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06 La Vite

上海にはこのイタリアンがあるので。

【お勧めシーン】 2〜3人での夕食、1〜2人でカウンター酒
【こんな人に】 庶民派イタリアン好き、ワイン好き、賑やか好き、地元人気重視、店主の人柄重視

内モンゴル人とイタリア人の夫婦が経営するこじんまりしたレストラン。
オープンしてもう15年くらい経つと思う。個人的にずっと通っているお店。2021年の年末には、コロナで帰国できなかった常連の外国人客(私も日本人なので外国人)をお店に招いてパーティーを開き、料理もワインもすべて無料で振る舞ってくれた。そんなお店。
店員さんもみんな気さくでいい人。しかもみんなずっと長く働いている。こういう感じのイタリア料理店、日本ではまだ出会えていない。
お勧めは、いちばん普通のピザ「瑪格麗塔(マルゲリータ)」(68元)。薄い生地がパリッとふくらんでいて、焼けた小麦粉の香りとチーズの香りが溶け合う。数人で頼むと熱々のうちにあっという間になくなってしまう。残って冷めた最後の一切れを妥協で食べるみたいな、そういうことには絶対ならないピザ。
コロナで店内飲食不可だった時期は、お店の前で立って食べた思い出も……。

「瑪格麗塔(マルゲリータ)」(68元)。見た目より軽め。シンプルで素朴な基本の味。

ほかにも、ラムチョップやステーキ、豚バラのグリルなどの肉料理(どれも本当においしい)、生ハムやチーズの盛り合わせなどもあり、ちゃんとしたディナーから軽い飲みまでいろいろ楽しめる。
私は、ただただこのお店に入ったときのほっとする感覚が味わいたくて、気を使わなけらばならなかった食事会の帰りに、カウンターで一杯飲み直すためだけに行くこともある。
そういうお店。


<これもお勧め>

「青口貝」(88元)。ムール貝の白ワイン蒸し。一人でこれと白ワインだけの日もあります。
「意式慢炖牛舌」(79元)。やわらかく煮た牛タンの上にルッコラ。後ろのカゴの手作りパンもピザ生地みたいでおいしい。
「土豆麺」(82元)。濃厚ブルーチーズクリームとサルシッチャのニョッキ。ニョッキのおいしさは、私はこの店で知った。
「オリーブ」と「ホットワイン」(冬限定)。メニューになく、正式名と値段不明。これだけでカウンターで飲むことも。

<DATA>
上海市徐匯区烏魯木斉中路247-2号 
地下鉄1、7号線「常熟路」駅8号出口から徒歩約10分
12:00-14:30 17:30-24:00 (月火は夜のみ営業)
☆週末は要予約。

「藍布魯斯科(ランブルスコ)」

(掲載日:2023年11月19日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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