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停電中の市原へ。皆さんにお会いしてきました。

2019/09/15

NPOの活動でお世話になっている市原へ行ってきました。

※筆者は、2012年より、NPO法人共存の森ネットワークの活動で、市原市の方々と一緒に活動させて頂いています。
特に、市内中部の「市原鶴舞インターチェンジ」周辺地域(鶴舞地域・山小川(やまこがわ)集落)には大変お世話になっています


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山小川集落の様子(2018年5月撮影)
約50戸、人口200人弱の小さな集落です




いつも良くして頂いている方々を、NPOの学生たちと一緒に訪ね、庭の倒木の撤去のお手伝いや、お話をさせていただきました。

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やはり停電が深刻で、山小川では全戸停電中。

復旧見込みは9/27とのこと。。。

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GW頃の山小川集落の様子




山小川の人たちは皆、こう言っていました。

「見た目でわかるような被害はそんなでも無い。
でも、電気が来ないことが一番の問題なんだ」


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いつもお世話になっている、山小川集落の皆さん




ほんとにそうなのかな?と疑問に思った私でしたが、山小川の方々の言葉を裏付けるように、皆さんは、たくましく生活されていました。


例えば、80歳になる炭焼き名人・古関幹雄さん。
停電で風呂に入れないので、茶水(山小川独特の、茶色い地下水)を浴びて済ませているそうです。

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古関幹雄さん(2017年撮影)


「日中、桶に溜めておけば少しは冷たく無くなるのに、お父さんったら、汲んだ茶水をそのまま使って浴びてるんだから。80になるのに。凄いでしょ?」

と笑ってみせる古関さんの奥さんに、なんだかこちらも元気をもらいました。笑


そんなセリフを言い残し、ライスセンターにコメを置いて、空になった軽トラで、軽快に走り去って行きました。

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走り去る軽トラ・・・



…そう、遅い田んぼでは今が収穫シーズン。家にあるコメの乾燥機等が停電で使えない為、各所に相談しに行き、どの田んぼからコンバインを入れて、どこのライスセンターで代わりに受け入れてくれるのか。
山小川の若手農家は、その調整で忙しいとのこと。

180127-28のろし取材2回目 (7)

180127-28のろし取材2回目 (3)

田んぼの用水路の整備だって、水利組合を組織して、自分たちで修繕しちゃう。山小川は、そんな主体性を持つ、素敵な集落です(2018年1月撮影)



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「停電」という、ある意味、一般市民にはどうしようもできない事象に対して、住んでる方々一人一人は、「自分の生活」を精一杯やる。



80のじいちゃんは自分で工夫して風呂に入るし

農家は稲刈りに精を出し

町会長は集落を駆け回って倒木の撤去などをする。

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山小川町会長の高橋俊男さん。台風後、集落のあちこちで復旧作業に取り掛かり、バタバタだったそうです(2017年12月撮影)


そこには、「村の為に」とか「誰かの為に」という、「押し付けがましさ」も、「やらされ感」も、無い。

とても自然に生きている。



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毎年5月ごろに行われている、地域の一斉清掃デー(ごみ拾い)。全戸から人が集まり、終了後は懇親会もやって・・・ゴミを拾う「だけ」の行事ですが、それでは言い表せないくらい、地域の繫がりの強さを象徴する行事です(2018年5月撮影)



だから、「皆さん大丈夫かな、、、」と、居ても立っても居られず来てしまった私は、「…ん?思ったより、大丈夫そうだな…」と感じた。


そんな不思議な感覚を、味わうことになりました。



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山小川のお隣、鶴舞地域の山内さん(写真左)の庭で、倒木撤去作業後に語らい。近所の柴咲さん(同右)も来て下さいました。




なかなか上手く言葉に出来ませんが。。。
きっといつか、今の僕の感覚が言語化できる時を信じて…、ここに書き記しておきます。


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鶴舞の山内さんと、作業後に昼食をご一緒させて頂きました。わざわざごちそうして下さり・・・こんな大変な時に申し訳ないです。でも、きっと、こういうひとときにも、何か意味があるんだろうな・・・と考えずにはいられません


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参考までに、伺った話を以下にまとめておきました。

市原市中部の鶴舞エリアという、狭い範囲の情報になりますが、参考までにご覧ください。


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【市原市中部(鶴舞地域・山小川集落)復旧情報】

2019年9月15日(日)時点



◼︎停電

・山小川集落(約80戸)
→全戸で停電中。復旧見込は9/27

・鶴舞(約300戸)
→かなり復旧しているが、まだ一部は停電。


◼︎水道


・山小川、鶴舞ともに復旧
(ただし、自家用の井戸を使っている山小川の4軒では、停電中の為井戸が使えず。給水支援や、集落内の集会所の水道まで水を汲みに来ている)


◼︎被害など(山小川)

・停電の為、固定電話は未だに不通
(携帯の通信、通話は可能だが、たまに不安定)

・屋根が完全に飛んだ家が少なくとも一軒
・住宅の一部損傷が数軒
・集落内にある元木さんの養鶏場は、約10万羽のうち、3万5000羽が死んでしまった。停電の為、毎日大量の軽油?を買って何とか維持させているとのこと


◼︎復旧に向けた動き(山小川)


・集会所や神社の屋根も損傷があったが、町会役員たちが自力で、数日のうちに修復させた

・倒木も多数。林の中のとある家が倒木で孤立したので、台風の過ぎた9日(月)には重機を持ってる住民たちで撤去作業を行なった

・山小川町会長の高橋俊男さんは、台風以降あちこちで復旧作業(ボランティア)にあたっている。ようやく今日の午後少しゆっくり出来たとのこと











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