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視点を変える

数年前から一眼レフを手にウロウロとしています。
スマートフォンのカメラも進化して、ずいぶんきれいな写真が撮れるようになりましたが、やはり一眼レフの「写真撮ってる感」がいいですね。
単に写すだけでなく、色々なアングルを試したり、シャッタースピードや露出を調整してみたり、どうしたらもっと面白く撮れるのか試行錯誤するのが好きなのかもしれないと、ふと思いました。
なにより、写真を撮ることに夢中になるということが心のリセットには必要な時間なのだと思います。

今日は休日を利用して三次市のとある川沿いの彼岸花群生地に行ってきました。平日ということで人が少なく、台風一過のカラッとしたさわやかな風を感じながら、ひとり、ああでもないこうでもないと、心の中で呟きながら撮影を楽しみました。

時々、写真を撮った後にふと考えることがあります。
それは「視点を変える」ということ。
彼岸花はどう見ても彼岸花です。
上から撮っても横から撮っても彼岸花です。
上から撮ったり横から撮ったりは人間目線です。
では、下から撮ると・・・・
やはり彼岸花ですが、これは人間目線ではありません。
なぜなら、日常では彼岸花を下から見上げるということはしないし、寝っ転がらないとできないことだからです。
下から撮るということは、虫目線といっていいかもしれません。
いや、虫は複眼だから見え方が違うか(笑)
ネズミ目線ですかね。
小さな生き物から見る世界は、同じものでも見え方が人間とは違います。
当たり前だとは思いますが、日常の中でそのことを考えることがあるでしょうか?

以前、会社で企画したセミナーの中で「二足歩行が普通でない社会」を想像してみる、というものがありました。
車いすの人がマジョリティーで二足歩行の人がマイノリティーの社会です。
社会のあらゆるものが車いす生活対応です。
二足歩行者から見ると、色々なものの高さが低い。いちいち背を屈めなければ、何かにぶつかってしまうし、目線の下にいろんなものがあるので脛を打ちそうな社会。
一方で道路や床に段差がないので、躓いて転ぶことは無いのは二足歩行者にとってもありがたい。(最近は何もなくてもつまずきますが・・・💦)

人は自分の見たものしか認識できません。
自分の目線、角度で見たこと聞いたことが自分の中の常識、当たり前のこととして蓄積していきます。
敢えて違う角度、立ち位置で物事を見聞きする。
視点を変え、自分と他人との違いを知ることは、ときに必要なことかもしれませんね。


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