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この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [第41回]



田園楽・礒部晴樹・画

田園楽          田園楽

桃紅復含宿雨       桃の紅は また しゅくうをふくみ
柳緑更帯春烟       柳の緑は さらに しゅんえんをおぶ
花落家僮未掃       花落ちて かどう いまだはらわず
鶯啼山客猶眠       鶯ないて 山客 なお眠る

王維

あかい桃の花は、また 、よいごしの雨にうるおい
緑の柳は 、さらに春のもやにかすんでいる
花が散っているが、子供はまだ掃いていない
鶯がないているが、村人はまだ目をさまさない


*田園詩人王維の代表的な詩です。
のどかで牧歌的な、春の朝をうたっています。
寒さも去った、春4月ごろの情景でしょうか。

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