ツヤ感やマット感って似合う色と関係ある?
こんにちは、パーソナルカラーアナリストのさくらです。
今回もご覧くださりありがとうございます。
今日は色と質感についてお話していきたいと思います!
ということで、早速ですが例を挙げてみます。
もちろん、お皿ですよね。
なぜなら私たちは毛糸の柔らかさと暖かさも、陶器の硬さとひんやりした感触も、両方知っているからです。
色だけを見れば、「赤」は炎を連想させる暖色で、「青」はクールで涼しげな印象を与える寒色です。ですが、素材の質感を加味すれば必ずしも赤=熱いには直結しないということになります。
この例から、素材が色の印象に影響を与えているのがわかると思います。
もう一つ、身近でわかりやすい例をあげるなら通販ですかね。
皆さんは服を買う時に通販を利用し、実際届いてみたら「写真のイメージと違ったなぁ…」ってことが一度はあるんじゃないでしょうか。
原因として、まず本当に実物と写真の色が違うことがありえます。撮影場所の明るさや照明の色に影響を受けていたり、色をきれいに見せるために画像が編集されていたりして、実際の色と差異が出ているパターンです。
ですが、それ以外の要因の一つとして写真からでは質感が読み取れていなかった可能性もあります。つやつやした素材なのかふわふわした素材なのか、あるいは厚いのか薄いのかというだけで印象はかなり変わってきますよね。
服の素材と言えば、フォロワーさんが舞台HUNTER×HUNTERについて「めちゃくちゃ良かったけど、本当に強いて言うならゴンの服の素材だけが解釈違い」と感想をおっしゃっていたので気になって公式HPを見に行ってゲラゲラ笑ったことがあります。
た、確かにゴンの服ってもっとツルッとしてそう…わかる…
ご興味があったらぜひ検索してみてください。多分伝わるんじゃないかなと思います。
さて、ここまで挙げてきたように、物体や服などであれば素材の違い=質感というのはわかりやすいと思います。
ですが、実はこの質感ってパーソナルカラーにも関わってくるんです!
※色の三属性とは?
今回も「色の三属性」に基づいて話を進めていきますので、ご存知の方は次の見出しまで飛ばしてください。
もし三属性にピンと来ない方は過去に私が書いた記事をご覧いただくか、もしくは日記でご紹介した色彩先生の授業(cv.うめめの回です)をご参照くださいませ!(丸投げ)
パーソナルカラーには「質感」も影響する!
色と色を組み合わせる時、色の三属性(色相・明度・彩度)のいずれかの要素と同じ特徴を持った色同士は調和します。
そして、パーソナルカラーとは調和の理論なんですね。
お顔の特徴と色の三属性が調和する色のことをパーソナルカラーと定義しています。
人それぞれパーソナルカラーは異なりますが、例えば派手ではっきりしたビビッドカラーが似合う人っていますよね。
教育番組の歌のおねえさんのようにオレンジ!黄色!黄緑!みたいなカラフルで賑やかな衣装が似合う人。
真っ黒いスーツに真っ白いシャツというクールなモノトーンコーデに鮮やかな真紅のリップとヒールが映える人。
身近な人でも芸能人でも何なら推しでもいいんですが、誰かそういう人を思い浮かべてみてください。
先程申しましたように色同士のいずれかの要素が調和するわけですから、ビビッドカラーにはビビッドカラーが調和します。
その理屈でいくと、ビビッドカラーの服が似合うのは肌色がビビッドカラーな人だということになりますよね。
…が、それは少しおかしいわけです。
なぜなら「私の肌はビビッドな原色です★」なんて人間は存在しないから。
先ほど思い浮かべていただいた「ビビッドカラーが似合いそうな人」についてアキネイターに「肌の色は現実的?」と聞かれたら、きっと迷わず「はい」って答えられると思います。(「いいえ」とお答えの方へ、私の中のアキネイターより。「異種族?🤔」)
肌はビビッドカラーじゃないのにビビッドカラーが似合う。
これってちょっと不思議じゃないですか?
どうしてこんな現象が起きるのか。
それは肌の色以外の要素とビビッドカラーが調和しているから!
そして、それこそが今回お話する「質感」ってわけなんです。
「色の三属性」で「質感」に関わる要素はどれ?
ということで問題です。
いかがでしょうか?
正解は③彩度です!
彩度の高い色は簡単に言えば派手な色ですよね。
なので、それに負けない印象の強さを持つ質感が必要になります。
瞳に注目するなら輝きがあるか。
髪ならツヤがあるか、毛が太くて硬いか、量が多いか。
肌であればハリツヤがあるか。
こういったところに注目します。
基本的に「キラキラ!」「ツヤツヤ!」「多い!」みたいな目立つ特徴は高彩度の色と釣り合いが取れ、逆に控えめで穏やかな特徴は低彩度の色と馴染むということですね。
「顔の質感」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは?
これはずばり「肌」ではないでしょうか。
そして肌の質感といえば、ツヤ肌&マット肌!
これですよね。
でも、もし「あなたの肌にはツヤがありますか?」って聞かれたらちょっと困惑しませんか?
パーソナルカラーの自己診断サイトには100%この質問があるのですが、自信を持って回答できるでしょうか。
ツヤがある・ないって結局一体どういうことなんでしょう。
ツヤ肌とマット肌の特徴をまずは文章で説明してみます。
こんな感じです。
ご自身の素肌はどちら寄りですか?
日本人に多いのはツヤ肌? マット肌?
ツヤ肌とマット肌の特徴を知って、鏡をまじまじ覗き込んだ上でも「よくわかんないけど私はマット肌かなぁ。全然肌にツヤなんか無いし…のっぺりした顔してるし…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
なんですが、日本人は基本的に肌にも髪にもツヤがある方が多いです!
私たちは日常的にマット感のあるメイクよりもツヤのあるメイクを見る機会の方が多いんじゃないかと思います。
キラキラの照明を浴びてパフォーマンスをするアイドル、ファッション誌の表紙でポーズを決めているモデルさん、美容系YouTuber……
そんな人たちと比べたら自分の肌なんて全くツヤが無いように感じるかもしれません。
もちろん、日本人なら絶対にツヤ肌!!!!!と断言まではできません。
ですが、比較的ツヤ肌寄りの可能性が高い、ということはお伝えしておきたいと思います。
また、質感と少し違う話にはなるのですが、彩度の高い色と調和するかどうかには瞳のコントラストやパーツの大きさも関係してきます。
黒目と白目のコントラストがあると視覚的に注意を引きやすくなる=目立つので彩度の高い色と調和し、逆にコントラストが弱いほど柔らかく落ち着いた印象になるので穏やかな色と調和します。日本人の瞳は基本的には黒〜明るめだとしても茶系なので、比較的コントラストの強い瞳を持っている傾向にあるのがわかると思います。
また、パーツの大きさについては言わずもがな、大きい方が目立ちますよね。
ちなみに私がこれまでパーソナルカラー診断を行ってきた実感としても「日本人って控えめで穏やかな性格だって言われがちだけど、実際似合うのって結構鮮やかな色だなぁ…」と感じます。
ビビッドトーンでは鮮やかすぎて色が浮いてしまう方でも、ブライト・ディープ程度の高彩度寄りのトーンなら浮かずにばっちり着こなせることがほとんどで、逆に「淡いトーンやくすみカラーがどんな色より一番似合う!」という方に私はまだ出会ったことがありません。
実際にパーソナルカラー診断で鮮やかめの色と淡めの色を順番に顔に当てがってみると本当によくわかるんですが「案外鮮やかな色も着られるな…」と実感していただいてから淡くてうすーい色を合わせるとかなり「物足りないかも……!?」って印象を受けると思います。
私、診断を受けて下さった方のこの反応を見るのが本当に大好きなんですよ…!
皆さんにもこの感覚をぜひ一度は味わっていただきたいので、そういう意味でも診断を受けていただくのはおすすめです!
ツヤとマットのイメージを作っておきましょう
マットは桃の皮の質感、ツヤは皮を剥いた実の部分の質感、とよく言われますね。
また、先ほど日本人はツヤ寄りの方が多いとお話ししましたが、人種で言うと、マットなら例えば北欧辺りの女性をイメージしていただくのがいいと思います。
風になびく明るいブロンドヘア。
細くて柔らかい髪が風に吹かれて揺れています。
瞳の色は色素の薄いブルーグレーです。
…いかがですか?
こういう女性の肌って、ハイライトでツヤツヤでシェーディングで彫りも深くて……って感じではなくて、とっても滑らかで優しげで柔らかいイメージがありません?
頭に花輪でも乗せて草原で写真でも撮っていそうというか…
「花畑 女性」でフリー素材を検索したら出てきました。
これこれ…!この感じ!
オタク的によりしっくりくる表現をするなら、マットは羽海野チカさんのイラストみたいなイメージですかね。
そう考えるなら、ツヤツヤなイラストを描かれるのは例えば末次由紀さんかなぁ…
もちろんメイク次第でツヤ肌にもマット肌にもなれますし、両方のいいとこ取りをしてセミマット!なんてこともできますが、改めて、あなたの素肌は一体どんな質感でしょう?
これを機に改めて鏡を覗いてみてくださいね。
また、ご紹介した漫画はいずれも名作なのでご存知かとは思いますが、こちらもぜひぜひご覧ください!
スポーツ漫画好きの私はちはやふるをスポ根モノとして読んでいた節があり、BE・LOVE掲載だったことを思い出して今何度目かの衝撃を受けています…
ツヤ肌とマット肌に似合う色
ここまでは主に質感と彩度の話をしてきました。
ツヤツヤとかキラキラみたいな派手な質感は高彩度の色と調和するよ〜という内容ですね。
ここでもう一つ踏み込んでトーンの話もしておきたいと思います。
トーンというのは彩度だけでなく、そこに明度を掛け合わせた色の分類のことです。
サクッと話を進めたいのでトーン表をご覧いただきます。
まず、一番右端がビビッドトーン。何の混じり気もなく、その色の特徴が100%出ている色です。
そして、ビビッドに「白」のみを加えたものが各行一番上のブライト・ライト・ペール、「黒」のみを加えたものが各行一番下のディープ・ダーク・ダークグレイッシュになります。
ここまでに挙げた7つのトーンに属する色を、濁りがなく澄んだ「清色」と言います。
清濁という言葉がある通り、清色があるならもちろん濁色も存在します。
残ったストロング・ソフト・ライトグレイッシュ・ダル・グレイッシュの5つ。こちらがビビッドに「灰色」という濁りわ加えた「濁色」ということですね。
続いて、清色・濁色の効果をご説明します。
簡単に申しますと、清色の効果は肌ツヤを増すこと、濁色の効果は肌を均一に見せること。
なので、ツヤ肌に清色を合わせると肌にハリツヤが出て輪郭や顔立ちをはっきりさせる効果が出る一方、濁色を合わせるとあったはずの肌ツヤがなくなって輪郭がぼやけ、なんだか暗く地味に見えたりします。
逆にマット肌に濁色を合わせると肌をよりなめらかで柔らかく見せられるためシワやほうれい線などが目立たなくなりますが、清色を合わせた場合は「ツヤ」ではなく「テカリ」に見えてしまったりせっかくのソフトな肌が固そうに見えるなどの影響を受けてしまいます。
まとめ
長くなってしまいましたが、今回は以上になります!
もっとわかりやすくご説明できるよう精進していきたいので、もしわかりにくい点やご質問などがあればぜひ以下よりお気軽にお問い合わせをお寄せくださいませ。
とっても励みになります!
ここまでご覧くださりありがとうございました。
また次回お会いしましょう!