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エピソード②『応援することは試合の雰囲気づくり』

【ステータス】
ホームゲーム観戦:基本的に全部。昨年は全て観戦。
ゴール裏→バックスタンド→ゴール裏→旗振り
アウェイ観戦:一昨年、昨年はコロナで0、今年は3分の2くらい。他DAZN
練習場見学:コロナ前は週に1、2回
スポーツ歴:サッカー(小学校)・卓球部(中学校)サッカー部がなく仕方なく・草サッカー(高校〜社会人)高校、大学と強豪校だったため部活でサッカーすることは諦める・フットサル、テニス、スノボー(社会人)

はや)大人になられてから、スポーツをかなりやられてると思うんですが、どういった経緯でやることになるんですか?

基本月〜金仕事で土日休みなので、仕事仲間や友達、サポーター仲間とテニスコート取ったからテニスしよう!とか、どこか借りれたからサッカーしよう!とかそんな感じです。
好奇心があるので、誘われたらとりあえず何でもやってみようと思ってます。

はや)なるほど、別にサッカーだけじゃなく、テニスやりたかったら、メンバー募ってって感じですかね?

そう。あとは冬場になってテニスとかサッカーしづらくなってくるので、じゃあ、スノボー行こう!って感じです。

はや)メンバーって同じなんですか?

いや、その人その人で、やれるやれないがあるのでバラバラですね。

はや)へー。サッカーは幼少期からやられてて分かると思うんですけど、大人になってから、他のスポーツをやる時の楽しさってどんなところにあると思いますか?

やっぱり、身体を動かすことが1番楽しいのと、普段仕事仲間だとどうしても仕事の中でしか接点がないので、スポーツでまた違うコミュニケーションが取れることですかね。本社と支店もスポーツをすることでつながれますね。

はや)なるほど。では、応援に関する質問に入りたいのですが、最初に応援するチームを知るきっかけはなんですか?

PJMフューチャーズが浜松から鳥栖に移転するんだ。という話をTVだったり、市報で知って、そしたらJリーグが開幕して、本当にチームが地元にできるなら観に行きたいなと思いましたね。
当時高校生で、通ってた高校が強豪校でサッカーも盛んだったので、友達とJ
リーグの話をしてる中でチームが地元に来る!ってなったので盛り上がりましたね。

はや)応援はいつ頃から始めたんですか?

親が元々野球が好きだったので、よく野球の試合を一緒に見に行っていて、その時の応援の雰囲気がすごいなと思ってて、PJMが鳥栖に来るって決まってから佐賀で1試合だけ開催されることになって、その試合を見に行った時にマラドーナの弟がいて、うまいなぁと思って、鳥栖にスタジアムができるなら見に行きたいなぁと思いましたね。

はや)それも高校生の時ですよね?そこからずっと観戦にいくんですか?

そうですね。ただ毎試合行けるわけではないですけど、親に出してもらったり。
あと、親もサッカーにハマっていってたんで。野球を観に福岡のドームに行くのって遠いのと、混んで大変なので家から近いスタジアムに変わりましたね。

はや)それってめっちゃ面白いですね。競技が変わっても応援することは続けるという…。大学生になっても同じように応援を続けるんですか?

年齢も重ねて移動とかが苦だったみたいです…。
大学でもそうです。バイトしてお金貯めて年間シート買ったり、高校生の時はバイトできなかったので、ユニフォームも持ってなかったですけど、やっぱり、モノを買ったりすると行きたいという気持ちによりなりますね。
あと、ちょうど大学入学するタイミングでチームが解散するかもという問題が起きてしまって…大学は推薦で決まって時間あったので、Jリーグにチームの存続を訴える活動をしている決起集会とか、そういうのにも参加してましたね。

はや)なるほど…。高校生でそれはすごいな。応援のスタイルも自身の成長と共に変化していきましたか?

最初はガッツリ応援するつもりもなくて、普通に試合見に行って普通に帰るって感じだったので、仲の良い友達と年間シートをバックスタンド側で買って見てましたね。

はや)僕が現役の時もそうですし、今もだと思うんですが、ゴール裏で旗振っているじゃないですか。それはどういったきっかけで移るんですか?

大旗振りの振り手が少なくて、大旗のお手伝いをやりはじめたのがきっかけです。
あとは、トジンていうブラジル人の選手がいたんですけど、外国籍選手って1人だったので、めちゃくちゃ寂しそうにしてたので、プラカードみたいなのを作って掲げたらめちゃくちゃ喜んでくれて、帰国するときに感謝のメッセージをもらって、それは嬉しかったですね。
そういった経緯もあり、ゴール裏から選手の後押しをするようになりました。

はや)応援を継続するモチベーションとかってなんですかね?

とりあえず、やっぱり何らかタイトルとって欲しいなっていうのはありますね。昔、J1昇格決めた時にパレードやりましたよね。あれ見てたら、またあんなのをやりたいなって思いますね。こんな地方都市でもやれるんだっていうのを見せたいですね。

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はや)ちょっと話戻っちゃうんですけど、タイトル取って欲しいと思って応援しているのって最初からなんですか?最初からずっと応援されているじゃないですか。最初の頃のモチベーションもタイトルをとることなのか。

最初のモチベーションはそれを考える余裕はなくて、どちらかというと来年チームがあって欲しいっていう。

はや)チームがあって欲しいのって掘り下げると何でなんですかね?

やっぱり、生活の一部になってしまってたんで、その一部が欠けたときに自分がどうなってしまうのかという思いが強かったですね。

はや)その当時は大学生で草サッカーとかで自身もサッカーをすることはされてたと思いますし、その後、社会人になってスノボーとか違う自分の新しい余暇の時間ができると思うんですけど、応援は変わらず継続しているんですか?

もちろんしてます。
無くなってほしくないのって、テニスとかスノボとかやれるのはいいんですけど、結局、会社とか一部の人としかつながらないです。サッカーだと多種多様の人とコミュニケーションをとれるので、そういうのが日常から離れる寂しさはあるかもしれません。やっぱり出会いって大切なんだなって、サッカー応援してたら思います。

はや)これは日常に無くなってしまうかもしれないっていう「恐怖」になるんですかね?

そうですね。恐怖ですね。

はや)じゃあ、この恐怖に応援することで立ち向かうみたいな感じになるのがモチベーション?

はい。とにかく当時は人を集めなければいけなかったので、1人のサポーターが2人以上お客さんを呼ぶとかの活動もやっていたので。

はや)なるほど。じゃあ、最初はチームが残って欲しいというモチベーションから、安定してきたことでタイトルを取って欲しいに変化してきた感じですかね。
人間の欲求の段階と非常に似ている感じもしますが…ちなみにサッカーの試合内容って重要ですか?

試合内容は個人的には重要です。応援グループ的には結果ですかね。個人的に内容と思うのは仮にタイトル取ったとしても、面白くないサッカーをしているとお客さんが定着しなくなると思いますね。

はや)面白いサッカーってどんなサッカーですかね?

うーん。やっぱり鳥栖の土地柄なのか、攻めるサッカーが好きなのかな。周りの反応とか見てても、後ろに下げてパスして回すのは好きじゃない印象はあります。

はや)鳥栖の土地柄と攻めることってどんな関係性があるんですか?

んー。自分達に似てないからかな。どちらかというと佐賀県民って攻めるっていうよりも葉隠れ的な要因なのかわからないですけど、忍ぶという傾向が強い気がします。それとは真逆のことを求めてるのかもしれません。私の推測ですけど…。とにかく、シュートを打って沸きたいというのはあると思います。

はや)極論になりますけど、めちゃめちゃ攻めてて、シュートも打ちますけど、負けても満足度は高いと。

そうですね、周りと話ししてもそう思います。

はや)では、サッカーの応援があなたの人生における割合は何%ですかね?

30%ですかね。50%が仕事でこれをちゃんとやらないと、サッカーも残りの20%のこともできないので。家も建てたので、家を守るためにも仕事は重要ですね。

はや)何か応援することでの課題や問題点って感じますか?

うーん…何だろ。まー多種多様な人間性が複雑に入り混じっているんで、その辺が足枷になっている部分もあるかもしれないですね。色んな衝突とか。

はや)まー人間が集まってるんである程度はありますよね。ポジティブな衝突なら良いですが…。最後の質問なんですが、あなたにとって応援するということは?を短いフレーズで教えてください!

あー。えっとー。『その試合をやってる雰囲気作り』です。スタジアム内の会場の横断幕作ったりとか、太鼓叩いたり、まー旗振るのもそうですけど、そういうのもひっくるめて雰囲気を自分としては作った方が、一般層も含めて、何かいつもと違う日常の空間を感じて取ってもらいたいなと思います。
なので、コロナ禍で声も出せない、旗も振れない、手拍子しかできないって時はものすごく悔しいかったですね。正直、応援じゃないと思った。自分の価値観として小さい時に野球とか親に連れられてサッカー見に行った時に、ワーワー歓声が鳴り響いている中が非日常の雰囲気だったので、それが大切なんだなと感じましたね。

はや)うーん。面白い。やっぱりみんなそれぞれ違いますね!面白い話ありがとうございました!

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【エピローグ】
『応援することは雰囲気づくり』これはやはり、小さい頃から地元にあるクラブを応援してきて、消滅の危機を体験してきたという歴史を知っている人ならではの言葉だなと感じました。スタジアムに来てくれた人たちが非日常を感じてくれるように、「応援すること」をしやすいような雰囲気を作るために応援する。そして、その雰囲気づくりはピッチ上の選手の背中を押すことににもなる。
大きな視点から応援するということを捉えていることに感銘を受けましたし、この感覚を養う過程にはご両親と一緒に行かれていた幼少期の体験も影響しているのかなと思いました。
必ずしもヨーロッパが全て正しいとは言えませんが、やはりサッカーの歴史に差がありますし、日本と違いサッカーが日常の文化として根付いていると思います。日本は日本らしく、サッカーのある日常が作り上げれればと思いますし、そのためにはまずはスタジアが毎試合満員にならないと難しいと思います。
自身もサッカー文化熟成の力になれるよう自分なりにトライしていきたいと思います。

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