逃げるは恥だが役に立つ ~銀の匙~
2016年新垣結衣と星野源が演じた
ドラマ逃げ恥は社会現象となった
そのタイトルになった
「逃げる恥だが役に立つ」は
ハンガリーのことわざである
自分の戦う場所は選びなさい
自分の得意なものを活かすためには
今いるところ、状況から逃げる選択肢もあっていい
という意味である
銀の匙の主人公、八軒勇吾は
受験戦争に翻弄され、何もかも嫌になり
親元から離れる為に寮がある農業高校に進学する
彼にとって農業高校に来たことは
"逃げ"であり
引け目や負い目を感じながら学園生活を送っていた
そんな八軒に校長先生はこう諭す
八軒君は逃げるということに否定的なのだね。逃げてきたことに負い目はあっても、その逃げてきた先で起こったこと、そこで出会った人、それらはどうでしたか? 否定するものでしたか?
生きるための逃げはアリです。アリアリです。逃げ場のない経済動物と君たちは違うんですから。
確かに八軒は望んで農業高校に行った訳ではない
でも普通の高校に通うことが彼にとって良い選択だったのかはわからない
人は常に選択に迫られているが数ある選択肢の中の
たった一つしか選ぶことができない
自分がその場所でうまくいかないのなら
逃げる選択肢があってもいい
それは、選べる人の特権である
大事なのはその逃げた先で何ができるか
八軒は逃げた先で
たくさんの人、動物、経験と出会い
大きく成長し、沢山の大切なものを手に入れた
それは八軒が逃げ込んだ先 農業高校で
訳もわからず全てのことに必死に取り組んだ成果である
どんな選択肢をとったとしても
それが正解かはわからない
あらかじめ正解と決まった選択肢などない
選んだ先でどう生きるか
それが結果に繋がる
回り道には回り道にしか咲いていない花があんだからさ
by田中冴子(ハイキュー)
時に逃げの選択肢があってもいい
そこで得られるものも間違いなくある
選択はきっかけでしかない
結局は自分がそこでどう生きるかである
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