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大喜利1年生 前期の復習

2023年5月2日に大喜利カフェ「ボケルバ」で初めて生大喜利に参加してから、半年が経ちます(生大喜利を始めるに至るまでの経緯は以前書いた記事をご覧ください)。

「ボケルバ」はもともと主催のせんだいさんが定期開催しておられた同名の大喜利会を、4月に店舗としてオープンされたもので、僕と同様、店舗化をきっかけに大喜利を始めた人はかなり多いようです(そんなこともあってここ半年の大喜利界は新規参入者が山ほど加わる激動期だった模様)。
そうした環境も幸いしてか、わずか半年ながらおもしろい経験がいろいろできました。
いい区切りですので、振り返ってまとめてみます。ちょっと長いかも。


活動範囲を広げる

たびたびボケルバへ

5月2日の夜の部に初めて行ってみると、知らない人がたくさんおもしろいことを言っていました。
自分がどんなお題にどんな回答をしていたかまったく覚えていませんが、楽しかったしまた行きたいと思いました。
GWで暇だったのもあって、早くもその3日後の昼の部に参加。
振り返ってみればこの2回でご一緒した方々の中には、その後何度もお世話になる人がたくさん。
2回とも緊張してほとんど誰とも会話せず退店してしまったのですが、こっそりみなさんをTwitter(現・X)でフォローし、「誰だか知らんけどTLにいる奴」という認識を植え付けていきました。
5月21日には、4年前からTwitterでつながっていたハガキ職人のタックスマンさんがボケルバで開催された「ラジオリスナーにボケルバを知ってもらう会」に参加してみたり。
回答の出し方をタックスマンさんに褒めていただけてとても嬉しかったのを覚えています。
そんなことを繰り返しながら、7月までの3ヶ月間で10回ほどボケルバに通っていました。
そのうち、さすがに顔なじみの方も増えてきて、じわじわと大喜利コミュニティに身体をねじ込んでいきました。

ささくれ道場

5月下旬からささくれメーカーさんが毎晩23:40から行うb!g!r!の大喜利会「ささくれ道場」が始まりました。
b!g!r!という大喜利サイト自体は、木曜屋さんやひつじのあゆみさんの開催される大会に2022年からたびたび参加していたこともあって慣れていました。
「道場」は毎晩10問ほどのお題が出題され、ひたすら大喜利をやるストイックな催しです。
前述のようにボケルバで一緒になった方をこっそりwatchしていたはがねもこっそり参加し始めます。

以後ほとんど毎日参加する習慣ができ、いろんな人の大喜利を拝見したり、それをきっかけにボケルバなどでもお話しすることができたりと、活動範囲や自分のコミュニティを広げることにおいて大きな転機になりました(以後、何度か出てきます)。

いろいろな大喜利会へ

7月まで足繁くボケルバに通っていたものの、持ち前の引きこもり気質で何となくそれ以外の大喜利会への参加は尻込みしていました。
8月ごろからようやく、「Insert Your Answers〜ハジマリタウン編」(ささくれメーカーさん、からすみうどんさん主催)などを皮切りにいろいろな大喜利会に参加し始めました。
ちなみにこのイベントはゲームをテーマにした世界観と楽しい企画でホスピタリティ抜群のとても素敵な会でした。
縛りありの大喜利で、立ち上がってシャンパンタワーのモノマネをやった謎の記憶が蘇ります。

アッサムさん主催の「かき氷大喜利 HYPER」ではタイ料理屋さんでかき氷を食べながら大喜利をしたり、
四つ葉の黒婆さん主催の「しがめる大喜利会」でしがみしがまれる喜びを噛み締めたり、
ライトオンキューさん、サイレンさん、シャドウ薄井さんの「G.I.リーグ体験会」では関西で行われている長期のチーム戦を模擬した形式でバチバチに戦ったり(ブラウンチームのお粥さん、くま骸さん、三ル貝さんありがとうございました)、
「日直組手」で日直さんにタイマンでボロ負けしたり、
南部屋敷さんの「ストイックローテーション」ではスポーツの日にひたすらお題をこなしまくったりしました。
どの会でも様々な形式・ルールでたくさんの方々と一緒に大喜利を楽しむことができました!
他の趣味や人と会う予定の日以外は家に引きこもっていた僕も、土日の予定がたくさん入るようになりました。

大会に挑む

さて、日頃「せっかくの新しい趣味、楽しく無理なくや〜ろうっと!」の心で臨んでいますが、せっかくやるからにはいい大喜利をしたい。
あまりウケなかったり好きな回答が出せなかったり、対決型コーナーやミニ大会などでボコボコになったりしているうちに多少なりとも「おもしろくなりてぇ〜、強くなりてぇ〜」という気持ちも芽生えてきます。
何事も、上達には腕試しの機会や目標が必要なもの。
幸い大喜利界隈では大小様々な規模の大会が開かれており、僕もたびたびそれらにエントリーするようになりました。

海の日杯

初めて出場した大会は7月17日朝にボケルバで行われた20名規模の「海の日杯」。
ある意味ホームである程度気軽にエントリーできたのでエントリーしました。
結果は余裕で予選敗退だったのですが、一つかなり好きな回答を出せたことや、歴の比較的近い人たちがみんなおもしろくバチバチにアツい試合を繰り広げる様子を見れたことで、とても刺激になりました。

第二回 大喜利愉快杯

8月27日にオフィユカスさんが主催された「第二回 大喜利愉快杯」は、様々な歴の人が入り混じり、「1問につき前後半で2回印象審査(おもしろかった人に投票)を行う」という特殊な形式で戦うユニークな大会でした。
雑に言えば、得意なお題でハマれば2倍点が稼げ、アジャストできなければさらに差が開くという仕組み。
自分はどのお題にもハマることができず、あまり好きな回答も出せなかったと思います。
覚えているのが、自己紹介の際に「はがね」のボードを出しながら「はがねまして、はじめです」という挨拶をしてヤバい空気になったことくらいです。
この頃からようやく、自分の大喜利スタイルについて、何が強みなのか、どうすればいい回答ができるのかをちゃんと考えるようになりました(とても遅い気がする)。

ボケルバ新人王決定戦2023

次のチャンスは、ボケルバで10月1日に開催された「新人王決定戦」!
生大喜利歴1年以内のプレイヤーがしのぎを削る激アツ大会でした。
42名のエントリー枠が募集開始から1分半で埋まったり、予選の組分けが事前に配信で行われたり、参加しない人が当日の朝から出場者の紹介を行う事前番組のようなスペースをなぜか配信するなど、参加者のボルテージが高まっていくのを感じていました。
後日動画が公開されるということで、プライバシー保護用の謎サングラスを購入して臨みました。
7名✕6ブロックに分かれて行う予選では、3題のお題ごとの印象審査で各ブロック上位2名が本戦に進みます。
僕は、1問目(文章お題)でそこそこウケたものの、2問目(画像お題)は焦り気味に粗製乱造の回答をしてしまい、つづく3問目(文章お題)では持ち直しつつも他の回答者に埋没してしまう程度に留まり、結果ブロック内3位(2位と大差)に終わってしまいました。
敗者復活戦でも、一部の人に刺さるダジャレ回答で暴れましたが、印象点を集めるには至らず敗退となりました。
確かに悔しかったのですが、これまでになく自分の強みに近づけたり、「自分の大喜利での戦い方」が見えてきたような感覚がありました。
また、ご一緒した方に「あの回答よかったです!」「あれ笑いました!」といったお声をいただくことも増え、回答の強度は上がってきているんだという自信に繋がりました。
あと個人的に過去最大規模の大喜利イベントだったこともあり、単純にお祭りのようで楽しい思い出になりました。

大喜利双葉杯 参

この半年間で最も印象に残っている大会はもちろん10月21日の「大喜利双葉杯」(四つ葉の黒婆さん主催)。
歴3年未満の人同士(うち片方は必ず1年未満)がタッグを組んで臨む大規模で大注目の大会です。
32組64名の参加枠に対し2倍以上のエントリーが集まり、急遽2週にわたっての開催が決定されました。
僕は「道場」などでよくお互いの回答に票を入れあっていた印象のある、同じく歴1年未満のchocoxina(ちょこざいな)さんに8月1日にいきなりDMを送りつけ、快く(?)承諾のお返事をいただいたことで「テストプレイなんてしてないよ」を結成しました。
ちなみにこのタッグ名は(お互いの趣味である)ボードゲームの有名タイトルで、いきなり結成したという境遇にはぴったりでした。
当初唯一予定されていた10月14日の「大喜利双葉杯 弐」には順当に落選してしまった我々も、追加開催の「大喜利双葉杯 参」には無事当選。
当日の細かい結果はこちらの記事や、後日上がるであろう動画、お題・回答の詳細を綿密にレポートしている方の記事をご覧いただくとして……、結果的には予選で華麗に散りました。
敗因はいろいろとあり反省はとどまるところを知りませんが、もっと報いたかった!という個人的な後悔や申し訳なさとともに、お題に対するムラ、回答のタイミングや勢いのコントロールが課題だと再認識しました。
僕がうんうん唸ってペンを止めている横でリードしてくれたり、ボードを見て「それおもしろいと思う!」と声をかけてくれたchocoxinaさんが本当にかっこよく、心強く頼りになりました。
初めてのタッグ大会でしたが、個人戦とはまったく違ういろいろな気持ちを味わった体験でした。

ハイパーホッケー大喜利

その翌週、10月28日に開催された「ハイパーホッケー大喜利トーナメント」
こちらは歴などの制限のないタッグ戦で、「東京フレンドパーク」の「ハイパーホッケー」をヒントに考案された特殊ルールの大喜利大会です(詳しくは上記リンクをご覧ください)。
”支配人”ニシダアツシさん、”副支配人”いいさんの軽快な運営と進行、アトラクションみの強くワイワイとした雰囲気がとても楽しい大会でした。
とはいえ、双葉杯の悔しさも冷めやらぬ中。結果は残したい!
今回は、普段ご一緒する機会も多く、刺すような強力回答の大喜利スタイルが個人的にとても好きな恥スパゲッティさんをお誘いし、「ふしぎなアメ」(二人ともポケモンが好きなので)というタッグを結成してエントリーしていました。
恥スパゲッティさんは「双葉杯」で同じブロックの敵同士として戦いましたが、共に辛酸を嘗めた同士でもあったので、お互いに気合いは十分でした。
1回戦2試合目という超序盤の対戦カードに当てられた我々は、最大3題、7点先取というルールの中、1題目は相手チームに差をつけて終えることができました。
そのままの勢いで勝ち上がれるかという期待を胸に2題目の画像お題を迎えたのですが、、、マッチポイントの状態から相手に逆転を許して負けてしまいました。悔しい…!
試合は本当に楽しく、かなりいい回答もできたのはよかったのですが、事もあろうに逆転のきっかけを与えてしまったのが自分で、それが非常に不甲斐なく、相方に申し訳なく、かなり落ち込んでしまいました。
まだまだ自分の大喜利に精一杯で、試合の空気感や流れを読んで戦い方を考えられていないということを強く実感し、苦手なお題に対して深く思考できなくなってしまう悪癖も直さなければ……という次の目標ができました。

いろいろな大会を節目に、自分の成長も確かに感じながら、それ以上にたくさんの課題も抱えてきた数ヶ月。
次の半年にはもっと強くなって、満足のいく結果を残したり、人と喜びを分かち合えたりしたら最高かも。
前を見てポジティブな気持ちでやっていきますよ。

半年ではがねの大喜利はどう変わったか

はじめのうちは、お題に対して思いついたことがたまたまおもしろそうなら出す、という不安定で成長のない大喜利をずっとやっていました。
また、昔独学した大喜利スタイルが「お題の”言葉”から要素をたくさん思い浮かべる」という文字ベースの「連想ゲーム」だったことや、昔から謎掛けやダジャレ、押韻といった言葉遊びが好きだったことが災いしてか、始めて4ヶ月くらいはどうしても言葉を表面で捉えた回答の割合が多く、景色を描写することや意外性のある状況を作り出すこと、引き込む回答を組み上げることが本当に苦手でした。
たまに言葉遊び系の回答がハマる瞬間もあったためか「はがねといえばダジャレ」という印象をもっていただくことも多くありました。
これはこれで自分のスタイルだと認識してもらえることが非常にありがたく嬉しかったのですが、それが安定してウケにつながるわけでもない状況は悩みの種でした。

でも逆にそうした「はがねらしいスタイル」が強みになるなら、うまく使うことで大きな武器になるはず。
しっかりとした王道の回答で安定したウケを取れるようになり、言葉遊び回答は飛び道具的に使えれば強いはず…!

また、個人的に「道場」などb!g!r!で高順位をとれているときの手応えと回答の質を生大喜利でも安定して出すことができるようになりたいという思いもありました。
実はこのことに関しては他の人からも同様の助言をもらっていましたし、ある大喜利会でb!g!r!のスタイルを意識して悪くない回答を出せた際に褒めてもらえたこともあり、その方向性には自信が持てました。
ということで、特に双葉杯までは「道場」でダジャレを封印してみたり、絵回答のアプローチを研究してみたり。
またついでにボードの見せ方、前フリの言い方などにも気を付けて、回答がより映えるように意識するようになりました。
そのおかげか、遅ればせながら10月の「新人王決定戦」あたりからは、自分の強みが何となく実感でき、「はがねらしい大喜利」の枠をぐいっと大きく広げることができた気がします。
まだまだのびしろはたっぷりあるはず。やっていくぞ!

半年前、自分がこんなに大喜利にのめり込んでいようとは想像だにできませんでした。
刺激をもらえるたくさんの素敵なみなさんと出会えたおかげです。
いつまでこんなやる気が続くのかわかりませんが、少なくとももっとやりたい!とやる気まんまんですので、次の半年のはがねもどうかよろしくお願いします。

(近いうちに、半年間の自薦回答ハイライト集も書く予定なので、よければ読んでください)
→ 書きました

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