Majestouchの使い心地にハマった素人の高級キーボードに関する備忘録
こんにちは!
みなさんはノートパソコンの上に外付けのキーボードを乗っけている人を見たことがありますか?
僕は見たことがあります。そしてあの光景を初めて見たとき、純粋に「なんで?」と思いました。
ですが、今では愛用のノートパソコンにUSB接続でキーボードを取り付けてこの記事を書いています。なんで?
その理由は実にシンプルなもので、入力がめちゃめちゃ快適になるから!!!!!!です。そうだったのか〜
と言うわけで、世間一般で言う高級キーボードを購入しました!いいでしょ〜〜〜!!
すいません。かわいいかぐや様に免じてご容赦ください。
高級と言っても1~3万円台なのですが、キーボードに数万円払うぞ!って思う人はあんまりいませんよね。だから高級なのかなと思っています。
そして僭越なのですが、インターネットを使って集めた情報と予想だけで購入に至っているので、試し打ちをして比較検討したわけではありません。
ですが、自分としては満足できる結果となりました!!
購入の際にたくさん調べ物をしたので、僕が高級キーボードを購入する際に調べたこと、そして実際に手に取った1台の使用感などを備忘録的に綴らせていただきたいと思います。そう、自己満足です。
時代が時代ですので、なかなかお店に試し打ちしに行きづらいですよね。しかしテレワークや在宅ワークで、何かとキーボードが欲しくなる世の中(?)です。
そんなときに読んでいただき、家の中からでもこういう部分は注目できるよって要素を楽しんでいただければと思います!!
※心の赴くままに書き殴ったら7,000字を超えてしまいました。
時間がない方はぜひとも読み飛ばしてご覧ください。
高級キーボードを買うまでの経緯
まず高級キーボードを買うまでの経緯から述べます。こちらは非常に明白で単純な回答で、健康でいたいからです。
僕は以前よりWebでライターとして活動しているのですが、2020年6月からは『アル』というマンガ好きのためのWebサービスでライターとして活動させていただいます。
ちなみに、先ほどから登場しているコマ達はアルが利用許諾を得て正式に提供されているサービスによるものです。
気になるマンガのコマを合法に投稿したい際は是非ともご活用ください!
閑話休題。
僕はWebライターとして本格的な活動をする際に、MacBook Air(2017)を愛用しています。ノートパソコンであるため、備えられているのは携帯性に特化した非常に薄型のキーボードです。
ノートパソコンに付属しているようなキーボードは携帯性に優れていますが、打鍵した際に底打ち(押し込みすぎ)してしまいます。
底打ちが頻発すると長時間のタイピングで疲れが出てしまうため、長い目で健康を考えるとキーボードは独立してても良いものを使った方が最高という結論に至りました。
購入に踏み切る後半の方は、一度気になったら買うまで好奇心の引っ込みがつかなかった、と言うことで購入に至ったような気もします。
もしかしたら新しいおもちゃが欲しかっただけなのかもしれません。
購入したのは『Majestouch Stingray』
日本の高級キーボードと言えば、日本では「HHKB」と「REALFORCE」、そして「Majestouch」あたりのシリーズが有名です。
それぞれ人気を分かつ立ち位置なのですが、特に「HHKB」と「REALFORCE」では静電容量無接点方式というキー構造が採用されており、熱狂的なファンに長年愛されています。
そのような中で僕が選んだのはMajestouchシリーズの『Majestouch Stingray』というキーボードです。
Majestouchシリーズの中でも2019年に発売された比較的新しいモデルながらも、ファンから高い人気を得ています。僕もその1人です!!
まずは基本情報について『ダイヤテック株式会社』の公式ホームページを参考にまとめさせていただきます。
【キースイッチ】
・Cherry MX Low Profile Red Switch 赤軸
【キー数】
・87キー
【キーピッチ】
・19mm
【キーストローク】
・3.2mm
【サイズ】
・幅358×奥行138×高さ31.7mm(スタンド使用時40.7mm)
【重さ】
・900g
【インターフェース】
・PS/2/USB
【ケーブル長】
・1.8m(※ケーブルガイド横から出した場合の長さ:1.5m)
基本スペックはこのようになっており、特徴的な要素はキースイッチとキーストロークあたりです。加えて本体が少し重めの本体ということが初見でなんとなく理解できました。
これより先は「想定していた理想的ポイント」と「調べていくうちに注目するようになったポイント」という2つの観点で、キーボードのスペックについての個人的な所感を深掘りしてまとめていきます。
事前調査で注目したポイント
まず、事前調査で注目したポイントは「押下圧」「文字配列」「本体のサイズ感」「有線搭載」「値段」の5点です。それぞれ意識したポイントをまとめていきます!
【注目のポイント】
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①:押下圧
②:文字配列
③:本体のサイズ感
④:有線搭載
⑤:値段
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【①:押下圧】
まず最も注目したのが押下圧です。押下圧とは、キーを指で押し込む際に指に返ってくる抵抗力の強さを表します。
押下圧の値が大きいとキーを押し込む際に強い力が必要とされるので、なるべく押下圧が低い方向性でキーボードを探しました。
55g、45g、30g当たりの数字が一般的だそうです。僕が調べた範囲では自分のノートパソコンは55gくらいとのことだったので、45g以下を目標としました。
今回購入したMajestouch Stingrayは押下圧が45cN±15cNに設定されています。
1N=102g程度の重さが掛かると考えると1N=100cNに変換されるそうなので、大体45g±15gと考えて良さそうです。
"±15g"とされているのは、指での押し込みが深くなるにつれキーに付属されているスプリングの抵抗力が強くなるため、底打ちするほどに打ち込んだ場合は最大で45g+15gの圧力が掛かるという具合で考えます。
とすると、底打ちを避ければノートパソコンに付属しているキーボードと比べても圧倒的に軽い力で押し込むことができそうなので、押下圧の面では余裕でクリアと考えて良いのではないでしょうか!
30gを目指しても良かったのですが、軽すぎるとミスタッチが増えるとの情報を目にしました。その点を考慮しても45gというステップアップは順当なのかなと思っています!
【②:文字配列】
文字配列とは、キーボードの並び方です。日本で普及しているキーボードは基本的にJIS配列という日本人に使いやすいような設計がされています。
ですが、僕は英語圏で一般的に使用されているUS配列が良かったので、今回に関してはJIS配列は避ける方向で調査しました。
US配列のキーボードはカギ括弧の位置が横並びだったり、1つのキーに多くても2つの入力文字しか割り当てられていなかったりと、何かと合理的な印象があります。
またエンターキーが横長になっており、比較的小柄な僕の手でもホームポジションを大きく崩さずにエンターキーまで運指できそうという点が魅力的でした。
それに何と言っても見た目がカッコいいです。テンションを上げるためにUS配列を選んだのかと言われると…。
…。
【③:本体のサイズ感】
本体のサイズ感は、言わずもがなキーボード自体の大きさです。基本的にはフルサイズと、テンキーが省略されたテンキーレスのモデルから選びます。
ちなみに僕のキーボードはテンキーレスのモデルです!
フルサイズのキーボードを持っていないのでそちらを選択しても良かったのですが、以前検定対策で電卓を左打ちしていた影響も考慮し、後ほど左側に設置できる後付けのテンキーを購入する方が良いと判断しました。
実際、フルサイズのキーボードは打ちやすい位置にポジショニングする際にテンキーがマウスの動きを阻害する要因になるそうなので、そのような理由でテンキーレスモデルの人気は高いです。
HHKBを検討したことがある方はご存じのように、テンキーレスよりさらに小さいコンパクトサイズのキーボードもあります。運指を最小限に抑えたい場合は視野に入れておきたい候補です。
【④:有線搭載】
僕はパソコンとキーボードの接続方法としてUSBを活用しています。しかしBluetoothを搭載いるキーボードならばコード介さずに無線で接続できるため、机の上をスッキリさせることも可能です。
購入の際は僕も悩んだのですが、恣意的に有線接続ができるモデルを選びました。理由は、通信の質が環境に依存するからです。
例えば、最近はBluetoothイヤホンの使用中に町中で音声が途切れ途切れになった経験はありませんか? あのような接続不良がキーボードとパソコンの間で起こる可能性があるのです。
タイピングのように高速でリズムの良い作業中に通信が切断されて打ち直しになると、精神衛生上良くないですよね。積もり積もるとやる気がなくなります。ほんとに。
HHKBクラスだと接続の品質も相当高いそうですが、HHKBを見送った点に関しては以降で触れたいと思います。後は支障がでる程のチャタリング等の不具合も考慮し、自分の選択としては一度無線は見送りました。
【⑤:値段】
最後に考慮したのが、値段です。数万円程度とは言ったものの、初めて高級キーボードに手を出すのは存外勇気がいります。
また勝手に作った条件にも関わらず、ネットの情報だけで購入するという縛りの中で、メチャメチャ高い製品を買うのは怖かったので、ミドルレンジくらいにしたいなと弱気になっていました。
ちなみに僕が参考にした高級キーボードの中で最も高いのが、3万円を軽く超えるHHKBの最上位モデルです。
正直ハチャメチャ気になりましたが、試し打ちに行けない状態で購入するのが怖かったので今回は逃げました。よよよ…。
というわけで失敗しても傷が浅めの値段がいいな(ポジティブな表現)という力強い意思を持って購入したMajestouch Stingray。ダイヤテック株式会社の公式オンラインショップでのお値段は「15,074円(税込)」です(2020.08.01時点)。
決して安価なアイテムではありませんが、高級キーボードの中では非常に良心的な値段です。
もちろん安さに悪い意味を持っていたわけではありません。しかし結果的には、値段以上に価値のある快適体験を得られたと思っています!
調査を進めて気になったポイント
最初は既に得ている知識の中から希望に添って調べているだけでした。しかし当然のごとく、調べていくうちに知識が増えあれもこれもと欲が出てきました。特に以下の5点は、追加で欲張りたくなるポイントでした!
【ポイントの項目】
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❶:軸
❷:キーボードの重量
❸:コードの配置
❹:キーキャップ
❺:パームレストの有無
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【❶:軸】
軸は、押下圧に注目した際に知識として身につけました。
Majestouchシリーズに採用されているメカニカル仕様のキーボードは、それぞれのキーが軸という独立したスイッチを有しており、軸の種類によって押し心地や抵抗力が変化します。
特にMajestouchシリーズに採用されているCherry MXスイッチは、「黒軸」「青軸」「茶軸」「赤軸」の4種類の軸が主流です。スペックは主に「クリック感」と「押下圧」で見分けることができ、以下のようにまとめられます。
【黒軸】
・クリック感:なし
・押下圧:60g±20g
・総合的な押下圧が一番大きい値のキーです。入力ミスを減らせるメリットがあります。
【青軸】
・クリック感:あり
・押下圧:60g±15g
・クリッキーと呼ばれる独特の打鍵感があります。気持ちの良いタイピングに向いているそうです!
【茶軸】
・クリック感:あり
・押下圧:55g±25g
・最もスタンダードタイプの軸です。クセがなく多くの人に愛されています!
【赤軸】
・クリック感:なし
・押下圧:45g±15g
・Majestouchシリーズの中で最も滑らかで軽いキータッチの軸です!
(※±○○gは、押し込むごとに強くなる抵抗力を表しています。)
(※ダイヤテック株式会社のWebサイトの数値に私見のコメントを加えた簡易表です。)
(※押下圧の単位は1N=100cN、1N=102gを前提としてざっくりしたグラムに換算しています。)
Majestouch Stingrayのキーは、"Cherry MX Low Profile Red Switch 赤軸"という少し特殊な軸を採用しており、茶軸と赤軸の中間値くらいの押下圧と言われています。
実際に触れない以上、長時間のタイピングで腕が疲れないモデルを目標に選ばせていただきました!!
【❷:キーボードの重量】
こちらは、キーボードそのものの重量です。当然ながら、持ち運びを意識する場合は軽い方が好まれます。例えばHHKBは非常にコンパクトで携帯しやすく、重さも540gとカバンに入れやすい重さです。
一方Majestouch Stingrayは重量900gと、かなりヘビーな部類。しかし、重ければ悪いのかと言えばそうとも言えません。軽すぎると打鍵中に本体が動いてしまい、結構なストレスが溜まる場合もあります。
特に外で作業する予定もなかったので、自宅環境で快適な打鍵を意識した結果、900gは特にデメリットにはなりませんでした。
【❸:コードの配置】
陰ながらに重要なのがコードの配置です。最初は何も考えてませんでした。
しかしパソコンと向かい合って設置するキーボードは、前面だけしかコードを出す場所がない場合、ノートパソコンの本体やモニタの脚と干渉してしまう恐れがあります。
なので本体の右端か、左端からコードが流せるモデルがあれば積極的に選びたいと思いました。Majestouch Stingrayはしっかりとコードを横から流せるモデルです。最高!!!
【❹:キーキャップ】
機能には関係しないのですが、キーボードもやっぱり見た目の楽しさが大切だと思っています。
特にMajestouchシリーズには"NINJA"というモデルがあり、キートップではなくキーの前面に文字や記号が印字されているのです。
他のメーカーでは墨字や無刻印という場合もあります。しかし達人でない僕は完全に見えないと1つも文字が打てなくなってしまうので、間を取って前面刻印のNINJAモデルに拘りました。
部屋に入った位置からだと完全に無刻印に見えるので、ハチャメチャカッコいいです。最高!!!!!!!!!!
【❺:パームレストの有無】
さらにキーボード本体のスペックとは全く関係がない問題ですが、パームレストにも注目しました。キーボードの手前にピッタリ配置して、手首から手根部辺りを安定させるための台のようなものです。
ノートパソコンに付属している薄型のキーボードではあまり活用しませんが、背の高いメカニカルキーボードにおいてはパームレストがあるのとないのでは手の安定感が異なります。
FILCOの木製パームレストは非常に有名です。しかし高さが従来のメカニカルキーボードにピッタリの高さのものしかなく、そもそも在庫がなかったためウレタン素材のアイテムにしました。
余りに柔らかすぎると効果がないと聞きましたが、FILCOのウレタン製パームレストは比較的硬めに作られています。長時間手を預けておくには丁度いいくらいの反発感だったので非常に満足です!!ヨカッタ!
最終的な決め手は"深さ"
HHKBやREALFORCEは3万円台と、高級キーボードの中でも最上位の値段を誇ります。しかし、1度購入すれば10年近くは問題なく動作する品質を誇るそうなので、そう考えると長期的には安い買い物になるのでしょう。
しかし、僕の中では「いきなりノートパソコンのキーボードからメカニカル式の背の高いキーボードに挑戦して、却って腕の負担になりストレスが溜まるのでは…」という心配が爆発していました。
小柄で非力な僕は一般男性より薄くて小さいものが向いている可能性があります。そう考えた結果、HHKBとREALFORCEにはない背の低さがあったので、Majestouch Stingrayに決めたのです。
結果として非常に満足のいく使用感
恥ずかしながら、最初から宣言しているとおり外出自粛中にネットで調べるだけで購入に踏み切るという制限を勝手に作ったので、購入には結構慎重になってしまいました。
ですが結果としては非常に満足しています。だんだんUS配列にも慣れてきましたし、JISからの変更点はKarabinerというソフトで十分対応できました。
なによりタイピングが非常に楽しくなったので、買って良かったぜ~~ウォ〜〜〜と思っています!!
今後も高まる"高級キーボード"への注目度
高級キーボードの世界に足を踏み込んでしまったせい(?)で、有名なメーカーの新製品やレビューに注目するようになってしまいました。多分これが沼の始まりなのでしょうね…。とんでもない場所に来てしまったようです。
しかも、最近ずっと「Majestouch MINILAのシリーズで、有線無線両対応・US配列・ロープロ赤軸・配線横流しできるヤツ出ないかな〜〜〜〜」と思ってたら、それっぽい新製品"Majestouch MINILA-R"が出るみたいです。これは試されていますネ…。
と言った具合にキーボードについて調べたり使ってみた感想を好き勝手にまとめていたら想定の倍以上のボリュームになってしまいました。
最後まで読んでくださった方も、つまんで読んでくださった方もお付き合いいただきありがとうございます!
ここら辺で紙幅が尽きる予感がしましたので、筆を置かせていただきます。
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