「見るハラ」を最も受けてきたのは、乙武洋匡かもしれない。
この一週間は、SNS上で「見るハラ」というワードを多く目にした。なんでも、露出度の高い格好をして街を歩く女性に、男性陣が視線を向けてしまい、女性が嫌な思いをさせられているというのだ。
そもそも、「ハラスメント」という言葉をあまり安易に使うことには慎重であるべきと思っている立場ではあるが、ひとまず今回は「見るハラ」としてこの話題を扱っていきたい。
この「見るハラ」問題は、8日(月)にフジテレビ『めざまし8』で取り上げられていたようだ。私もよく『AbemaPrime』で共演させていただいているギャルタレントのあおちゃんぺさんがリモート出演し、「すれ違いざまにちらっと見ちゃったとかじゃなく、じーーーーみたいな。そういうのって普通わかりません? このくらい見たら失礼だなとか」など、男性たちからの視線が苦痛であることを訴えていた。
それに対して、元大阪市長の橋下徹さんが、「ヘソ出すファッションって、見られたいから出しているわけじゃないんですか?」などと、あえて火に油を注ぎにいったのかと思うような質問を繰り出し、あおちゃんぺさんから「そう思われる方多いんですけど、ファッションは自分がかわいいと思うこと。人にどう思われたいかではなく、自分のためにやっていることなので、『そういう服着ているんだから見ていいでしょ?』っていうのは全然違う話」とバッサリ斬り返されるという、わかりやすい展開が繰り広げられていたようだ。
番組では、
など、「見るハラ」に苦痛を感じている方々の声を紹介するとともに、
など、そもそも「見るハラ」という概念に対して疑問を呈する方々の声も紹介していたようだ。
こうなってくると「水掛け論」になって収拾がつかなくなってしまうので、ここではひとつ新たな視点を提供したいと思う。
それは、「世の中で最も“見るハラ”を受けてきたのは、乙武洋匡である説」だ。
------✂------
ここから先は
¥ 300
みなさんからサポートをいただけると、「ああ、伝わったんだな」「書いてよかったな」と、しみじみ感じます。いつも本当にありがとうございます。