ティールアンドオレンジ

今回は「アイドルと撮影」をテーマに2020年5月に札幌でデビューしたタイトル未定について書いてみようと思います。

アイドルファンの楽しみ方は、ライブを観る・握手会やチェキ会などで交流するなどですが、ここ数年で「アイドルを撮影する」という楽しみ方が広がりました。

デジタル一眼レフカメラやスマホの普及でより撮影が身近になり、撮影した写真をSNSで簡単に公開する事が出来るようになったためだと思います。

2013年末にファンが撮影したライブ中の写真が「奇跡の一枚」と言われ福岡でローカルアイドルをしていた橋本環奈ちゃんがブレイクしました。

2014年4月にデビューし出演するイベントやライブの殆どが撮影可能なAKB48チーム8(エイト)などが現れました。ライブやイベントを撮影出来るアイドルが居なかった訳ではありませんが、メジャーなアイドルグループでほぼ全てが撮影可能というのは初めてでした。

2017年1月にはSPP撮影会に出演していたモデルさんによりニコニコ♡LOVERSが結成されるなど、アイドルの撮影はどんどん広がっていきました。


アイドルをファンが撮影する機会は

・イベントやライブの様子を撮影する
・物販・交流時間に1対1(多)で撮影する
・撮影会で1対1(多)で撮影する

などがあり、どの撮影が出来るかはグループによってそれぞれになります。


私は全国各地で開催されるエイトのライブやイベントの様子を撮影してたのですが、物販・交流で撮影のレギュレーションがあるグループに通うようになり、自分でロケーションの設定やライティングなど導入も行うことが出来る撮影会にシフトするようになりました。


アイドルを撮影していく中で出会ったの2011年3月に札幌でデビューしたフルーティーになります。

フルーティーは全国のグループの中でもファンによる撮影がとても活発なグループでした。衣装を毎月1着を制作してメンバーのモチベーションをあげたり、撮影するファンを飽きさせないようにするなど工夫もしていましたし、撮影会なども定期的に開催されていました。アイドルグループでは珍しく、リクエスト撮影会(リク撮といってファンが時間や場所をリクエストして個人撮影会を開催する)なども対応していました。

また、撮影するファンも照明機材を物販撮影や撮影会などで導入するなど当時としては珍しく、撮影に対して研究熱心なファンの集まる現場でした。撮影のライティングの手法だったり、照明機材を開発している企業なども欧米など北の位地に多い事などとも地理的な類似性があるのかなと興味深いです。


見上佳奈ちゃん(現在タイトル未定のメンバー)は、2018年1月にフルーティーの妹グループのメンバーとしてデビューしました。そしてグループを卒業後に「さっぽろポトレ女子」という撮影会にモデルとして参加していました。その「さっぽろポトレ女子」を運営してるのがついま氏(松井広大氏・26時のマスカレードの元プロデューサー)でした。

2020年5月についま氏のプロデュースするタイトル未定が札幌でネットデビュー。ロゴマークはティール アンド オレンジの夕陽でした。ティールアンドオレンジというのは、ここ10年ぐらい流行りのハリウッド発のカラーグレーティングの手法で肌色や夕焼けなどのオレンジと、その補色であるティール(緑かかった青色)を強調するものになります。

そして、同7月のデビューライブの「薄明光線」というタイトルはレンブラントと訳され、レンブラントはライティングの手法の一つだったりします。同9月に行われた2ndライブのタイトルは「青とオレンジ(ティールアンドオレンジ)」でした。

このようにタイトル未定のいくつかのモチーフの一つに撮影というものがあるのかなと考えています。そして札幌という街はアイドル撮影が盛んな土地であった事も関係が深いのかなと思いました。

タイトル未定は楽曲面での素晴らしさはこれからたくさん語られると思うので、あえて撮影という視点でグループやその立ち位地を考察してみました。

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