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35. 減圧症とは〜中性浮力と減圧症〜

みなさんこんにちは。


ダイビングのライセンスを取った話を書いてからダイビングのことについて書くの面白いなあと思っている羽原です。

今日はそんな流れを利用して、今までの記事にも出てきた「減圧症」について書いていこうと思います。


そもそも減圧症って聞いたことがありますか? 僕はライセンスを取る時に初めて知った言葉でした。

減圧症はダイビング中に吸った高圧ガスに含まれる窒素などの不活性ガスが、水深の圧力によって体内に溶け込みます。 その不活性ガスは浮上による減圧と共に呼吸により排出されますが、急な圧力の低下により呼吸による排出が追いつかなくなることがあります。

体内に残った不活性ガスは体内で気泡化し、血管の詰まりや組織の圧迫を引き起こします。 これが減圧症の原因です。


また減圧症は水深によっても発生しやすくなります。 減圧症は一定量の窒素負荷によって発生するので、最大深度が八メートルであれば、発症する確率は低くなります。


減圧症が発生すると、軽症の場合は皮膚や四肢の痛みなどに異変が生じ、重症の場合は神経や脳、肺に異変が生じます。


減圧症にならないようにするために、ダイビング前後に対策をしておくことがおすすめです。

ダイビング前には、十分な休息と水分補給を適度に行いましょう。 脱水症状は血液循環の悪化に繋がり、気泡を肺に運ぶ能力が低下し減圧症を引き起こす可能性があります。 水分補給の際には、塩分やブドウ糖を適度に含む飲料を飲みましょう。


ダイビング中は急浮上を減圧症の主な原因になります。 水深に合わせて窒素が体内から排出されていくので、徐々に水深を浅くするようにしましょう。 中性浮力を取りながら、安定した状態でダイビングすることが長く海の中を楽しむコツになります。


ダイビング終了から18〜24時間以内は窒素が体内に残留している可能性があり、減圧症になる可能性があるので飛行機に乗る時間から逆算して、ダイビングを楽しむと良いです。


自分の体調と相談しながらダイビングを楽しむのも、長くダイビングを楽しみ続けるコツかも知れませんね。


ダイビングは海中にしかいない友達と出会える最高の機会です。 と共に危険を伴うスポーツでもあるので、安全第一で最高の時間を過ごして頂ければと思います。


みなさんのダイビングライフに幸多からんことを。


それではまたどこかで。

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