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夫婦に必要なのは「●●の価値観」の一致とリスペクト

知人が、コロナで仕事がキャンセルになった話を
旦那さんにしたら、

「君の仕事がなくなっても、日本経済はまわるけど、
俺の仕事がなくなったら終わりだよ」

と笑いながら言われたそうな。

知人はイベント会社を起業していて
(↑コロナで大打撃を受けているそう…)、
旦那さんは総合商社勤務。

「確かに旦那の仕事のほうが
日本経済に直結してるんだろうけど、
私の仕事、どんだけ軽く見てるの?そんな言い方ある??
って危うく喧嘩になりそうだったよ~!!
こっちは倒産しそうなのにさ!」

彼女はこの話をささいな夫婦喧嘩のエピソード
としてシェアしてくれたわけだけど、
聞いた直後よりも、数日たった今のほうが
じわじわと心が削られる。

夫婦間で旦那さんのほうが
「俺の方が忙しい」「俺の仕事の方が価値がある」
と思っているパターンはよく聞く。

本人がストレートに宣言せずとも、態度や発言の端々でそういう雰囲気を感じ取ってしまうのは割と夫婦あるあるかもしれない。

旦那さんが仕事熱心でやりがいを感じているのも、会社を愛しているのも
素晴らしいとは思うけれど、

妻の仕事と比較して、
「俺の仕事のほうが価値がある」と疑いなく信じているのは悲しいし、

たとえ自分のほうが稼ぎが多かったとしても、
自分の仕事は「立派な仕事」で、
妻の仕事は「ただの趣味の延長」のような感覚でいるのはおかしい。

旦那さん側は、生活費のメインを担う役割を自分に課していて、
責任感から派生した発言だったかもしれないので
責める気も湧かないけれど、

旦那さんより稼ぐ金額は少なくても、
インフラ要素よりエンタメ要素が強くても、
イベントの仕事だって「仕事」だし、
外へ出ることだけが仕事ではなく、
家で子供を守り、育てるのも立派な「仕事」だ。

「仕事」は人によってはただの生活費獲得・生命維持手段、
あるいはなりゆきで手にしたものかもしれないけれど、
人によってはアイデンティティそのものなわけで、
人格と強く結びつくものだからこそ、リスペクトが欲しい。

相手の仕事へのリスペクトが無いと、
「夫婦」として長くやっていくのは難しいだろう。

そして、リスペクトがあるだけでなく
「仕事への価値観」が一致していないと、これまた
夫婦としてやっていくのは難しいかもしれない。

この「仕事への価値観」を言い換えると
「人生における仕事の重要度(優先順位)」
になる。

たとえば、仕事の一大事と家族イベントであれば、
うちの場合は、夫も私も、仕事の一大事のほうを優先させると思う。
(※1)

けれど、どんな時でも仕事より生活や家族のほうを大事にすべきという人もいるだろう。

それはそれでアリだと思うけれど、夫婦の片方が前者で片方が後者だと、
お互いへの不満となってしまう。(※2)

金銭感覚や味覚など、他の価値観がどんなに合う夫婦でも、「仕事」への価値観が揃わないと、一緒に過ごせば過ごすほど、埋められない溝がうまれてしまうのではないだろうか。そんなことを、ふと考えた。

ちなみに「結婚生活」を言い換えると
「家族の運営」になると思っていて、
「家族の運営」は「夫婦関係の維持」とはまた別のものが
必要になってくると思う。これはまた別の時に書こうと思う。

==

※1…この場合の「家族イベント」はお互いの誕生日やクリスマスなど。息子が絡んでくると、また変わるかも。

※2…この話、恋人間の定番の議論「仕事と私、どっちが大事なの!?」の結婚生活バージョンですね。

■この話とは関係ないけど、共に商社勤務の夫婦の一方の転勤が決まった時、旦那さんが当然のように「君が仕事をやめるべき、俺は続ける」という態度を取った話を聞いた時も、モヤモヤしたなぁ。


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