2020年、コロナ年に採用された教師として 紆余曲折の日々<その1>
これからの教育を皆さんと考えていく前に、
僕の教育観を築き上げた2020年度のことを書き記していきたい。
感染力の高い新型肺炎に混乱を極める学校現場で失敗を繰り返す新任教師の物語である。
2020年1月20日、新型肺炎(以下、コロナウイルス)の国内初の感染者————。
「日本は大丈夫。遠い国の病気だよ」
誰もがそう思っていたのではないのでしょうか。当時、大学4年生の僕もその1人でした。
しかし、その日から新規感染者は増えていく一方。そしてついに、
2020年2月27日、首相からの全国一斉休校の要請。赴任前、コロナウイルスは学校現場にも大きな影響を与えていました。
そんなコロナ渦の中、僕は新任教師になったのです。
初めての学校現場と教師としての責任
2020年4月1日、教師として初出勤。
コロナウイルスの影響により、研修、辞令式は中止。
「よし!今日から教師として頑張るぞ!」
張り切って初出勤したことを覚えています。
午前8時15分、勤務時間になると、職場の先生方へ挨拶。
その後は、自分のデスクに着き、
「自分のデスクがある!!」
と歓喜が押し寄せてきたのも束の間、同じ学年の先生に挨拶、校務分掌の仕事、教室準備・・・
来たる子どもたちに会うことだけがモチベーションになっていたと思います。
教師としての責任も自覚も持つ間もなく、気がつけば、初日は終わっていました。
2020年4月7日、東京など都市部に対して緊急事態宣言発令
始業式を翌日に控えた中での発令でした。
そして、学校現場を取り巻く事態は思わぬ方向へと進んでいきました。
職員会議では、このような話がありました。
4月8日、クラスの子どもたちは1時間だけ登校し、教科書や配布物を渡したらすぐに下校。次に登校してくるのは、GW明けの5月7日です。
子どもたちに会うことを楽しみにしていた僕は肩透かしを喰らった気分でした。
結局、子どもたちが再び学校に登校できるようになったのは6月に入ってからだったのです。
次回へ続く
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