【雑学】ネコにアイスあげちゃダメ
動物全般、大好きなんですが、私はネコ派です。
春はネコの繁殖期、そろそろ野良の仔ネコを見かける時期ですよね。
ヒトも牛乳は苦手
哺乳類の乳には乳糖(ラクトース)という成分が含まれています。哺乳類の子供は親の母乳で育ちますからそのラクトースを分解するラクターゼという酵素を持っています。
しかしながら、哺乳類は大人になるとラクターゼの活性が落ちてきます。
なので基本的に哺乳類はすべて大人になると牛乳にかかわらず乳を消化しにくくなり、お腹を壊します。
ではなぜ現代人は牛乳を飲めるのか。おそらく大人になっても継続的に牛乳を摂取しているためにラクターゼの活性が落ちにくいんだと思われます。
ネコは牛乳を飲むとお腹を壊します
ちなみに他の哺乳類の乳に比べて牛乳はラクトースが多いそうです。
つまりネコなどが持つラクターゼの量ではラクトースを分解しきれないのです。
なのでネコに牛乳を上げるときはちょっとだけにしましょう。もしくは犬猫専用のミルクをあげましょう。
牛脂も消化は難しい
似たような話として、脂質もリパーゼという酵素で分解します。
最近は牛肉もマグロも脂がのっているほうが高級なイメージがありますが、ヒトが持つリパーゼでは分解しきれないほどの脂質を摂取するとお腹を壊します。
ただリパーゼは野菜に多く含まれているようなのでちゃんと野菜と一緒に食べるヒトは大丈夫みたいですよ。
昔の日本のタブー
江戸時代より前の日本では仏教の影響で4つ足の獣の肉は食べてはいけなかったそうです。ですから当然、牛乳もNGだったそうです。経験的にやはりお腹によくないという認識だったのかもしれないですね。
とはいえ、昔からだれも肉を食べたり牛乳を飲んだりしていなかったのか、というとそうでもないようです。
まず肉でいえば、田舎のほうではイノシシなどを食べていて、江戸時代には隅田川を渡ると肉を食べられる店があったと言います。またウサギを羽(わ)で数えるのは、鶏肉(鶏は4つ足じゃないので食べて良い)だと偽って食べていたからだという説も有名です。
また牛乳についても平安時代の頃から薬として摂っていたという記録があるそうです。
ネコにアイスをあげてはダメ
これまでの話でもうネコに乳製品をあげてはいけないことはわかっていただけたとは思いますが、もう一つ注意を。
ネコに冷たいものをあげるのもダメです。ヒトでもアイスを食べると頭がキーンとなることがあると思いますが、あれって痛いですよね。実はネコもあれ痛いんです。
ネコに冷たいものあげるとピタッと固まっちゃうことがあるのですが、面白がって冷たいものをあげるのはやめてください。未知の痛みで固まっちゃうらしいんです。
ということで、ネコにアイスあげちゃダメです。
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