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アフターコロナで自治会・町内会は?

 この数年、様々なまちで地域コミュニティの活性化をテーマに講演やワークショップをさせてもらっている。数多くの自治会・町内会の方々と話す機会がたくさんあった。

 そんなこともあり、コロナで自粛が続いていたゴールデンウィークにFacebookを見ていたら、とある町内会のページに「8月31日まで街灯の修繕とゴミステーション(ごみの集積所)の管理以外の活動は全て休止します」とお知らせが目に入った。私が住んでいる町内会も集まりを避けて4月の総会は書面で行い、活動は休止状態。同じように多くの自治会・町内会で活動を必要最小限にし、夏祭りや夏のイベントをすでに中止としたところもある。

 ようやくコロナウィルスが収束し、様々な自粛が解除となる。今日、Facebookを見ていたら町内会の花植えをあげている人や町内会新聞をアップしている人がいた。自治会・町内会も活動再会を考えている。しかし自治会・町内会だけがこれまでと同じというわけには行かないのではないか。

 つい先日もある自治体の町内会連合会の会長さんから、アフターコロナの町内会のあり方について質問された。最大の懸念は町内会の活動を停止していても困らなかったという声があがり、「町内会は必要なの?」と町内会の存在意義に対して疑問が投げられることだ。

 また、自粛の中で「人との接触を避けていたのに回覧版が回って来た」と回覧版に対する苦情が自治会や町内会だけでなく自治体にまで寄せられていると聞いた。アフターコロナでは自治会・町内会のコミュケーションツールやあり方も考えなければいけない。
 さらに、コロナで働き方も変わり、現役世代はオンラインミーティングや、オンライン飲み会に慣れた。そうなると自治会・町内会の役員会も「オンラインで良いのでは?」と考える。自治会・町内会の運営方法も考えなければいけない。

 質問された会長さんには、「回覧版の問題や役員会のあり方を考えるということは、これまでと同じような町内会運営とは行きませんね」と答えた。さらに「新しい生活様式、働き方から生まれる『孤独』に地域コミュニティが対応することが必要になります」とも。アフターコロナは、自治会・町内会にも大きな宿題を残している。

 


 

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