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敏感な人が成果を出すために必要なのは、知識を経験に変換できる「観察力」と「想像力」

■はじめに

敏感な皆さんは、職場で成果をあげることが難しいと悩んでいるのではないでしょうか。
周囲のことが気になり、いつもびくびくしてしまう。失敗してしまうんではないかと、いつも萎縮している。
敏感な人が成果をあげられない一番の理由は、行動と経験が足りないからです。経験が少ないから不安になり行動を躊躇してしまい、結果につながらないという悪循環を繰り返しているのです。
とはいえ、行動するには不安が先に立ちどうしても躊躇してしまう。
どうすればいいんだ?と悩まれているのではないでしょうか?

この経験と行動が足りない問題は、敏感な人の2つの特徴「観察力」と「想像力」で解決出来ます。この特徴を使って成果をあげる事が出来るのです。
敏感な私は、この観察力と想像力を使って積極的に行動し、職場で成果をあげて来ました。是非皆さんに、その方法をお伝えしたいと思います。

この記事では、
①敏感な人が「観察力」と「想像力」を活用して成果があげられる理由
②「観察力」と「想像力」を活用する具体的な方法
についてお伝えします。

この二つの力を活用することで、敏感な皆さんは自信をもって行動し、成果をあげることが出来るはずです。
是非お読みください。

■敏感な人が「観察力」と「想像力」を使って成果があげられる理由

敏感な人は「観察力」と「想像力」という二つの力で、積極的に行動し成果をあげることができます。
何故、それが可能になるのでしょうか。
理由は2つあります。

一つ目は、「観察力」と「想像力」の二つの力が、自信を生み出すからです。
行動を阻むのは、経験が少ないことから生まれる不安です。「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」と考えて一歩も前に進めないのです。
本来は行動し経験を積むことで自信が生まれ、不安は解消します。しかし敏感な人にとっては、行動するための第一歩を踏み出すのが難しい。だからまず「観察力」と「想像力」により自信を生みだし不安を解消し、行動につなげるのです。具体的な方法は後ほど説明します。

二つ目は、敏感な人にとって「観察力」と「想像力」は、無意識に自然に使える力だからです。
「観察力」と「想像力」は敏感な人がもともと持ち合わせている力です。他の人が見えない面も敏感な人の「観察力」で気付いてしまう。敏感な人が、つい悪い方に考えてしまいがちなのも「想像力」によるものです。このもともと持ち合わせた力を活用する方が、ない力を使えるようにするより簡単です。この持ち合わせた二つの力を、自分の有利になるよう活用しましょう。

■「観察力」と「想像力」の使い方

それでは「観察力」と「想像力」の具体的な使い方についてお伝えします。
ひとつめは「観察力」です。まず、周囲で起こっている出来事を細部までしっかり観察します。
仕事でいえば、周囲で同僚が上司と話をしている内容や、周囲で起こっているトラブルなどをしっかり観察し、聞き耳を立てるのです。これは敏感な人にとって、これまでも自然に行っていることです。
これに加えて、出来事に関係した規則、ルール、マニュアル、法令などを調べるのです。
調べたことを踏まえ、何故その出来事が起こったのか。どういう原因でトラブルが起こったのか。どうやってトラブル対応しているのか?などを考えます。分からなければ、当事者にいろいろと聞いてもいいかもしれません。
これで、観察した現実と調べたマニュアルや法令などの知識とが繋がります。単にマニュアルや法令を覚えるのとは、全く違います。覚えただけの単なる知識が、意味のある知識になるのです。

次は、「想像力」です。
観察した出来事、理解した知識を踏まえて、仮に同じことが起こった場合、自分はどう対処するのかを想像するのです。起こった時、自分はどう立ち回るのか?関係者にどう説明するのか?誰に報告するのか?想像した内容は、ノートなどに書き留めておくのがいいでしょう。
そして、次に同じような出来事が起こった時、起こっている事実、周囲の人が対応している方法と、以前想像していた対応法と照らし合わせます。
そうすると自分の想像した対応と実際がそんなに変わらないことが分かるでしょう。
もし大きく違うようであれば、その原因も考えてみます。自分の知っている以外に何か原因があるのかもしれません。そこを調べるのも大切です。
このように常に観察と想像を怠らずいると、現実に即した知識が積み重なります。それは経験と同様の知識です。とても貴重な財産なのです。

人との会話においても、観察力と想像力は役に立ちます。
全く畑の違う分野の人と話をする時に、話の内容と自分の知識とで、現場を想像するのです。自分ならどう動くか?それを相手に伝えてみて、帰ってくる回答を想像と照らし合わせてみる。
こういうやりとりを続けていると、人が体験している現場の経験が自分の経験のように感じてきます。相手との会話の中での照らし合わせを重ねて、経験に近い知識として自分の中に蓄積できるのです。

知識を蓄積することで自信が生まれます。自信により不安が払拭できます。知識を更に欲しいから、どんどん経験させてほしいと欲が生まれます。
積極的に行動出来るようになるのです。
このように観察と想像を活用して自信を生み出し、敏感な人の経験の少なさを補い、躊躇せず行動できるようになるのです。

私も敏感で行動することを躊躇するタイプです。常に自信がなく、行動が少ないので成果も出ませんでした。
何とかしようと、知識を積み重ねました。しかし、知識を蓄えただけでは現実には対応出来ないのです。
上司や同僚から再三言われました。「言っていることは机上の空論だ」と。蓄えた知識と現実がつながっていなかったのです。実際に経験してみないと分からないことがある。それが分かったのです。
でも行動し経験を積み重ねるのは不安ばかりで、どうしても動けない。どうするか?

そこで私は現場をつぶさに観察し、現場の事を想像することにしました。分からないことは、率直に人に聞くようにしました。聞くだけではなく、観察したこと、知識との照らし合わせを怠らないようにしました。
そうすることで、現場にいたわけではないのに、現場の現実が分かるようになって来ました。現場の問題点、ボトルネックのようなものがあるのです。それに気付くようになりました。
知識が経験と同じ意味をもつようになったのです。
そこまで観察すれば、対処することに不安はありません。知識欲が更に生まれ、行動することを躊躇することがなくなりました。
そうすると、どんどん成果があがるようになったのです。

■まとめ

今回は、敏感な気質の人が行動を増やし成果をあげるために、「観察力」と「想像力」を活用する具体的な方法についてお話してきました。
観察力をつかって、知識と観察した現実とをつなげること。想像力を使って、観察した現実を自分の経験として変換すること。これらを行うことによって、自分が体験した経験と同じくらい価値の高い知識を手に入れることが可能になるのです。経験値が大きく増えるのと同じです。
そうすれば、次に行動することのハードルは大きく下がります。積極的に行動出来るようになり、成果もあがってくるのです。

何故こんなまどろっこしいことをやるの?と思う方もいるかもしれません。しかし敏感な気質の人にとっては、それだけ行動する事に不安があるのです。石橋を叩いて叩いて、それでも不安で渡らない。これを変えることはとても難しい。しかし、変える必要はないのです。行動に不安があるということは、それだけ慎重であり、綿密なのです。その特徴を活かす方が成果があがります。

不安の原因は知識と現実との乖離です。それを観察力と想像力で補うことが出来ます。自分がもつ知識と想像が現実と乖離していない事が分かれば自信がつきます。行動したいと思うようになるのです。
だから敏感な人が少なくなりがちな経験の少なさを補い、行動が増える事で、慎重さや綿密さが活かされて、成果をあげることが可能になるのです。

是非この二つの力を活用し、自信を持って行動し、成果をあげてもらえると嬉しいです。


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