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流産

妊娠5ヶ月手前で流産。

胎児ドックで診てもらった時に
手をぱたぱた動かしてる我が子を夫と愛おしくみてた。

でも、先生はこの子はあとどれくらい命が持つかわからない。
次診るときはドキドキしながらみる覚悟がいると。
染色体異常の所見が多数あると。

その3日後、亡くなってることがわかった。

この週数以降に亡くなるのって、2%らしい。
当時私は26歳。
2%以下の可能性をひいた。

人生で1番辛くて、何もできなかった自分を責めた。

それからは入院して、小さい小さい我が子を出産した。
想像以上の痛みも伴う。
12週以降は、通常の分娩の様に産むし、火葬もする。

病院の窓の外は晴天で、心地のいい風の吹く日に産まれた。
入院した日は結婚記念日だった。
夫は3つケーキを買ってきてくれた。

小さい小さい我が子に服を着せて、
家で一緒に過ごした。

妊娠や出産って当たり前じゃない。
生きれてるだけで幸せじゃん。
生きれてるだけで、それだけでいいじゃん。

心からそう思った。

そんな大切なことを我が子は教えてくれたのに
私はしょうもないことで悩んで、自分を苦しめてしまう。

人の価値観って難しい。

仕事ができたらえらいの?
お金があればいいの?

そんなことよりも、周りにいる大切な人たちを大事にする方がよっぽどすごい。

そのことを生きてると忘れそうになる。
本当は今頃、子供を産んで家族3人のはずだった。

自分に言い聞かせる。
生きてるだけで幸せ。それ以外はいらない。


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