おふとぅんぼぼ

経産省 自治体DXワークショップの振り返り その1準備編

Code for Japanのお仕事として自治体DXワークショップを仕切る

経産省さんからの依頼で、2019/11〜2020/1まで約3ヶ月かけて
地方自治体向けに、テーマで募集をかけてDXに繋がるワークショップを実施しました。今回のワークショップでは、ワークショップ完了後に、要求仕様書(ペーパープロトタイプを含む)と提案書をまとめることをゴールとしています。いつものように、おもしろアイデアだけ発散させるのでは意味がないので、どのように、アウトプット・アウトカムまで考えながら作るかをWSに詰め込みました。

自治体向けの告知のために、DXに興味のありそうなテーマとして選んだものはこの4つ。
 1、「窓口改革」
 2、「キャッシュレス」
 3、「施設管理」
 4、「観光」

実際に集まった自治体とテーマ

なんだかんだで、告知が遅れてしまったので(私は、リカバリーすべく個別に声掛けしてましたが)集まったのは、10自治体となり、それぞれが選んだテーマは、こんな割合でした。やっぱり、窓口改革は人気なのねという結果です。逆に、キャッシュレスは小口現金管理リスクや、電子申請の手数料で必要そうなのに、思ったよりも人気がなくて、おやおや?という結果となりました。

1、「窓口改革」 8自治体
 船橋市、つくば市、袋井市、中野区、大阪市、豊中市、広陵町、精華町
2、「キャッシュレス」 0自治体
 なし!
3、「施設管理」 1自治体
 長野県
4、「観光」 1自治体
 八尾市

自治体のバリエーションも都道府県、区、政令指定都市、市役所、役場と様々で、同じ方法で勧められるかな?というところもありながら、我々は、参加自治体を集めている間に、ワークショップデザインと、自治体への宿題作りをしていました。

ワークショップの設計

WSの流れ

ワークショップは、東京回(2回)、大阪回(2回)、東京大阪集合(1回)、最後にGovTechカンファレンスでの発表という流れで設計しています。全3回の大きな流れはこんな感じです(これは、個別にNoteに書いていきます)
・1回目は、サービスデザインワークショップ
 (サービスは、ユーザー視点で作られているか)
・2回目は、データ利活用ワークショップ
 (データアカデミーの働き方改革版から修正して作成)
・3回目は、サービスデザインワークショップ
 (庁内導入するにあたって、受け入れやすいものになっているか)

このワークショップ設計は、経産省さんや、内部でもデザイナーとオンライン・オフライン込みで、作るもの、使うもの、デザインするもの合わせて1ヶ月ぐらいかけて作っています。使いやすい、ワークショップシートとなっているので、資料と一緒に公開することになるでしょう。

元になった、データアカデミー(働き方改革版のベースとなるサービス立亜案型)が気になる人は、こちらから書籍を購入してみてね。


ワークショップと設計自体も、学びの場と実践の場として人材を伸ばす

ワークショップに必要なファシリテーション能力、宿題の事前調整能力、業務知識についてはしっかりと準備した上でのぞめばきっと、解決策までたどり着くでしょう。

今回のワークショップでは、自治体さん、グラレコチーム&テーブルファシリテーター共にワンチームで結果を出していく。というスタンスでのぞみ、見事各自治体は、要求仕様書と提案書をまとめ、常葉大学、長岡造形大学のグラフィックレコーダーも時間内に、各自治体の状況とワークショップの流れを可視化し、ヒアリングとWSのまとめもきっちりこなせるようになりました。研修やアウトプットを出すアクティブラーニングでは、走りながら育てることも大事。

というわけで、その2のサービスデザイン編に続きます。

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