30年続ける覚悟があれば、どんなビジネスもうまくいく
リクルートホールディングス代表の出木場さんが
「昔も今も常に30年後にどうなっていたら世の中がよくなるのかだけを考え続けています」
と語られているのを記事で拝見し、とても共感しました。
30年後を見据えて、そのときに当たり前に必要とされるものを生み出す。その時代の人たちが心豊かでいられるものを創る。アングラーズもまさにその視点で、事業創造をしています。
30年は決して短くはないです、長いです。しかし見られないほどの未来でもありません。また、それだけの時間があれば、ビジネスでは多くのことを積み重ねることができます。
アングラーズは創業10年目に突入しましたが、ふりかえると怒涛の10年弱でした。ここまでくるのに、かなり時間が掛かったかもしれません。
一方、10年くらいあれば仮に他のビジネスを始めていたとしても、同じように事業を創り上げることができたと思います。これは私に限らず、殆どの人がそうだと思います。それが30年もあれば、さらに事業/企業を創り上げることができます。ビジネスの成功確率は上がると思います。
但しここでの最大の問題は、大半の人はその前にやめてしまうことです。
これには色々な理由があると思います。飽きてしまったり、他のことがやりたくなったり、身体の調子を崩してしまうなど、人により様々です。しかしごく僅かですが続ける人もいます。出木場さんも、そのお一人だと感じます。
続けられる方々は、共通として確固たる決意を持たれています。淡々と目的に向かって推進されます。経営の壁に何度ぶち当たっても、突破できるのを知っているかのように、平然とその難問を乗り越えようとします。
言葉で言うのは簡単ですが、現場は修羅場です。
しかしその修羅場を、修羅場と感じさせないほどに、覚悟を持った経営者は次の手をどんどん打ってきます。
30年挑み続けることを決めている経営者は、市場の変化により自社が困難な状況に陥っても、一時の荒波だと捉えています。だからこそ、苦しい状況でも打破するためのアイディアが捻り出されます。
それを、この10年の実体験で私も感じました。
昔は先輩経営者の話で知るだけでしたが、実践の中でその本当の意味を理解し、今は次のステージへの覚悟が生まれています。
長期的に物事を考えると、精神も健全でいられる
人が心が折れるときは、短期的な思考をしているときが多いです。目先のことだけを考えていたり、狭い範囲内で物事を考えていると、精神的に病みやすい傾向があります。
いつも長期的な思考で物事を考えている人は、心が折れづらいです。仮に嫌なことがあっても、ふと10年前の些細な嫌なことを覚えているかを考えると忘れています。
今できないことばかりに目を向けると自信を失うかもしれませんが、数十年あれば殆どの仕事のスキルは習得できます。殆どの人は、ある程度のことは長期的にはクリアできてしまいます。
そう考えると、良い意味で楽観的な思考で捉えることができますし、あまり小さなことでクヨクヨしません。
会社も長期的な視点で捉えると、健全な会社を創っていけると思います。
先日、起業を考えている人と話す機会がありました。「どのようなプレゼンをすれば良いですか？」と、その人は目先のテクニック的なことをすごく気にされていました。
アングラーズ創業期、私自身も今と比べると目先のことを気にしていたと思います。まだまだ全然理解していないことが多く、周りから指摘されても、簡単にできる訳ではありませんでした。
知識も経験も視座も、そして覚悟も、創業当初は未熟な状況です。
それでも、日々ずっと考え続けたからこそ今があります。
頭から火が出るくらい考え続けることにより、活路が見えてきます。徐々に長期的な視点で、物事を捉えられるようになっていきます。「この領域だったら、自分は誰にも負けない」と言えるくらいまで、思考を続けることが大切です。
私は、まだまだ釣りは下手ですし、経験も浅いです。多くの釣り人に負けてしまうと思います。しかしそれでも、一つ自信をもって言えることがあります。それは、釣り業界の発展のことなら誰よりも毎日考えています。
どのような仕組みがあれば、もっと釣り人が心地良く釣りを楽しむことができるのか。毎日ワクワクしながら過ごすことができるのか。釣り人が笑顔になれるのか。
それだけは、誰よりも頭を捻って考えています。と自信をもって言えます。
もちろんこれは、確かめようのないことです。釣り業界すべての人の頭の中をのぞいて、確認することは不可能です。重要なのは、自分でそれを自信をもって言えるくらい考えているかです。
それくらい考えていれば、必ず次の打ち手は見えてきます。困っていてもその必死さが伝わり、周りの人が助けてくれます。必要な仲間が参加してくれます。私はそのようなことが多々ありました。
もし何か成し遂げたいことがある人は、ぜひ誰にも負けないくらい対象のことを考えてみてください。そうすれば、どのように行動すれば良いか、どこに向かえば良いか、きっと次の打ち手が見つかると思います。
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