受賞のご報告
旧勇駒酒造内の飲食物販スペース(旬菜みそ茶屋くらをの部分ですね、)はこの度、【ウッドファーストあきた木造・木質化建築賞】の木質化、リノベーション部門で最優秀賞を頂くことになりました。
全ての話題がウイルスにはじまりウイルスに終わる、本当にしんどくて泣いた2020年だったけれど、締めくくりの月に褒美をもらえた感じがして、心の底から嬉しいです。
様々な面で大きな意味を持つ改装だったから、工事に取りかかるまでは試案に試案を重ね、何年もかかった。実際に工事が始まってみると予想通り「予想できないこと」の連続で、取り壊しの時点では決まっていないことも山積みだった。あれほど即決を求められることも人生ではそうそうないと思う。
決意表明のような記事や取捨選択の連続を綴った記事で読んでもらえたら。
それだけに、自分のことみたいに一緒に悩み、眠れないほどドキドキしてくれた仲間には感謝の気持ちがいっぱい。
そして、
忘れてはならないのが完成式に参加してくれたみなさんとの壁づくり。
時系列で改装の様子を見てもらう解説付きのスライド上映、板に名前を付けてもらい、専用の道具で壁にきれいに打ち付け、完成後味噌汁で乾杯。
この建物を一緒に作ってくれた【大事なお客様】とのあの時間も今回の受賞につながっているのだから、くらをは本当に人に恵まれている。
受賞したのは建物だけれども、悩みを様々な方面から解消する美しい設計と、それを実現するための知恵や経験から生み出される無駄がなくでも簡単ではない高度な技術と、くらをを愛してくださるお客様の温かい応援でいただいた最優秀賞。本当に本当に、ありがとうございます。
集まって乾杯しようよ!って、今は簡単には言えないけれど、
時が来たら必ずまたみんなで、味噌汁で。
来週、皆さんを代表して三人で賞状をちょうだいして参ります。
活かして残すくらをのカタチ
設計:白砂孝洋建築設計事務所
施工:有限会社岩村建匠
写真:三輪卓護
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