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#2023年の自選五首を呟く by揺川たまき

X(Twitter)で投稿しましたが、記録用に。
2023年にお世話になった皆さま、ありがとうございました。
2024年もよろしくお願いいたします。


眼鏡のほうがすきだったなんて言えなくて無防備なその凹凸をみた

真夜中の窓に映ったおれたちもクレーンゲームのあひるなのかな

またきみはわたし以外が好きらしいわたしは置き傘とかしないのに

沢木耕太郎がかわりに旅してくれたから膝を抱えてるだけの土曜日

生きることの傷口みたいに花水木ほの赤く咲く街路うつくし


〈出典〉
上から順に
・第二回U-25短歌選手権 予選通過作
25首連作「夏の公園」(当noteに公開済み)より
・7首連作「遠くへゆけない」(『仙藥vol.13』2023年11月11日刊行)より
・15首連作「ぺらぺらの月」(ネットプリント『伝線』vol.2  2023年11月24日~12月1日配信)より
・第69回 角川短歌賞 佳作
50首連作「透明じゃない傘をひらいて」
『短歌』(2023年11月号、KADOKAWA)より
・同上



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