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パーソナルカラーはコスプレに活かせるか?

こんにちは、パーソナルカラーアナリストのさくらです。
今回もご覧いただきありがとうございます。

突然ですが、皆さん、刀剣乱舞ってご存知でしょうか。
今日はこのゲームの初期刀である加州清光くんの話をしたいと思います!

というのも、以前、コスプレイヤーの友人が「見て見て〜」と刀剣乱舞の加州清光くんのコスプレ写真を送ってくれたのですが、それがもう、抜群に似合っていて!
「あ、これパーソナルカラーも絡めてお話できるかも?」と思ったので、今回はそんな内容になります。
(余談ですが、私はゲーム未プレイのままミュージカル刀剣乱舞を観劇し、「は?加州くん可愛いが…?」と帰る道すがらアプリをDLしたものの現在はサボり気味の審神者です)

まず最初に公式画像を引用しつつ、加州くんにどんな色が使われているかを分析します。
その後、コスプレで使用する色を決める手がかりになりそうな知識をいくつか共有しますね。

ただ、申し訳ありませんが私自身はコスプレイヤーではありません。
なのでもしかしたら「それができたら苦労しねーんだわ…」「コスのこと全然わかってないじゃん…」と引っかかる部分があるかもしれません。レイヤーさんのご苦労は重々承知しております…

これから書くことは、
「【完全保存版】絶対正しい色選び!」とか
「【悩んでる人全員見て!】色を変えただけでクオリティーが上がりすぎたwww」
みたいな話では全くなくて、「色についてこんなこと知ってたら面白いかもね〜」というただの雑談です。

軽い読み物としてサラッと楽しんでいただければと思いますが、もし今後の活動に少しでも活かせそうな部分があれば嬉しいです。


加州くんは何色?

まず公式画像を引用させていただきます。

©︎DMMゲームズ/Nitoroplus
©2022 NITRO PLUS・EXNOA LLC/特『刀剣乱舞-花丸-』製作委員会

とってもかわいい!

おそらく加州くんの画像を見た瞬間の印象としては、

黒! 赤!

だと思います。
この2色が真っ先に目に飛び込んできますよね。

では実際どんな色が使われているのか確認していきましょう。
今引用させていただいた上記2枚の画像から、ペイントソフトで使われている色を抜き出しました。

それがこちらです!じゃん!

実際に色を抜き出して思ったのは、「バリバリのド原色のWinterかと思ってたけど案外マットだな〜」ということです。

項目ごとに順番に見ていきます。

■体の色
一番意外だったのは、髪が真っ黒じゃなかったこと!
暗めのココアブラウン系だったんですね。
目ももっと真っ赤!なイメージでしたが、思っていたよりも彩度が低く落ち着いた赤でした。
お肌はマットで色白ですね。


■身につけている「赤」
目立っている「赤」に注目してみると、全ての赤が赤紫よりですね。
「赤紫よりの赤」と言われても「そうなの…?」となってしまうと思うので、彩度と明るさを変えず、色調だけ赤紫〜オレンジに変化させた図を作ってみましたのでご覧ください。

★マークが実際に抜き出した色

中3列は微妙な差ですが、グラデーションにすると少しわかりやすいでしょうか。基本的には赤紫〜赤まで(右から3行目まで)がブルーベースの色、左から2行目までがイエローベースの色、ということになります。

つまり、加州くんが着ている服、そして瞳の赤はブルベ色ですね。
ブルベの中で、彩度が高く原色に近い色、もしくはくすみを感じない色はWinterタイプに属する色なのですが、加州くんが着ているのは比較的マットなくすみカラーになりますので、Summerタイプの服を着ているなぁというところです。

赤に関しては戦闘服と内版服、いずれも似通った色に見えたと思います。
では違うところを見ていきましょう!

■戦闘服

まず戦闘服の色をぼやっと眺めてみていただきたいのですが、色の並びを見た時、黒だけが他の色よりも少し前に飛び出してきているような印象を受けませんか?
特に、襟巻・服・装飾の色の並びを見比べていただくと一番強く差を感じられると思います。黒というのはそれだけ印象の強い色なんです。
厳密にはこれは「真っ黒」ではありませんが、服も籠手もかなり黒に近い色です。そして黒の印象の強さに合わせて、籠手は他より彩やかな赤で彩られています。

さらに「質感」についてもご紹介しておきましょう。
布である服に比べ、籠手の方が光沢のある素材で作られていますよね。
先ほどから「印象が強い」という言い方をしていますが、質感で言えば、マットな素材よりつやがある素材の方が強い色にマッチします。

全体的にはSummerの色が多く使われていますが、「彩度の高さ」や「つや感」はWinterカラーの大きな特徴でもあるんです。
というわけで、黒の濃度やそれに見合う赤の発色を見ると、戦闘服の方が内番服より若干Winter寄りに感じますね。


■内番服


先ほどの戦闘服の黒と比べると、袴の色ってどうですか?
ちょっぴりグレーがかってマットなのがおわかりいただけるでしょうか。黒より少し柔らかい色になっていますよね。

戦闘服が全身黒ベースなのに対し内番服は柔らかい赤と濃いグレーが半々。
なので、内番服はよりSummerらしい穏やかな雰囲気に見えます。

■ちなみに加州くんのパーソナルカラーは…?
これは、正直に申しますと「絶対これ!」とは断言できません。
単純に「髪・肌・目の色と同じシーズンの色」ならわかります。
ですが、パーソナルカラー診断には色だけでなく肌や髪の質感も関わってきます。それから、服を着た時って実はレフ版みたいに顔に色を反射するので、肌の色+服の色の反射が混ざった時にどう見えるかという「顔映り」も重要です。
これらがイラストからは判断しにくいので「何タイプの色で書かれているか」はわかっても、実際に何タイプか断定はしにくいというのが本当の所です。

が、一応ここまででわかったことをまとめておくとこんな感じです。

・目、肌、髪の色はSummerタイプ
・身につけているのもSummerの赤
・戦闘服:より濃い黒、鮮やかな赤なので少しWinterっぽさもあるキリッとした雰囲気
・内番服:マットでナチュラルなSummerでとっても和っぽい色使い!
・くすみ系の服を着ているけどもう少し明るいトーンが似合うかも?

以上、お顔と服の色の抽出結果でした!
清光、世界一かわいいよ…!

さて、ここからいよいよ本題に入っていきます。


パーソナルカラーはコスプレに活かせる?


まず、結論から申し上げます。

コスプレの時、ご自身のパーソナルカラーは無視していいです。
でも、パーソナルカラーの知識はコスプレに活かせます!

オタクにとって色って本当に本当に大切ですよね。
なのでコスプレをする際に「原作通りの色!」の優先度が一番高くなるのは当然です。
だからといって「私、Summerの色が似合わないんだよね…」なんて理由で加州くんのコスプレを諦める必要はありません。

レイヤーさんはその素晴らしいメイク技術でどうとでも肌色を変えられますし、ウィッグもカラコンも好きなものを選べます。なので、ぶっちゃけ自分のパーソナルカラーに固執する必要はないんです。
(強いて言えば、自分のパーソナルカラーに合わせると普段使いのメイク道具でお化粧がしやすいかもですね)

ただ、肌・髪・目、そして衣装の色を同シーズンの色で揃えられれば、コスプレ全体の完成度は上がります。
自分のパーソナルカラーに合わせるのではなく、自分が表現したい加州清光はどのタイプなのか?を考えて色を選んでいくのが重要です。
その時、パーソナルカラー(というか、合わせた時に調和する色)を見極める知識が必要になってくる、というわけです。

大前提はとにかく「トーンを揃える」こと!


以前パーソナルカラー診断をした時、「次にやるコスプレのウィッグの色はどれがいいと思いますかー?」とご相談いただいたことがあるんです。

コスプレで色に悩むのは大まかに
①ウィッグ ②カラコン ③衣装
なのかな、と思います。

漫画やアニメのキャラクターたちは現実にはありえない髪色だったり目の色だったりしますよね。
でも、現実ではありえない色のカラコンをしているのは同じでも「やけに目の色が不自然だなぁ」という時と「こんな色なのにめちゃくちゃ自然だ…!」と感じる時がありませんか?

この不自然さは何なのかというと、目の色だけが他と比べてめちゃくちゃ浮いている違和感から来ています。
図でご説明しますね。

真ん中が原作カラーだと思ってください。

左が目に合わせて全体を鮮やかなトーンにしたもの、右が全体に合わせて目だけ淡いトーンにしたものです。原作通りだとしても、真ん中の子は目だけが鮮やかで不自然に浮き出ている感じがしますよね。

イラストはあくまでも二次元であり、現実ではありません。なので、一部の色が多少浮いていようがそこまで気になりませんし、むしろあえてそうやって一点を目立たせるという手法もあるでしょう。
でも、これは非現実感が根底にあって成立しているバランスでもあり、現実でリアルに人間がこの格好をすると色が浮いている違和感が悪目立ちしてしまいます。色の組み合わせが不自然だから「作り物感」が増すというか。

例えば、「2.5舞台では気にならなかったのに、同タイトル同キャストの映画版はめちゃくちゃカラコンが不自然で気になるなぁ…」って思ったことありませんか?

個人の意見なのですが、私はこれは舞台の現実感とキャラクターの非現実感がミスマッチだからだと考えています。
劇場の場合はある程度セットはあるとしても基本的に背景は観客の想像に委ねられています。一方、映画版はロケを行いますよね。完全なる現実の世界にキャラクターが入り込むわけです。だから、背景の現実感とキャラクターの作り物感が釣り合わず、不自然な存在に見えてしまうのではないでしょうか。
なので、色合いだけでも減らせる違和感は減らした方が不自然さが軽減され「本当にいる…!」感が増す、というのが私の考えです。

ということで、まずウィッグ、カラコン、衣装の中から色の基準となる「絶対に使いたいアイテム」を決めることをおすすめしたいです。

この綺麗な淡い髪色を表現したい!
それなら髪の印象を消さずに馴染んでくれるカラコンと衣装。

印象的な目がポイントだからぜ〜ったいこのカラコン!
それなら瞳の色を浮かせず引き立てられるウィッグと衣装。

既製品のこの衣装を使うことにした!
それなら衣装に負けずかつ悪目立ちしないウィッグとカラコン。

色のトーンを揃えるだけで、キャラクターを3次元で表現した時の説得力(これ、何て言えばいいんだろう…実在感とでも言うんでしょうか…)が増すと思います。

それではここからは「トーンを揃えるのが大切」ということを前提に不自然さを軽減できる色選びの知識を2つ共有しますね。

パターン① キャラクターのパーソナルカラーをイメージして色を選ぶ


自分やキャラクターの実際のパーソナルカラーは一旦横に置きます。
そして、自分が表現したいのはどのタイプの加州清光なのかを考えてみてください。

あなたはどれが好きですか?

肌以外(髪・目・服・耳飾り)のパーツの色を変えてありますが、どれも加州清光として違和感はありませんよね。

あなたのイメージに近い加州くんはどの子ですか?
どうぞお好きなものを選んでください!

ちなみに冒頭で話した友人はビビッドカラーが大・大・大得意なバリッバリのWinterタイプでした。鮮やかな絵の具のような原色をとても格好良く着こなせます。
本当の加州くんはSummer色の服を着ているし髪も服も真っ黒ではないけれど、彼のイメージカラーと言えば満場一致で 黒!赤!でしょうから、違和感の無い程度に原作カラーを自分のパーソナルカラーに寄せてしまうのも一つの手だと思います。

そういえば、私がメロメロになってゲームを始めるきっかけになった刀ミュの加州くんも、髪も衣装も真っ黒! そこに鮮やかな赤!のWinterタイプでしたね。
これは舞台だからって理由もありそうですね。日常メイクより舞台メイクを濃くするように、服や髪の色も舞台ではより鮮やかで派手な方が目立ちますから。
先ほどの画像でも、Winterの加州くんが一番存在感がありますよね。

パターン② シチュエーションから色を選ぶ


シチュエーションと色にも関係があります!
これは色彩心理の話ですが、トーンの違いで受ける印象は全く変わってきます。

例えば、鮮やかな色は勢いがあって強そうだし、マットな色は控えめで落ち着いているし、明るくて薄い色は柔らかくて軽い感じがするし、暗くて濃い色はどっしり動かなそう、みたいな感じです。

戦場で控えめにしていたらやられてしまいますし、逆に、普段から全力で気を張っていたら疲れてしまいます。だから、より鮮やかな戦闘服を身につけて自分を鼓舞し、穏やかな色の内番服で気持ちをリラックスさせるというのはとっても理に適っているんです。

ということで、
緊迫した雰囲気のクールな写真を撮るのか?
和やかな日常風景の写真を撮るのか?
そんなシチュエーションから色のトーンを決めるのもいいと思います。

「可愛くしているから大事にしてね?」とおめかし&おすまししている感じなら上品な雰囲気のSummerカラーが可愛いかもしれませんし、「主〜、お茶淹れたけど飲む?お団子もあるよ〜」って雰囲気ならほっこり優しいAutumnカラーが似合いそうだし、「ぐずぐずしないで!行くよ!」って感じなら厳しさやしっかり者感が出るWinterカラーが良いかもしれません。

あとは屋内屋外どこで撮影するかなんかも考えると面白そうですね。
アイドルジャンルでステージ風に撮りたいから派手な色の方がいいな〜とか、外で自然の風景の一部に溶け込みたいからあんまり彩度が高い色だと変に浮いてしまうかな〜とか、逆に一面の雪景色の中でドカンと目立ちたい!とか。
考え始めるとキリがなくなってしまいそうですが、それもまた楽しそうですよね。


以上、パーソナルカラーアナリスト視点でのコスプレの色選びについてでした。

素敵なお写真を共有してくださるレイヤーの皆さん、いつも本当に本当にありがとうございます。
そんな皆さんに、この話を少しでも楽しんでいただけていますように!

長くなりましたが、ここまでご覧くださり本当にありがとうございました。

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