理学療法は数学の証明と一緒
今日はコラムです。
「理学療法は数学の証明と一緒だよ」
これは私が理学療法養成校に通っていた時、先生に言われたことです。
私が仕事をする上で座右の銘のように大切にしている考え方です。
当時大学3年生だった私は、この言葉を聞いた瞬間閃いたというか、点と点が繋がったような感覚がしました。
それまで勉強していた医学や理学療法の知識と、受験で培ってきた論理的思考が結びついた瞬間でした。
Question
△この三角形は正三角形であるか?
Answer
①全ての辺の長さご等しい
②全ての角の角度が等しい
①、②より、正三角形である。
Question
I bought this book for 10$.
上の文章のforと同じ用法のforは次のa〜cのうちどれか?
a.This is a present for you.
b.Thank you for your kindness.
c. I speak for all employees of our company.
Answer
例文ではbookを10$で買う、つまりbookと10$を交換しているため、ここではforは交換の意味として使われている。
①aのforはプレゼントとしてあなたにあげている、つまり一方的で交換ではない。
②bのforはyouのkindness親切に対して感謝している、という意味であなたの何に対して感謝しているのかをforの後に示しているため、交換ではない。
③はI 私がemployees従業員のために話してる、つまりemployeesに変わって私が話しているので、交換と捉えても差し支えない。
①〜③より正解はcである。
Question
ある女性の膝の伸展制限は腓腹筋が原因であるか?
Answer
①End feelがfirmである
②足関節背屈位の方が膝が伸展しにくい
③腓腹筋のPIR(Post isometric relaxation、等尺性収縮を行い筋を弛緩させる手技)で即時的に可動域が改善する
①〜③より、腓腹筋が原因である可能性が高いと言える。
使う知識や原理・原則は異なるけれど、ある問題・現象に対して、その理由や要素を考えていくことで、答えや原因を導き出すという枠組みは同じであることに気がつきました。
受験生時代に「現代文、英語は数学と同じだ!!!」と言っている先生がいましたが、当時はなんじゃそりゃ!!と思ってました。
論理的な思考が大切である、その真意に気がついて以来、今では痛いくらいその重要性が身に染みています。
そして、それが分かったら理学療法の勉強が格段に楽しくなりました。
まさに理学療法は、もっと言えばこの世のあらゆる事象は数学的思考が大切ですね。
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