小説作家志望の徒然なるままに。文芸界のここが不親切だ、ジャンル分け!

 さて、毒を吐くコーナー再び。なるべく読書離れをテーマに建設的な論調にはしておりますが、やはり心の醜さは隠せないです。キモイと思う方は早々にご遠慮ください。なにかの役に立つわけでもないと思います。
 まぁでもここはいち読書愛好家としてここは書いてみたいと思います。出版業界の縮小を嘆くのは読者も一緒です。ぜひ一緒に問題に取り組みたいものです。

 特に昨今読書人口が減っており、マンガを除いて出版不況などといわれたりします。事実そうなのでしょう。何が原因なのかは、娯楽の多様化、余暇の減少、現代人の読解力低下、などなどいろいろいわれております。

 ですが、ハッキリ言います。文芸界は初心者読者に不親切です。内容ではありません。手に取りやすさの工夫がです。パッと見て作品の雰囲気なんかわかりゃしない。背後のあらすじを見ろたって、ハードカバーは書いてなかったりするし、小説は手に取ろうにも量が多すぎてジャンルもごっちゃでひとつひとつ手に取って裏表紙を確認して、戻して、次のを手に取って、気になったジャンルを数ページめくって読んで、合わない、戻す、また裏表紙を確認していく、、、、、、

 いや、だから現代人は時間がないことくらいわかっているでしょう? 
 スマホで検索してから買えばって? 本屋の意味よ。もう並べなくていいじゃん、そんなの。レンタルショップで映画観たいなと思うと、ジャンルから探すでしょ?一応わけてあるところもあるけれど。ゴリゴリの推理もの、ゴリゴリのSFもの、ゴリゴリのエロ、ゴリゴリのホラーくらいしか参考にならない。

 ラノベ業界なんてほとんどが角川系列なんだし、もっと専門性を持たせてレーベルで分類してほしいですよね。ラノベ的ミステリー、ラノベ的ラブコメ、ラノベ的冒険ファンタジー、ラノベ的SF、ラノベ的ホラーとかそんな感じでさ。分類が難しいのがあるのは仕方ないけれど、それでももっと読者が探しやすい仕組みくらい考えて欲しいです。せめて、この要素が強いって背表紙に書いて分けてくれると発掘も楽なのに。

 本屋のラノベ書棚なんていろんな性癖の混ざった魔窟みたいになってまっせ。絵も全部似たようなキャラクター絵だし、タイトル長い系はその一文みただけで中読む必要ないものばかりだし。一般文芸もラノベまでいかないけど、そういう意味でカオスです。漫画と違って絵のタッチとかで楽に見分けられないのだから、出版社側でもっと客を向いてほしい。

 どの出版社も楽して金稼ごうとしすぎて、なんでも手を出してひたすら本棚に並べるからまるで読者に優しくない。メフィストを見習うべきだ。漫画をバカにしとる場合じゃないぞ文芸とラノベ。

 ブラックジャックによろしくの作者曰く表紙の原稿料払われないらしいですよ。善し悪しはともかく、それでもみんな表紙から中身が伝わるように工夫して書いている。タイトルもそうです。字体にや題名に表現が込められている。なぜか。読者に手にとって貰う努力をしているからです。

 レンタルショップでは映画の配給元で分けて、ジャンルも関係なくバラバラに並べられていますか?最低限のジャンル分けはしてますよ。だって監督で並べたってしょうがないもの。その監督が面白いとか知らないんだもの。そこまで好きな人は自分で調べるからいらないのです。
 小説は作者で選ぶってのもあるでしょうけど、それだって新刊コーナーだけで充分。作家のファンも自分で調べますよ。

 映画でDVDの背を向けて整然とタランティーノ、ウォシャウスキー兄弟、ポランスキー、エメリッヒ、ライミ、、、なんて順番で並べられても詳しくない人は手に取りようがない。今日は巨匠サム・ライミ気分、サム・ライミといったら、死霊のはらわた。でもこれじゃなくて気分はクイック&デッドかな、いや王道のスパイダーマンか。なんてヤツはすでに相当な映画好きですよ。一見さんは一つずつ取り出して、ホラーか、違う。西部劇か、面白そうだけど、、、女主人公がエロいな。子供と見ると気まずいからダメ。えっ、スパイダーマン?SFとかが好きなんだけどなー。ってなるでしょ?
 作者なんかどうでもいいんですよ、結局内容が全てなんですから。伊坂幸太郎とか宮部みゆきとか、各作風がとか、ジャンルの傾向が、とか知らない人は本当に知らないんですよ、出版社さん。どうです?優しくないでしょう。

 背表紙に大まかなジャンル書いて、それごとにまとめてくれてもいいんじゃないですか?こんな本が読みたいなと思った読者が気軽に探せるようにしてくれてもいいんじゃないですか?探すのが楽しいなんて本棚の書籍の量を見なさいよ。年間何冊出てると思っているんだ。みんな忙しいんだって。
 そんな文芸界の大先生のビックネームに頼りきりな怠慢こそが、結局読書離れの原因なんじゃないんでしょうか。

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