った。上の人は運転していた女の人。そして、上の人は仰向けに地面に落ちて背中をしたたか打ったんだろう、と自然と思った。

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スマホのテキストメモに残っていた夢日記。この後も続きがあったけど、複雑でちんぷんかんぷんで、うまくメモにまとめられなかった。

久々に、映像でくっきりはっきり覚えてる夢だった。

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