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読書の楽しみ方

私は「本をたくさん読め」といわれて育った世代で
「本を読むことはいいこと」という価値観に
骨の髄までとらわれているのだけれど

この間、カフェでたまたま隣に座った
平成生まれらしき若人が
「本を読む時間ってもったいないよね~」
と言っており、

その「もったいない」という単語の在処に
おもわず震えた。

本を読む時間がもったいない…!
なんてスリリングな発言。

でも、ようやく合点がいった。

私=「本を読む時間が欲しい」
世の中=「本を読む時間が惜しい」

なのか…。そりゃ本が売れないはずだわ。

フェイスブックで流れてくる数十秒の動画で
度肝を抜かれるアイディアに出会ったり、
プロ顔負けのレシピの種明かしを得てしまう世代にとって、
わざわざ文字を追って、小一時間かけて情報を得るのって
とんでもなく非効率なことなのかもしれない。

そしてその「非効率感」は本を読む目的が
「有益な情報を得るため」

に偏っているからだと思うのだけど、

読書でしか得られないエクスタシーって絶対あるはずなので、
今日はちょっとそのことについて考えてみました。

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