見出し画像

全てのストーリーが詰まった2021年F1の魅力

こんにちは、高校生の頃からF1に夢中になって、モータースポーツ業界に飛び込んだら欧州まで来てしまった山下です。

実はnoteに「#F1を語ろう」というハッシュタグが出来ました!
F1が開幕してお題も用意してもらって、モータースポーツの記事が少し増えて勝手に嬉しくなっています。

本記事では99%ファン目線で、2021シーズンF1の見所を書いてみます。
読んでもらえれば嬉しいです。

(1) 最終年度のHonda F1に頑張って欲しい!

既にご存知のようにHondaはF1活動を終了します。Hondaのミルトンキーンズの開発拠点 (HRD-UK) はレッドブルに譲渡はせず年内で閉鎖するようです*。環境対応が叫ばれる世の中で、莫大な投資が必要なF1は厳しい状況に置かれており、自動車業界のトレンドを考えれば企業判断としては妥当だと思います。

それでも僕は、第3期のHonda F1に夢をもらってモータースポーツ業界に飛び込みました。Hondaの面接を3回受けて全て落選した僕にとっては、とても憧れる世界です。

実はHonda Sakuraの研究所でのF1エンジン開発現場に1週間だけ立ち会ったことがあります。マクラーレンと組んで苦戦していた頃で、関係者の多くが毎日夜中まで働いていました。Honda社員さんだけでなく、多くの関連企業がHonda F1には携わっています。

世界最高峰のF1で、Honda製パワーユニット(PU)の活躍をやはり見たいです。開幕戦ではPUを供給するレッドブルがポールポジションを獲得して、レースでもメルセデスと互角の印象です。第2戦以降はHondaも攻めることを検討すると公言しており、期待しています!

(2) フェルナンド・アロンソがF1に帰ってきた!

低年齢化しているF1で、今年40歳となるアロンソとアルピーヌ(旧ルノー)F1が契約をしたことは個人的に大きな驚きでした。レース巧者なのは周知の事実ですが、昨年の復帰時に英語だけでなく、フランス語でコメントする動画を見て頭の良さを感じました。

僕がF1を見始めた頃はフェルナンド・アロンソ vs ミハエル・シューマッハの時代です。常に2人が先頭争いをしており、テール・トゥー・ノーズで2台が争う世界はDRSが無くてもとても魅力的で、高校生だった僕はF1に夢中になりました。

アロンソが復帰する2021年にミハエル・シューマッハの息子である、ミック・シューマッハもF1に参戦することも興味深いです。

政治的にチームを動かす行動やコメントには賛同しかねる事もありますが、自分の意見を躊躇わずに発信している姿は憧れます。2度のF1王者であり、車体の競争力が不足していても優勝できる数少ないドライバーです。

(3) 日本人ドライバー角田選手に期待!

海外における角田選手の評価は高いです。開幕戦でポイントを獲得したことでさらに上がっています。F1公式チャンネルでは、スタートで順位を落としたもののオーバーテイクを繰り返した開幕戦のオンボード動画が公開されています。

僕は前所属のドイツレースチームで、角田選手がEuroFormula Openにスポット参戦した際の走行データを見たことがあります。面識があるわけではありませんが、間違いなく速いと思います。もちろんF1のレベルは高いと思いますが、F2でFIA最優秀新人賞を獲得した日本人ドライバーとなれば期待しかありません。

(4) まとめ

実は昨年、自動運転レースについて議論した際に言われて印象に残っている台詞があります。「人は人のストーリーに感動する、だからロボットが運転するレースには夢中になれないと思う」。僕はその通りだと思いました。

この観点から逆説的に見れば2021年のF1には、僕らが感動するストーリーが詰まっています。

・2015年復帰後の苦戦から這い上がってきたHondaF1最終年度というストーリー
・ルマン、他カテゴリを経験してアロンソがF1に復帰するというストーリー
・プレッシャー中でもF2で結果を出してF1に到達した角田選手のストーリー

僕にとっても最高のシーズンなのは明らかです。

・僕の人生を変えたHonda F1活動の最終年度
・僕がF1に夢中になった理由のアロンソが戻ってくる
・自分とほんの少しだけ交差した角田選手の参戦

F1やモータースポーツは魅力を言葉で伝えるのが難しいと思います。だけど今シーズンのF1は色んな魅力的なストーリーが詰まっています。シーズンが終わった頃にどのような結果になるか分かりませんが、僕はとてもワクワクしています。

興味を持ってもらえたらHondaや角田選手、お気に入りの選手を一緒に応援しましょう!

読んで頂きありがとうございました。
スキやフォローしてもらえると嬉しいです。

*参考記事
https://f1-gate.com/honda/f1_61143.html

この記事が参加している募集

F1を語ろう

自動運転とモータースポーツのテクノロジーについての記事を書きます! 未来に繋がるモータースポーツを創りたいです!