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旅の終わりは、いつも悲しい

20日間のメルボルン旅行(自分の中では離婚記念旅行)から帰ってきた。

安心・安全・便利で何を食べても美味しく、品質が高く、リーズナブル(←オーストラリアの物価高かった…)な母国に帰ってきたのに、日常から冒険が無くなったことがとても悲しい。喪失感といって差し支えない感情が胸の奥に湧き続け、この重みで沈んでしまわないうちに、またどこか遠くに出かけないと…と感じている。

帰国してからの数日で、病院、薬局、銀行、郵便局、スーパーなどをめぐり、溜まっていた郵便物や配達物を片付けているうちに、旅行中にずっと感じていたワクワクする気持ちがしゅるしゅると体から抜け、正式に日常に着地してしまった。予定と心の日常への最適化をもって、今回の旅は終了。名残惜しい。

ところで、旅というのは最初と最後を強く意識する期間でもある。初めての何かに心躍らせてるうちにいつの間にか旅が進み、気づけば全てが「最後の」になることは、人生を旅になぞらえる所以でもあるけど、私も、今回の旅の終わりに、「最初」と「最後」や自分の年齢、今置かれている立場を強烈に感じた瞬間があった。

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