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お金とは何か?

お金とは何だろうか?現金のことだろうか?

諭吉(渋沢栄一)の御札は誰に聞いてもお金と言うであろうが、
外国の紙幣や硬貨はお金だろうか?口座残高、PayPay残高やマネーライト、楽天ポイント、QUOカードは?インゴットは?トルコリラは?仮想通貨は?小切手は?借用書(貸してる方)は?不動産は?借金は?

人それぞれ持っているイメージが違うだろうが、こういったものをすべて「資産」と捉えたい。そして「お金」とは、それらの価値をつなぐものだと考えている。

※ 専門領域ではないので、用語とかが間違っているかもしれない。その場合は指摘いただくか、そういう考え方もあるなぐらいに読んでいただきたい
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お金そのものの価値

例えば一万円札を作るのにかかる費用は22円だと言われている。ただ特殊な加工が施されただけで、紙にほかならない。

海外や、ましてや砂漠やアマゾンの奥地になんて行ってしまえば何にもならず、せめて火種としてぐらいにしか使えないのは想像のできるであろう。

そもそも実体(貨幣)なんて普段はそこまで持っていなくて、銀行で「残高」と呼ばれる数字を信じている。
なにせ、その数字があれば貨幣を引き出すことができる。

では、銀行から全員がお金を引き出した等どうなるだろうか?

取り付け騒ぎという言葉があるように、全員は引き出すことができない。そもそもそんな量の貨幣は用意されていない。貨幣を持ってないのに、我々は銀行やATMのことを信用している。

2024年の貨幣発行量

ちなみに、実際の貨幣の発行量毎年計画が発表されており、2024年は191,346,000,000円(約1900億円)である。

GDPで言えば500兆円とかある中で、到底足りる量ではないのは明らかである。そもそもお金はやり取りするものなので単純比較はできないが、年収500万の人が4万人いれば稼げる1900億円なんて、流通量として足りないのは自明である。

お金がつなぐ

お金がない世界

お金がない世界では何が起こるだろうか。

前提として、我々は支え合って生きている。それぞれが独立に畜産したり農作物を作ったり、料理したり、家を建てたりするわけじゃない。それぞれの人がなにか役割を持っていて、その価値を交換し合うことで、効率よく豊かに生活することができている。

そんな中でお金がなかったらどうなるだろうか?全員自給自足だろうか?物々交換だろうか?

水を飲みたいが米しかない人がいたら、逆の需給の人を探すしかないんだろうか?

譲: 米
求: 水

物々交換の世界

例えば、1億円分の小麦を育てたAさんがある不動産に住みたいとする。その不動産のオーナーBは売却して、田舎の家と車を買いたいと考えている。田舎の家は建設会社Cが、車はディーラーDが販売している。

これは、Aが小麦のうち一部をC(田舎の家のオーナー)へ、一部をD(車のオーナー)へ渡し、不動産の登記をAからBへ書き換えれば完了する。

しかし、CやDは小麦アレルギーかもしれないし、小麦をどうやって小麦粉にすればいいのかもわからない。そんな物があっても食べることもできないし、取引を断るであろう。

しかしもし小麦を渡すとパンを毎日配送する業者Fがいれば、CやDは小麦から食べ物を手に入れることができ、この取引は成立するかもしれない。このとき小麦は「お金」であると言える。

自然発生するお金

こちらの書籍でもお金について面白いエピソードが紹介されていた。

ある刑務所での話で、お金は持ち込めない環境。でも食事や賭けなど様々なやり取りが自然発生し、タバコが通貨として使われたそうだ。

書籍の中では、他にも歴史的にどんなものがお金として使われていたかなども紹介されている。タバコはそのもの自体に使用価値がある点で貨幣とは違った意味があるとは思うが、少なくとも「お金」の形は一つではない。

「お金」をお金たらしめるもの

ただの紙や数字であるお金に、なぜ価値があるか?それはお金で食料や住居など、別の形の「価値」と交換できるからである。

お金はどんな形でもよく、さらに言えば実態が伴う必要もない。銀行が残高が1億だといえば1億の現金と交換できるし、交換しなくても小切手やクレジットカードを介して数字だけでやり取りをできる。

すなわちお金とは、信用である。銀行や中央銀行(日銀)、クレカ会社を信用しているから、通貨の価値が一定担保されることを信じている。インゴットや不動産はそれぞれ専門業者を介して売れば通貨に変えられる。

そうやって様々なものの価値を信用し、信用のあるものにお金としての価値を感じる。

そうやって我々は躊躇いなく、通貨を受け取り別の形の「価値」を提供する事ができる。

おわりに

今回はお金とはなにかについて書いてみた。

何故お金について考えなければならないのか、こちらのnoteに書いたので参考にしてほしい。我々は自分たちのお金を管理する必要がある。

次のnoteでは、具体的に「お金」以外のお金について書いてみたい。


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