さすらいの編集者(大森Digital)

書籍編集者。出版社勤務。いくつかの出版社を渡り歩き、”No Music No Life…

さすらいの編集者(大森Digital)

書籍編集者。出版社勤務。いくつかの出版社を渡り歩き、”No Music No Life & No Book No Life”な人生を送る。 担当した企画のこと、著者のこと、徒然に思ったことなどをユルく書いていくつもりです。

最近の記事

読者ターゲットは ”あの頃の自分”

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ コロナ禍で潮目が変わってしまったものがある。 今回のパンデミックの時期は、 将来どんなふうに評価される(振り返られる)だろうか・・・。 マイナスな、ネガティブな側面は数え上げればキリがない。 しかし、それまでの慣行ではなかなか変えられなかった、 あるいは時間がかかったことを可能にした側面もあったと思う。 たとえば「リモートワーク」。 働き方改革が声高に叫ばれ、 働き方の選択肢としてずいぶん前から言われていたのに 「社員の仕事

    • 人の心を揺さぶるものは、やはり心の奥底にある”言葉”と”想い”だ

      心を揺さぶる音楽はいつだって 自分自身に問いかけるものだ。 「真実(ホント)の瞬間はいつも、死ぬほど怖いことだから、逃げ出したくなったことは今まで何度でもあった」(「終わらない歌」) とTHE BLUE HEARTSはシャウトし、 「どんなにあざといペテン師も、自分に嘘はつけない」(「POISON」)と布袋寅泰はギターをかき鳴らした。 中島みゆきは「私の敵は私です」(「ファイト!」)と歌い、 マイケル・ジャクソンは”世界を変えたいなら、まず鏡の中の男から”(「Man In

      • 511日間の石積み

        「限界は自分が決める」 若い頃に教わり、(苦しい時に)自分によく言い聞かせている言葉だ。 私はこの言葉を、他人から「もう限界だよ」と言われるまでは本当の限界ではない、というふうに解釈している。 この“戒め”を地で行く企画が、私が編集を担当し、8月6日に刊行した北野唯我さん(著)、百田ちなこさん(漫画)の書籍「これからの生き方。」だった。 1日目▶︎▶︎▶︎出会い2019年の3月。東京で行われたセミナーに北野唯我さんが登壇した。セミナー内容に感動した私は不躾にも企画の話を持

      読者ターゲットは ”あの頃の自分”