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大事なことは全部『銀魂』が教えてくれた

このエッセイは2024.01.25にpixivのワンライ企画にて『初めて夢中になったキャラや作品』というお題の元、約1時間で書き上げたものです。一部再編成してnoteバージョンとして再掲載しております。

墓まで持っていきたい漫画ナンバーワンの銀魂。私の書く物語、文字全ての原点と言っても過言ではない。久々に読み返したけれど、やっぱり泣いた。というか、無意識に影響されてるね。この言い回し、銀魂だわ~ってのがたくさんあって草。

最終回まで内容知ってる人は言いたいことが多々あると思う。けど、私は銀魂が大好きだ!誰に酷評されても坂田銀時が大好きだ!

そんな愛を込めたエッセイです。




私は生まれながらのオタクである。しかし、どうしようもない欠点がひとつだけあった。それは飽き性であり忘れっぽいということだ。読もうと思って買った本を既に持っていたなんて経験誰にでもあるはず。まさに、私はそれを幾度となく経験した。やってしまった、と落ちこむ人が多いだろう。私も落ち込んでいた。

しかし、いつ頃からだろうか。私は運命だと思うようになっていった。なぜなら、二度も買うほど焦がれている作品である証拠を自ら証明したからだ。数百円、数千円程度の痛い出費で、赤い糸が結ばれた…。そう、考えるといつも以上の幸せに浸れた。


まあ、とどのつまり変態なのだ。


その変態が、初めて夢中になったキャラクターが坂田 銀時(さかた ぎんとき)だ。ご存じ、『銀魂』の主人公である。コミックスも全巻持っている。というか、前述の通り変態なので、全77巻のコミックスをなぜか84冊持っている。7回も被って購入しているなんて…。マジで阿呆の極みである。しかし、もうこの世界観と登場人物たちが私は大好きだ。渋谷の交差点で愛を叫べる。

既にアカウントは無いが、夢小説を初めて投稿したのも銀時。カップリング小説を初めて書いたのも銀時×神楽。この作品がなければ、私は創作活動していなかったと思う。本当にありがとう銀魂。空知先生、素敵な作品を生み出してくれてありがとう。新作待ってます。

私をこんなにも魅了し、心を踊らせるこの作品の素晴らしいところは、キャラクターたちの心に染み渡る名言だと感じる。こんなにもギャグで阿呆なのに、そんなに刺さる台詞言うのぉ?!という点が大変気に入ってる。どのキャラクターも全員魅力的で、全てを語ってしまうと宇宙が終わってしまうほど時間がかかるので、今回は特に私のお気に入りを2つだけ紹介しよう。

ひとつ目は、ババア。通称お登勢。主人公銀時の家主であり、『スナックお登勢』を経営しているやり手。そのババアが手癖の悪い従業員キャサリンに対して言った言葉が感動的なのだ。


自分(てめー)の性分ひきずって苦しむぐらいならねぇ 自分を変えることに苦しみな


自分の性分ひきずって苦しむぐらいならねぇ 自分を変えることに苦しみな



キャサリンは盗みで逮捕される。そして、出所後すぐであるのにまた男の財布を盗もうとした。その時にお登勢がキャサリンに対して言った言葉である。多くの人がこれまでに語っているので改めて私が語る必要も無いほど名言なのだが、こんなに愛の籠もった説教があるのだろうか。

最近は叱らない事が当たり前のような風潮になりつつあるが、私は叱ることは大切な事だと考えている。そりゃあ誰だって怒られたり、否定したりされるのは嫌な気分になる。当然だ。その嫌な気持ちが劣等感となり、大人になるまで苦しめられるというのは確かに問題だ。

しかし、叱られないということは挫折を知らないということ。挫折は時に人を大きく成長させる。そんな機会を奪ってしまっては勿体ない。人生は勉強、人間は成長する。その素晴らしさを知って欲しい。

キャサリンの年齢は物語では明かされていないが、30代であることは確か。人は何歳でもやり直せる。そんなメッセージが込められたこのエピソード、気になった人はぜひ読んで欲しい。銀魂4巻に掲載されている。

そして、2つ目の名言はやはり銀時の台詞から。銀魂8巻に掲載されているコレ。


【皮肉なもんだな ホントに大事なモンってのは もってる奴よりもってねー奴の方がしってるもんさ】


皮肉なもんだな ホントに大事なモンってのは もってる奴よりもってねー奴の方がしってるもんさ


父である海坊主が神楽を連れて帰ろうとするが、神楽本人は嫌がる。銀時はわざと冷たい態度とって帰る方向に仕向ける。んで色々あって銀時が海坊主に対してこの台詞吐くの!もうね、プロポーズだから!しかも、それこっそり聞いて泣くの神楽は!もうね、プロポーズだから!(2回目)

非常に偏見というか、オタク的というか、自己解釈な感情が入っているが、切ないことに変わりはない。家族のいない銀時が、家族を素直に羨ましいと思う気持ち、神楽のこと本当に大事にしてる想いが、伝わる。

隣の芝生は青い、というが自分自身の事というのは本当に良く見え無いものだ。私も自分自身のことというのは、思ってる以上に見えて無いのだろう。物事を中立的に、俯瞰的に見ることは誰だって難しい。その難しさと、家族の大切さ。家族が、親がいない銀時だからこそ吐ける台詞。

生まれた境遇は必ずしも幸せであるとは限らない。でも、その不幸に振り回されること無く強く生きること、それが人生であると、銀魂は教えてくれた。

なんて素晴らしい作品なのだ。大事なことは全部銀魂が教えてくれた。これからも、こういった素晴らしい作品は多く生まれると思う。その度に、私は同じ漫画を2冊買い運命を感じるのだろう。

え、結局私は成長していない?銀魂で何を学んだのかだって?いやいや【自分(てめー)を捨てて潔く奇麗に死んでくなんてことより  小汚くても自分(てめー)らしく生きてく事の方が よっぽど上等だ】ってねぇ?
銀時30巻参照。


自分を捨てて潔く奇麗に死んでくなんてことより 小汚くても自分らしく生きてく事の方が よっぽど上等だ



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追記≪2024/04/18≫更新途切れました。無念。


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