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日本精神神経学会で「虐待の後遺症」を精神科医療に啓発していきます!

日本精神神経学会の会員として理事会で承認されました。
今後は精神科医の方々にもっと<虐待の後遺症>について当事者から見える症例を知って頂きたく、学会発表をしていきます!

<虐待の後遺症>が複雑性PTSDという病気として厚労省が認定したのが2018年の6月ですから、まだ3年しか経っておらず、精神科医療にあまり広まっていない実態があります(当然、優秀な医師の方はよく勉強されてて詳しい方もいらっしゃいます)。

虐待の後遺症は多岐にわたる精神障害や身体疾病まで引き起こしますが、<特徴的な症状>でありながら、誤診も多く、診断も難しいという実態があります。患者も病識がない場合が多く、虐待サバイバーは説明能力が成育歴の中で獲得できなかった人が多いので、自分の病状を精神科医に適切に伝えることも苦手な人が多いため、医師にも病状が診察の中だけでは伝わりにくい側面を持っています。

特に、虐待サバイバーに多い解離性障害や解離性同一性障害(DID、いわゆる多重人格)は、精神科医でも発見が難しく、その病状も捉えにくいものです。また、解離(多重人格)は、精神医学の世界でもまだ未解明な病気であり、解離をもつ人の解離の世界は、バラエティーに富みます。このため、余計に正しい診断に至らないケースが多いのです。

以下のとおり、虐待サバイバーにTwitterでアンケートをしてみたところ、94票の回答があり、以下の結果となりました(2021年9月15日のTwitterアンケート調査の結果。正確な統計調査ではありませんが、参考データとしてTwitterアンケートの結果も学会で公表していきます。)。55.3%と、半数以上の人が、解離性障害(多重人格)を後遺症として抱えているという結果となりました。解離は病識がもてない場合も多いので、もしかしたら、病識がなく、解離を自覚できてない方もいるなら、もっと解離(多重人格)を虐待の後遺症として抱えている虐待サバイバーは多いかもしれません。

解離 Twitterアンケート 2021.9.2

私は、学会発表は、大学院時代に何度もしてきて(元々の専門は、野生動物の分野)慣れているので、自分が過去に頑張って獲得してきた能力を活かして活動していきたいと思います。日本精神神経学会の会員になる手続きをする中で、野生動物の学会と異なり驚いたのは、会員になるためにも理事会の承認制であることです。
どういう審査をしているのかはわかりませんが、犯罪性があるような危険な人物は入れないのでしょう。
人の命に関わる分野の学会は、入会審査もあり、学会の発表要旨も承認が得られなければ学会発表すらできない制度になっています。個人情報など倫理的な問題もハードルが高いです。
野生動物はその点、学会発表や研究論文も、倫理的ハードルはほぼないと言っていいし、学会員になることも入会費だけ払えば誰でもなれますから、人を研究する分野との違いに驚きました。

<虐待の後遺症>を専門家の方たちへもより知って頂く活動を展開していきたいと思います。頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

虐待の後遺症の典型的な症例については、以下の書籍にまとめてあります。精神科医の和田秀樹先生の対談・監修付き。


虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!